PDFファイル⇒19年12月天秤棒No73

邪魔だ邪魔だ、と怒鳴る若者が背負っているもの
今朝の駅立ちは、新越谷駅西口で何時もの様に午前6時から市政レポートの配布を開始。
午前5時30分過ぎに駅に到着して駅前清掃を終え、街宣用具の設置とスムーズな段取りで進んだ。
ところが、午前8時30分過ぎになると市政レポートを設置しているスタンドが、所定の歩道の位置から大きく移動されており、しかも看板が見えない様に裏返しにしてビル側に置かれることが、この間続いていた。
そのため、誰が移動しているのか確かめるため、午前8時20分過ぎから近くで監視していた。
すると、30代のセーターにジーンズ姿の男性が駅階段を降りて来て、このスタンドを移動するのを目視した。
直ぐに、近づいて行き、あなたどうしてこのスタンドを移動するのですか、と尋ねた。
すると、邪魔なんだよ、邪魔と不機嫌な顔つきで返答された.いーいや、邪魔ではないでしょう、この歩道は3メートルもの幅があり、ほんの少し避ければ通過できるのでしょう、と私。
いや、邪魔なんだよう、邪魔。皆なそう思っているから、と男性が返事をされたので、皆とは誰の事ですか、あなたが邪魔だとおっしゃるのは分かりましたが、他の誰ですか、教えて下さい、と私。
すると返事は全くせずに、今度はこのスタンドを勝手に車道側に移動させたので、何をしているのですか、この市政レポートを毎回楽しみにして、読んで頂いている市民の方が大勢おられます、と私。
するとそんなの関係がない、邪魔なんだからここに置けばいいじゃないか、とこの男性。
あなただけが邪魔と思っているだけで、私は16年間にわたりこの場所で、市政レポートの配布を継続していますが、誰一人としてそんな意見を聞いたことはありませんので、止めて頂けませんか、と少し強い口調で反論した。
すると、なんでそんなに迫って来て話をするんだ、との返答だったので、あなたは、他の人には言わないのに、私にだけで抗議しているからですよ、と私。
忙しから、いい加減にしろよ、と男性、私も忙しいですよ、あなたが納得していないからですよ、と私が話したのを最後に私の顔を見る事もなく去って行かれた。
午前9時頃駅立ちが終了して考えたのだが、やり場のない不安とウップンのはけ口のためスタンドを移動することで、この男性の少しの気分晴らしになっていたかもしれない。
そうだとしたらスタンドの事よりも、むしろ恐らく非正規雇用の不安的な仕事や将来を描くことが出来ない現実の問題を一時でも話し相手になって、聞き役に徹することが必要だったかもしれない、と反省しながら帰宅した。
           (11月12日)

四か月間も持ち歩いていた、カンパ
今朝の駅立ちは、北越谷駅東口で、午前6時前から開始したが、通常通り到着後すぐに街宣用具の設置の後、駅前清掃を行い市政レポートを配布。11月初旬から娘が出産のため、母子で帰省しており、妻が日常生活の世話をするため、駅立ちでの送り、迎えが出来ない状態となっている。           (裏へ)                      
そのため自家用車の運転は私がハンドルを握り、街宣用具の設置の後は、最寄の有料駐車場に車を駐車して、その後歩いて再び駅前での行動となっている。
 ただ、この日の空は雨模様のため、何時雨が降り出してくるのか心配しながらの、市政レポートの配布だったが、幸い終了の午前8時30分過ぎまで、何とか小雨程度となった。
 午前8時過ぎ、馴染みの中年男性と女性が笑顔で挨拶をされ、相変わらずがんばっているねー、と声を掛けて頂き、改札口に向かわれた。
 暫くして、女性が一人戻って来られて、のし袋に入った3000円のカンパを頂いた。
 そして、この間四か月あまり私に会う機会を目指し、のし袋を何時も持ち歩いていたので、今日会えて良かったです、と話された。
 ヘー、四か月もの間、バックに入れておかれたのですね、大切に使わせて頂きます、とお礼を申し上げた。
             (11月25日)

非常勤職員を会計年度任用職員に変える条例への質疑
 今朝の駅立ちは、12月越谷市議会が12月2日から開催されており、議会初日の市長提出議案の「会計年度任用職員制度の導入に関する条例制定」について本会議場で質疑をした。
このため、議会開会前から資料等の調査を重ね準備をして来たが、この日は午前4時過ぎに起床して 質疑の最終チェックを行ったため、駅立ちは中止した。
 現在越谷市では、臨時、非常勤職員が1000人を超えており、正規職員の三分の一を占めている。しかしその身分や処遇は不安定な状態であり、少なくとも正規職員に準じて身分や賃金を全員に保障するため条例を制定するもので、総務省の呼びかけで、全国の自治体では次々と条例を制定して来ている。
 そのため、臨時、非常勤職員の賃金総額よりも少し高めの賃金体系となり、期末手当てや年休や育児休業、経験年数など、改善されることになった。
しかし、名称の通り、一年を区切りとする職員であり、職場での経験値やノウハウが継承されにくく、やはり継続して勤務することが出来ない状態は、不安定と言わざるを得ない。
例えどんなに優秀な会計年度任用職員だったとしても、無期雇用や正規職員への道は閉ざされており、その結果市民サービスの低下が想定される。
 特に市内30の小学校全てに設置されている学童保育室は、全て非常勤職員が配置されその90%以上が女性であることから、職員間の格差が固定化されるとの強い批判も起きている。詳しい質疑の様子は、越谷市議会ホームページの中継録画(約20分程度)を参照して頂くと分かり易い。
             (12月12日)

何故政府はCO2削減に後ろ向きなのか
 今朝の駅立ちは、越谷駅西口で午前7時から開始した。この駅では大きなスピーカーを使い12議会での焦点や争点をマイクで演説するスタイルを採っている。
 私の一般質問(12月6日)でも取り上げたが、地球温暖化の大きな原因は、工場や街から排出されるCO2が増加傾向にあり、世界基準である(パリ協定)2035年までに49%の削減目標に対して、世界の国々が足並みを揃えていないため、地球規模で異常気象が続発している。(最大の排出国である米国はトランプ大統領になりパリ協定から離脱している)
 日本政府は、26%の削減目標を掲げてはいるものの、年次毎の数値目標を提示出来ていない。そのため、極めて不名誉な賞である化石賞を今回も受賞した。
 12月スぺインのマドリッド市で開催されているコップ25(国連の環境国際会議)でも、日本代表の小泉環境大臣は、全く精彩を欠き、最もCO2を排出する火力発電所の海外輸出を促進するなど、世界の流れとは逆行していると厳しい批判に晒された。
 特に、スゥエーデンの環境活動家である16歳の少女グレン・トゥーベルさんの演説は、この様な国や大人に対して痛烈な言葉で猛省を求めている。
 こんな内容の演説をしていたところ、30代の男性から声が掛かった。この男性は東京にある自然エネルギーを再生、配電する会社の社員の方で、私の演説に強く同調されていた。
 この会社の社長は、福島県人で、7年前の東日本大震災の時、東京電力第一原発事故の影響から、生き方や価値観を大きく変えて、現在の会社を立ち上げた等話が続いた。
 名刺も頂いたので、何かの折にはまたお話をすることを約束して別れた。 (12月13日)


PDFファイル⇒19年12月天秤棒No72

12月議会、子どもの虐待問題を質問

今朝の駅立ちは、12月議会で市長、教育長への一般質問をするため、午前4時から最終の準備をしたため中止した。以下に第1回目の質問原稿を掲載する。

議長の許可のもと、発言通告に従い順次、市長、教育長に対して質問します。
「もうパパママにいわれなくても しっかりとじぶんから きょうよりか  もっと あしたはできるようにするから もうおねがいゆるして ゆるしてください おねがいします。
ほんとうにもうおなじことはしません ゆるして きのうぜんぜんできなかったこと これまでまいにち やってきたことをなおす これまでどんだけ あほみたいにあそんだか あそぶってあほみたいだからやめるので もうぜったいやらないからね わかったね ぜったいの ぜったいのおやくそく」
 これは東京都目黒区で昨年3月に起きた養父と実母の被告からの虐待により亡くなったとされる 船戸ゆあちゃんの最後の命乞いとなった反省文です。
 わずか5歳の少女の必至の訴えに、両被告はこれを無視し、その幼い命を奪ったのです。しかし同時にこの事件は被告がわが子を死に追いやってしまう社会や私たち自身の問題であると強く意識せざるを得ないものです。
 まず、このことを私自身が強く自覚して質問に入りたいと思います。
 第1の「子どもの権利と支援について」市長・教育長に質問します。
まずその1「児童の権利に関する条約30周年にあたっての今日的意義について」お尋ねします。
本年は国連が定めた「児童の権利に関する条約」から30年目にあたり、日本政府がこの条約を批准して25年目の節目の年になります。
そこで、市長、教育長にこのことに対する所感をお聞かせ下さい。
次に第2の「子どもの貧困について」市長・
教育長に質問します。
政府は本年11月29日「子どもの貧困対策に関する大綱」を閣議決定しました。
そこで、本市における子どもの貧困対策
ための取り組みをお示し下さい。

 第3に、「子どもの虐待について」市長・教育長にお尋ねします。
先述した東京都目黒区の船戸ゆあちゃん2019年3月2日に死亡、千葉県野田市の栗原みあさん(小学校4年生、10歳)2019年1月7日に死亡、札幌市の池田ことりちゃん(2つ)、2019年6月5日死亡、鹿児島県出水市の大塚りあらちゃん(4才)2019年8月28日死亡。また東京都江東区の山田竜太郎ちゃん(4才)が9月28日に死亡。この様に本年だけでも5人もの子ども達が親の虐待によってその幼い命を奪われています。
 そこで、本市では、子どもの虐待の防止策に対してどの様な施策をとっておられるのか、質問します。
第4に、「子どものいじめについて」教育長にお尋ねします。
 本市のいじめ認知件数等の実態によればいじめの認知件数は、平成28年108件、平成29年153件、平成30年350件となっています。
そこで、いじめ防止にむけた「越谷市いじめ防止基本方針」の概要をお尋ねします。

2問目以降の一問一答は、越谷市議会ホームページの中継録画をご覧下さい。
次に第5の「子どもの自殺について」市長・教育長に質問します。

 自殺者は平成28年50人、平成29年54人、平成30年53人となっています。
この様な事態に対応するため越谷市は、本年3月に「越谷市いのちを支える自殺対策推進計画」(誰も自殺に追い込まれることにない越谷の実現を目指して)を策定されました。
 そこで、この計画の重点施策とともにこども達への対策を合わせてお聞かせ下さい。
第6に、「事故、怪我について」市長・教育長に質問します。
本市における保育所、学童保育所、小中学校における子ども達のけがや事故に対する現況とその対応をお尋ねします。
第7に、「子ども食堂について」市長に質問します。
こども食堂は地域のボランティャを中心に開設や運営が行われており、全国に広がっており、2016年319か所であったものが、2019年には3718件まで増えており、この3年間で実に12倍になっています。
 そこで、本市におけるこども食堂の実態とその支援策についてお聞かせ下さい。

次に第2の項目「女性の人権と支援について」市長に質問します。
第1の「DV被害について」お尋ねします。
 DV被害に関する相談件数は、平成30年度埼玉県全体では、6631件、その内、越谷市は549件となっています。
 そこで、その中には性暴力被害者もおられますが、この様な状況に対して、越谷市ではどの様な対応をされているのか、お示し下さい。
 第2に「ひとり親への支援について」質問します。
子育てに関しての不安や悩み等の相談件数は、平成28年度278件、平成29年度394件、平成30年度500件と年々増加傾向にあります。
 そこで、ひとり親への支援策についてお尋ねします。
 第3に「成育法基本法」について質問します。
本年12月1日「成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育を切れ間なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律」が施行されました。
この法律の名の通り、特に妊産婦をはじめ女性へのシームレスの支援策ですが、その目的や意義さらに本市の受け止め方をお示し下さい。

次に第3の項目「地球温暖化対策について」市長に質問します。
第1の「異常気象の認識について」お尋ねします。
本年9月9日台風15号により首都圏は記録的な暴風雨に襲われ、また10月6日台風19号により93人死亡 3人不明 71河川で決壊 8万棟余で住宅被害が出ました。越谷市でも水害による被害を受けました。また世界でも記録的な猛暑や熱波、北極圏での氷床の大融解など異常気象に襲われています。
 そこで、この様なかつてないない気候の異常な進行についての認識をお尋ねします。

 第2に「CO2削減に対する目標値と本市の計画について」お聞きします。
 本年12月2日から第25回国連気候変動枠組み条約国会議(コップ25)がスペインの首都マドリッドで開幕され日本政府も参加しています。
 「パリ協定」を踏まえ各国が温室効果ガスの削減に向けて論議が展開されています。
 そこで、CO2削減に対する本市の計画や目標値についてお示し下さい。

第3に、「気候の非常事態宣言について」お尋ねします。
 先述しましたが、地球規模の気候の異常事態はますます深刻な状況にあり、正に人類の生存にとって危機的な事態にあります。
 そのため、世界では大学、研究者、医学界、宗教界、建築学会等あらゆる分野で「気候の異常事態宣言」が相次いでいます。
 日本でも自治体を中心に「異常事態宣言」が発表されています。
 そこで、本市ではこの宣言に対してどの様に対応されるのか、お聞かせ下さい。 以上
             (12月6日)  


http://www.koshigaya-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1736

1 子どもの権利と支援について
 ① 児童の権利に関する条約30周年にあたっての今日的意義について
 ② 子どもの貧困について
 ③ 子どもの虐待について
 ④ 子どものいじめについて
 ⑤ 子どもの自殺について
 ⑥ 事故、怪我について
 ⑦ 子ども食堂について
2 女性の人権と支援について
 ① DV被害について
 ② ひとり親への支援について
 ③ 成育基本法について
3 地球温暖化対策について
 ① 異常気象の認識について
 ② CO2削減に対する目標値と本市の計画について
 ③ 気候の非常事態宣言について




メルマガ♯がんばろう、日本! №257(19.12.24)
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Index
□ 「2020後」にむけて 民主主義の復元力が試されている

● 民主主義を「守る」ではなく「実行する」
誰かをヒーローにしない凡庸な善の連帯を
● 民主主義vs新自由主義 民主主義の復元力を

□囲む会のお知らせ

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「2020後」にむけて
民主主義の復元力が試されている
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●民主主義を「守る」ではなく「実行する」
誰かをヒーローにしない凡庸な善の連帯を

3週間後に、私たちは新しい10年(2020年代)に突入します。私たちが「未来」と定義する10年です。今、私たちには希望の兆しさえ見えません。私は皆さんに言います。希望はあると。私はそれを見てきました。でも、それは政府や企業から来るものではありません。人々から生み出されるものです。今までは(危機に)気づいていなかったけれど、今気づき始めた人たちの中から生まれるのです。そして、一度気づけば、私たちは行動を変えられます。人々は変われます。人々は行動を変える準備ができていて、それこそが希望です。私たちには民主主義というものがあるのですから。そして民主主義は常に存在します。選挙の日だけでなく、あらゆる瞬間に。自由な世界を動かすのは世論です。実際、歴史を振り返ると、あらゆる偉大な変化は人々の間から起こりました。私たちには待っている時間はありません。私たちは今、変化を起こすことができます。私たち、それが「人々」です。ありがとうございました。(COP25でのグレタ・トゥーンベリさんの演説 毎日12/11)

これから始まる2020年代、未来にむけて私たちはどんな変化を起こしていくのか。誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自らの日々の行動を通じて。アフガニスタンの復興に尽力した中村哲氏は、「憲法は守るのではない、実行すべきものだ」と述べたという。そう、民主主義もまた「守る」ものではなく実行するものだ。問題の核心は民主主義の機能不全ではなく、民主主義を機能させるための私たちの行動なのだ。

グレタさんの言動を揶揄する大人には、その背後の若者たちの連帯が見えていない。彼女が一人で始めた抗議行動はSNSで拡散し、世界中の学生が金曜日に授業をボイコットしてデモをする一大ムーブメントになった。その回りには、未来の世代の連帯を支える教師や親たちがいる。彼女は孤立したヒロインではない。

川崎市では、ヘイトスピーチに罰則を科す全国初の条例が全会一致で可決された。福田市長は会見で、行政や議員に対して静穏な議論を妨げるような行為があったことにも触れた上で、「そうしたものを乗り越え、議会と行政で真摯な議論ができたことは非常によかった」と強調。条例はゴールではないし、ここまでのプロセスで個人攻撃にもさらされてきた当事者の苦痛は計り知れない。それでも未来に希望を持って「前へ前へ」と乗りこえてこられたのは、差別のない社会を作ろうという人々の連帯があったからだ。ここにいるのも自己犠牲的なヒーローではなく、勇気を持って声を挙げた人に連帯して行動する無数の凡庸な人々だ。

安倍政権が教育改革の目玉のひとつとしていた入試改革が、土壇場で「延期」された。入試にかかわる大学や高校の教員の間では、以前から懸念や反対の声が多数挙がっていたが、上意下達と数の力でそのまま実施されてしまうと思われていた。流れが変わり始めたのは、当事者である高校生たちが声を挙げはじめたところから。それに対して文科大臣が揶揄したり、果ては「身の丈に合わせて」という教育の機会均等を否定するような発言をしたことで、潮目が変わった。ツイッター発の高校生たちの動きは「誰かがやり始めることで、他の人が続いてきた」「そういう空気を作れた感じ」。ここにもヒーローではない凡庸な人々の連帯がある。

伊藤詩織さんが性暴力被害を訴えていた民事裁判で勝訴した。筆舌に尽くしがたいほどの誹謗中傷を受けながら戦い続けた彼女の勇気や覚悟はヒーローというに値するだろう。けれど私たちは彼女をヒーローにすべきではない。伊藤さんの背後には、MeeToo運動やフラワーデモの広がり・連帯があると同時に、声を挙げたくても挙げられない多くの人々がいるからだ。
伊藤さんは今でもPTSDに苦しめられているという。判決後「この二年間、死ななくて良かった。生きててよかったと思います」と涙ながらに告白するとともに「今後同じようにアクションを起こす方がいらっしゃったら、どうかみなさんサポートをしてください。裁判所側でも改善できることはたくさんあると思います。私も、自分の経験をふまえて改善に繋げられればと思っています」と。誰かをヒーローにするのではなく、誰かが声を挙げたら無数の小さな一歩がそれに続くような、誰もヒーローにしない共感や連帯の行動こそが社会を変える。

声をあげた伊藤さんに呼応して、ホテルのドアマンが当時の状況を証言した。このドアマンは山口氏に対する逮捕状が取り消される前にも、所轄署で証言し供述調書も作成されているのに、このまま民事裁判が終わってしまったら「私の見たことや私の調書の存在は表に出ることなく葬り去られてしまう」と考え、伊藤さんの支援団体に自ら連絡をとったという。地裁結審後のこの証言は、控訴審で重要なポイントとなるだろう。
会見で伊藤さんはこう述べている。「その方たちは私のために告発したわけではありません。自分が個人としてどういう人間でありたいかという信念に基づいて告発してくれたのです。そのことに、本当に感動しています」。

ドイツ現代史が専門の芝健介・東京女子大名誉教授は、安倍政権の公文書偽造、廃棄を念頭に、ナチ党体制の下では肝心な情報は隠され国民に届くのは断片に過ぎなかったとしたうえで、「だからこそ」とこう述べている。「日々の生活がどれほど忙しくても、『断片』から世の中の本質を読み解く努力をやめないでほしい。小さな違和感や変化のかけらを逃さぬよう~中略~人権が奪われてからでは国民に闘うすべはない。では日本の今はいかがでしょうか」(毎日12/17夕刊)。
ナチスによるユダヤ人大量虐殺の責任を問われた裁判で、被告のアイヒマンは「上から言われたことをやっただけ」と述べた。これに対してハンナ・アーレントは、巨悪は極悪人によってではなく、平凡な人間の「凡庸な悪」によって成されると指摘した。私たち凡人には、この「凡庸な悪」に替わる「凡庸な善」の小さき行動が問われている。

民主主義を「守る」ものではなく、自分がどういう人間でありたいかを考え「実行する」ものへ。

●民主主義vs新自由主義 民主主義の復元力を

「歴史をみれば、民主主義体制が安定し、体制として完全な正当性を得ていた時期は例外的なものだということがわかる。ハンチントンが指摘したように、19世紀半ばの民主化は20世紀前半のファシズム、コミュニズムの台頭をみたし、戦後にも東西冷戦と南米・南欧の権威主義政権が存在していた。~中略~ガバナンスの司令塔が不在のまま推移している現状では、資本主義と民主主義が再び衝突するようになった。
グローバル資本主義は前者の代表であり、ポピュリズムは後者の代表だろう。両者を強権的手法でもってすり合わせようとしているのが先の『競争的権威主義』の国々ということになる。これは冷戦に替わる新たな体制間競争の呈をなすことになるかもしれない。アメリカとロシアや中国との関係、フランスとアメリカの関係などをみても、それぞれが異なる方向性を向いているというのが、現在進行形の話だ。アメリカは市場重視だが、政治的な自由を相手国に求めなくなっている。例えばフランスはグローバル市場を規制し、政治的な自由を優先的な価値においている。
もし政治的次元においても自由を維持したいのであれば、これに民主的な正当性を付与することが大切であり、それが民主主義のレジリエンス(復元力)にもつながることになる」(吉田徹・北海道大学教授 2面インタビュー)

民主主義は単なる多数決ではないし、選挙独裁でもない。必要なのは、グローバル資本主義・新自由主義が求める効率のよい統治ではなく、民主主義の復元力や自己修正力だ。
「強力な政権が常に『正しいこと』を行うなら最も効率的な政治体制だろう。しかし未来は誰にも正確に予測できない以上、指導者は間違える可能性があり、誤りを修正する仕組みも必要だ。中国のような独裁制は効率的かもしれないが、自己修正力においては民主制がまさる。それこそが『法の支配』や『権力の分立』の強みである」(中西寛 12/15毎日)

「2020後」という問題設定(第九回大会 2019.1)は、右肩上がりを前提にした依存と分配・消費者民主主義の破局にどう向き合い、そこから民主主義や自治を新たな軌道へどう転換していくか、ということを意味している。人口減・少子高齢化・縮退社会にともなう社会課題の山積も、家族と雇用の「標準形」がみえない時代の人生設計の困難さも、気候変動にともなう災害の激甚化も、多様性を分断ではなく包摂に転じる試練も、これまでの政治の外、制度の外にある。選挙で誰かにお任せすれば何とかなるというものではないし、政治や制度を変えることは必要でも、それだけで何とかなるものでもない。問われているのは当事者性と自己決定力だ。

行財政改革の論理、効率やコストの論理で推し進められた平成の大合併は、何をもたらしたか。同じような条件の地域で合併したところと合併しなかったところでは十年後、前者は衰退し後者は活力を維持している。「これしかない」という行財政改革の論理は地域の自己決定力を奪い、ますます中央への依存を強めることになる。その先に見えるのは、自治体の2040年構想にみられるような小規模自治体の廃止、圏域への移管という行政効率の論理が地域の自己決定を否定する姿だ。
人口減・少子高齢化・縮退社会にともなって山積する社会課題をみても、介護や子育て、空き家やインフラの維持など、どれをとっても地域によってあるいは世代によって、課題も違えば優先順位も違うのは当たり前だ。だからこそ、課題を共有するところから生まれる自己決定が何よりも必要なのだ。効率の論理だけでは、自己責任論で正当化される「切り捨て」を繰り返すことしかできない。それは、私たちの未来なのか。

グローバル資本主義が民主制を支えてきた国民国家の機能を侵食しつつある今、地域自治に基づく民主主義の復元力をどう生み出していくか。「国家をはじめとする既存の政治的コミュニティそのものを否定するのではなく、ローカル・コミュニティの〈自治〉が自在に織りなすネットワークによって、既存の政治構造にボトムアップの意思決定のプロセスを実現する」(佐々木寛 世界1月号)。

課題を共有するところに生まれる自己決定から、民主主義の復元力を。

(「日本再生」488号 一面より)
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囲む会のお知らせ
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□第205回 東京・戸田代表を囲む会
「パリとカメルーンで考えたこと」(仮)
1月10日(金) 1845から
ゲストスピーカー 坂井真紀子・東京外国語大学准教授
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人1000円 購読会員2000円

□第206回 東京・戸田代表を囲む会
「通常国会にむけて 安倍政権とどう対峙するか
~平成デモクラシーをふりかえりつつ」(仮)
1月21日(火) 1845から
ゲストスピーカー 泉健太・衆議院議員(国民民主党)
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人1000円 購読会員2000円

□第207回 東京・戸田代表を囲む会
「基礎的自治体と広域連携のあり方について」
2月3日(月) 1845から
ゲストスピーカー 幸田雅治・神奈川大学教授
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人1000円 購読会員2000円

□第40回 戸田代表を囲む会in京都
「『地域から考える』とは~京都を例に」(仮)
2月15日(土) 1830から
ゲストスピーカー 岡田知弘・京都大学名誉教授
ハートピア京都 第5会議室
参加費 1000円(学生 500円)


石津美知子
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PDFファイル⇒19年12月天秤棒No71

将来は女医さんになるのかな?
文化の日の振替休日明けの火曜日の朝、駅立ちは、蒲生駅東口で何時もの様に午前6時前から開始して午前8時30分すぎまで市政レポートの配布と市議会報告を実施した。
午前6時30分頃30代のサラリーマンの方が、がんばって下さい、と1000円のカンパを頂いた。
午前8時頃、築地に自宅があり実家が蒲生で幼稚園年長組の女の子の母親と会話になった。
何時もは、親子で築地の幼稚園に蒲生駅から通園されておられるので、来年入学の小学校の話になった。
都内の小学校ですか、と尋ねたら、いいえ千葉の小学校です、との返事。そうですか、それでは私立の小学校ですね、とお聞きしたら、そうです、将来は医者を希望しています、との事。
それなら日本大学第一小学校なので、通学がまた大変ですね、と付言した。
えーそうですね、と笑顔で話された後、何時もの様にカンパ箱に1000円を頂いた。
その後、旧知の中年会社員の方から、1000円のカンパを、更に午前8時30分頃馴染みの高齢女性から今回も1000円のカンパを頂いたので、この日はなんと合計4000円にも達した。
この高齢女性は、都内に映画を観に行くとの事だったので、何を観られますか、とお尋ねしたら、まだ決めていないとの返事だった。
そうですか、だったら「楽園」が面白かったので、よければご覧になって下さい、と推奨した。
実は先週この映画を鑑賞した。主演は綾野剛、杉咲花、佐藤浩市等。監督は瀬々敬久で脚本と演出も原作吉田修一の短編集「犯罪小説集」の一部の趣旨を踏まえた作品。
小さな町や村の人々が、同調しない人間、理解出来ない人間を排除する集団の“暴力”をじわじわと胸を締め付ける様な迫力で映像化したもので、女児殺人を巡る、所謂現代版の村八部を描いたものだ。     (11月5日)

マニフェスト大賞のノミネート賞受賞
今朝の駅立ちは、北越谷西口で通常通り午前7時から開始した。
午前7時30分頃30代の女性から声が掛かった。子どもさんが千葉の私立小学校に通学しているため、駅に来たので、と事だった。
暖かいペットボトルを差し入れて頂いた。
越谷市から千葉の私立小学校に通学する子ども達が結構多いことを今週の蒲生駅での件でも知った。
その後、馴染みの大学4年生の男子学生からペットボトルの差し入れが。
この学生は、すでに就職は内定しており、鉄道の敷設や設計をする会社で、事前のセミナー等に参加しているそうだ。そして先般親子、祖母等で2泊3日をかけ福岡に観光旅行に出来かけたとの事。
今時、22歳の息子と一緒に家族旅行が出来る家庭なのだが、私には一切そんな体験がないため、なんとも想像がつかなかった。(裏へ)
この日の午後は、第14回のマニフェスト大賞の受賞式が六本木ヒルズで開催されたため、参加した。
自治体における、市長や議員や市民による様々な部門での政策コンテスト大会を毎年開催しており、今回は14回目で過去最多の2619件の応募があった。
私は、優秀マニフェスト大賞議会部門に、本年4月の市議選でのマニフェスト(公約)の策定や実践の教訓をテーマに応募した。
その中で8人の議員(議会)がノミネートされ、私もその内の一人となったが、残念ながら今回の優秀賞は受賞出来なかった。
(11月8日)

「私は買われた展」観賞の衝撃
マニフェスト大賞の授賞式に参加した後、越谷から同式典に参加した市民と“総括会議”?を夜遅くまで続けた次の日は、埼玉で始めての開催となった「私は買われた展」のイベント会場であるさいたま市子ども家庭総合センターに出かけた。
このイベントを主催した「kokokara ねっと埼玉」は、「貧困、虐待、ネグレクト、DV、いじめ、性的搾取などの様々な問題を抱えている若者・子どもたち特に女の子たちのSOSを受け止める埼玉県内の支援施設は十分ではありません。私たちは若者・子ども達を取りまく、この現状や課題を社会へ広く啓発し、青少年の育ちを見守り、支援し、伴走していく環境づくりに寄与することを目的に活動しています。」と記載している。
会場には、子ども達(特に中高校生の女子)の実物の写真パネルともに、添え書きが置かれていた。(勿論、本人とは特定出来ないが)
その原稿の中身は、家庭や学校や地域で居場所を失くした子ども達が、大人に脅され、騙され性的被害や性産業に従事して行くさまが赤裸々に語られていた。しかし、こんな悲惨な状況下でも「私を買ったおじさんが一番優しかった、安心出来た」とある女子校正は告白している。
それほどまでに、子ども達にとって最も身近な大人たちからの仕打ちが身も心もボロボロにしていることへの事実に、何枚ものパネルの前で何回も固まってしまった。
本年は国連が採択した「子どもの権利条約」から30周年であり、日本が批准して25周年にあたる。その年に起きている心が締め付けられる現実があり、12月市議会での一般質問でこのテーマを取り上げる事を決めて会場を後にした。
             (11月9日)

桜井消防団の懇親会でのあいさつ
今日は朝から、市内全域の消防団員が集まり、日ごろの訓練と成果の発表と表彰式が開催され、午後から桜井地区の消防団員と市民との懇親会が特樹庵で開催され参加した。
桜井地区に居住する議員や自治会長との懇親の場として毎年開催されている。
この日来賓挨拶をさせて頂いたが、9月議会で採決された条例で、消防団員の入団資格が大きく変わったことを報告した。
それは、これまで認知症等の被成年後見人と後見人は、入団が認められなかったが、今回これを撤廃することになった。
つまり、知的障害者等を始め団員の対象となった。私は9月議会の本会議場でこの条例への質疑を消防長に対して行った。その折に以下の様に発言した。
「定期的に実施される消防訓練は、消防職員や消防団という区別をせず消防活動を一体的に取り組もうと変化しています。
つまり地域消防本来の形だと思います。その意味で市民は共同体の一員として出来うる限り防災や消防等の日常活動に参加して頂くことで、より地域消防が充実して行きます。
勿論、指揮官の指示に的確に応える能力や対応が求められているので、救出の最も危険な火事の現場に直接対応するかどうかは、日頃の訓練とチームワークが必要とされるので、公報や広聴活動を始め、その役割と責任もまた明確にして行く事も同時に求められることです」と。
      (11月10日)


メルマガ♯がんばろう、日本! №256(19.11.29)
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Index
□ 「時間かせぎの資本主義」の破局の〝始まりの始まり〟を、
民主主義のイノベーションに向けて転轍しよう

● 民主主義をあきらめない
これは自由と民主主義のための、新しいチャレンジだ
● 民主主義のイノベーションのために、「民主主義の後退」を検証する

□囲む会&望年会のお知らせ
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「時間かせぎの資本主義」の破局の〝始まりの始まり〟を、
民主主義のイノベーションに向けて転轍しよう
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●民主主義をあきらめない
これは自由と民主主義のための、新しいチャレンジだ

国際社会が注視するなかで行われた香港の区議会議員選挙は、過去最高の投票率(71パーセント)で民主派が圧勝した。区議会の権限はきわめて限定されており、雨傘運動の後に行われた区議選でも、投票率は過去最高とはいえ47パーセントだった。今回はそれを24ポイント上回っている。これまでは親中派が無投票で当選していた選挙区も少なくなかったが、今回はほとんどの選挙区で親中派と民主派の一騎打ちとなった。
投票所に長蛇の列を作った市民は、この選挙が(容疑者を中国本土に送ることを可能にする条例の撤回を求める)六月の「反中送」デモから続く民主化運動に対する、香港行政府と警察の苛烈な対応に(さらに言えば、背後にいる北京政府に対して)「ノー」と言うための「住民投票」だと考えていた。

デモは当初、非暴力の運動であることが強調されていた。一部の若者の過激な行動についても、「中国の挑発ではないか」という見方もあった。しかし、雨傘運動の十倍といわれるような催涙弾の容赦ない使用をはじめ、鎮圧は苛烈を極め、「白色テロ」めいた事件も起こるなど、警察の過剰な弾圧と暴力が事態の悪化を招いていると、多くの市民が考えるようになった。
遅きに失したとはいえ行政長官が条例撤回を表明した後も、民主化を求める市民の運動が続き、その五大要求のなかに「警察の暴力や問題行為に対する独立調査委員会を設置する」という項目が含まれていることは、その証左でもあるだろう。

「~運動が始まった時は、2016年と変わらない考え方で暴力や過激な行為には反対だったでしょう。それが、なぜ今暴力的になってしまっているかというと、やはり政府がずっと要求を無視してきたからです。非暴力で平和な方法での抗議活動はあるゆることをしました。しかし、何も変わらなかった。これが一番目の原因」
「二番目の原因は、警察です。彼らが今行っている暴力的な弾圧は、雨傘運動のときを遥かに越えています。そして、警察は7月21日の元朗の時のように、市民に公平ではない。このことは政治にまったく関心のない人にも恐怖を与えました。そして最後は、若者達の信念が香港人の心の中にあった境界線を乗り越えたということです。それで変わったのです」(陳淑荘・立法会議員 論座11/13 清義明より)。

雨傘運動は行政長官の普通選挙という「今はないもの」を求めたのに対して、「反中送」は「今あるもの」が奪われることへの危機感だといわれるが、五大要求はその「境界を乗り越え」たといえるだろう。警察と衝突したり、大学に立てこもる学生たちについて、多くの市民が「彼らも同じ未来のために行動しているのだから」とインタビューに答えている。

「この運動が始まったときに、ひとつ心配なことがありました。それは日本の60年代の全共闘運動のようになるのではないかということです。しかし、香港人の勇気と賢さのために、全共闘運動のようにはなっていない。私たちは日本や韓国の社会運動から、たくさんの教訓を得ました」
「日本の全共闘運動は市民の支持を得られなかったから失敗しました。そのため市民の支持が得られるように尽くし、さらには国際社会にも認められるようにも努力しています。なので、日本の皆さんには、香港の社会運動が決して過激な運動だけではないとわかってほしい。理性的でクリエイティブな活動とラジカルな活動とがお互い補足しているのです」(黎恩灝・民主派団体副代表 同前11/14)。

区議会の権限は限定的だが、今回の選挙結果によって、親中派が多数を占めている行政長官を選出する選挙委員会と立法会での、民主派の比重は大きくなる。2020年秋には立法会選挙が予定されており、行政長官の任期は2022年までだ。
ここから数年は「一国二制度」の命運も含め、香港が「自分たちの未来を決める」ための重要な時期となる。そのためにも、国際社会の連帯がよりいっそう重要になる。
先進国では「民主主義の危機」が叫ばれている。しかし香港は「自分たちのことを自分たちで決める」ための民主を渇望している。そして私たちも、民主主義をあきらめるわけにはいかない。これは自由と民主主義のための、新しいチャレンジだ。

「私たちは、150年間アイデンティティーを剥奪されてきました。かつて私達は身分証を作る時、イギリス人にこう聞かれました。『国籍はどこですか?』。イギリス人だと答えたら違うと言われました。しかし私たちはその時、中国人ですらなかったのです。それでは、私は誰なのか?」
「この運動を『民族主義運動』で説明することを私はしません。でも香港人は自決を得る権利はあると思います。この自決主義を、ナショナリズムではなく、民主、平等と政治的な自由のもとで築くべきです。それが香港人がこれから選ぶべき道です。そして最終的に中国とのつながりを切るのは正しくありませんし、不可能です。香港では、中国にいる肉親や親せきがいる人はたくさんいます。家族は国境線を越えてつながっています。香港と台湾の違いはそれです」(區龍宇・労働運動活動家 同前11/15)。

●民主主義のイノベーションのために、「民主主義の後退」を検証する

今年はベルリンの壁が崩壊してから三十年、天安門事件から三十年でもある。当時は、豊かな社会になれば民主主義が定着すると考えられていたが、経済のグローバル化の結果新たな格差が生まれ、民主的な選挙によって非民主的政治家が選ばれるようにもなっている。一方でこの三十年で飛躍的な成長をとげた中国は、もしかしたら「最も効率的な資本主義」の下での「幸福な監視国家」に向かっているのかもしれない。民主主義と資本主義は、両輪であるとは限らないのかもしれない。

「デモクラシーの基準が満たされれば、その政治制度は半永久的に安定的とみなされた。こうした観点から、民主制の定着は、一方通行だとされた。~中略~民主制の定着がいかなる条件のもとであれば、逆方向に向かうのかといったことについては、さほど考慮されてこなかった」(ヤシャ・モンク「民主主義を救え!」岩波書店)。
「民主制の定着がいかなる条件のもとであれば、逆方向に向かうのか」をとらえ、検証することを通じて、民主主義のイノベーションへの糸口を探るための挑戦の機会へと転轍することが求められている。

「世の中は不公平だ。それ自体は今に始まったことではない。だが昨今の不公平に対する人々の『怒り』が反政府活動に発展する速さと激しさはすさまじい。この数ヶ月、先進国、途上国、あるいは民主主義国、独裁国家を問わず様々な国・地域で抗議活動が繰り広げられている。政策決定者がエリート層を優遇し、自分たちは見捨てられている、という人々の認識が怒りの根底にある」(イアン・ブレマー 日経11/21)

中東ではエジプト、レバノン、イラク、イランなどで経済政策への不満から「アラブの春」以降最大の抗議デモが続いている。イラクのデモは主流派とされるシーア派の足元で起きている。南米では優等生といわれたチリで、地下鉄値上げをきっかけに大規模なデモが広がり、開催予定のAPECは中止、COP25はスペインに変更となった。アルゼンチンでも、緊縮政策に反対する抗議活動が一年以上続いている。
香港の抗議行動の背景にも、一国二制度の下で曲がりなりにもあった自治が奪われる危機感とともに、大量の中国マネーの流入による不動産価格高騰など、生活条件の悪化があるとされる。こうした「怒り」は、フランスで一年前から続いている「黄色いベスト」運動にも共通するだろう。

根本にあるのは、上位1パーセントの富裕層が国民所得の20パーセント超を占めるような格差や、危機を先送りする「時間かせぎの資本主義」が、その格差をさらに拡大しているという問題だ。グローバル化によって、上位1パーセントは(租税回避なども含め)一体化している一方、リーマンショック後の財政で金融を支えるための緊縮政策は、各国の中間層をさらにやせ細らせている。
こうした構造問題を抱えたままの「時間かせぎ」が、いつまで持つのか。その破局を前にして、「今だけ、自分だけ」で逃げ切りを図るのか(自己責任のワナ)、破局に向き合える民主主義を鍛えるのか(財政民主主義、エネルギー自治etc)。

「『債務を付け替えつつ延命する資本主義』というのは、なかなか言い得て妙な言い方ですが。そういうやり方が本当に妥当なのかが、きちんと問われなければならないと思います。またこれは単なる金融問題ではない、私たちの生活に非常に大きなインパクトを及ぼす問題であり、財政民主主義の観点からきちんと検証されるべき問題なのだということを、改めて強調したいと思います」(諸富先生 「囲む会」)

「七〇年代以降、先延ばしの資本主義になっている。延命のための方策を繰り返し、そのツケを次々に回して時間かせぎをしていると。そうなると、この時間かせぎを資本主義の延命のためではなく、資本主義の軌道を転換するためにどう使うか、という問題設定ができるか、ということになります。
例えば気候変動の問題は、地下資源や水、エネルギーあるいは地球そのものを、国際資本の私物化に委ねるのか―その結果、生存空間が狭められている―、それとも「共有」の仕組みをどう作れるか、という問題になっているわけです。
ただこの転換は、単純な制度や政策の変更だけでできるものではない。経済や社会の体系そのものの転換であり、大きなパラダイムシフトですから、そこへの転換―移行のために時間をどう使うか。時間の使い方ということも、従来の発想とはまったく違ってくることになります」(戸田代表 同前)。

民主主義は「急がば回れ」だ。そのためにも賢明な「時間の使い方」が重要になる。
「時間かせぎの資本主義」の破局の〝始まりの始まり〟を、民主主義のイノベーションに向けて転轍しよう。そして安倍政治の〝終わりの始まり〟を、民主主義のイノベーションへの糸口へ。

(「日本再生」487号 一面より)

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囲む会&望年会のお知らせ
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東京
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□望年会
12月14日(土) 1600から「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
会費 1500円

□第205回 東京・戸田代表を囲む会
「パリとカメルーンで考えたこと」(仮)
1月10日(金) 1845から
ゲストスピーカー 坂井真紀子・東京外国語大学准教授
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人1000円 購読会員2000円

□第206回 東京・戸田代表を囲む会
「通常国会にむけて 安倍政権とどう対峙するか
~平成デモクラシーをふりかえりつつ」(仮)
1月21日(火) 1845から
ゲストスピーカー 泉健太・衆議院議員(国民民主党)
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人1000円 購読会員2000円

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京都
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□望年会
12月20日(金) コープイン京都

●第一部 1800より 講演 「憲法をどう議論するか」(仮)
ゲストスピーカー 井上武史・関西学院大学教授
参加費 1000円

●第二部 1900より 懇親会
参加費 3500円

□第40回 戸田代表を囲む会in京都
「『地域から考える』とは~京都を例に」(仮)
2月15日(土) 1830から
ゲストスピーカー 岡田知弘・京都大学名誉教授
ハートピア京都 第5会議室
参加費 1000円(学生 500円)


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

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メルマガ♯がんばろう、日本! 号外(19.11.20)
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Index
囲む会&望年会のお知らせ ほか
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東京
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□望年会
12月14日(土) 1600から
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
会費 1500円

□第205回 東京・戸田代表を囲む会
「パリとカメルーンで考えたこと」(仮)
1月10日(金) 1845から
ゲストスピーカー 坂井真紀子・東京外国語大学准教授
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人1000円 購読会員2000円

□第206回 東京・戸田代表を囲む会
「通常国会にむけて 安倍政権とどう対峙するか
~平成デモクラシーをふりかえりつつ」(仮)
1月21日(火) 1845から
ゲストスピーカー 泉健太・衆議院議員(国民民主党)
「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)
同人1000円 購読会員2000円

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京都
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□望年会
12月20日(金) コープイン京都

●第一部 1800より 講演 「憲法をどう議論するか」(仮)
ゲストスピーカー 井上武史・関西学院大学教授
参加費 1000円

●第二部 1900より 懇親会
参加費 3500円

□第40回 戸田代表を囲む会in京都
「『地域から考える』とは~京都を例に」(仮)
2月15日(土) 1830から
ゲストスピーカー 岡田知弘・京都大学名誉教授
ハートピア京都 第5会議室
参加費 1000円(学生 500円)

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●小川淳也衆院議員 東京後援会 昼食セミナー

11月25日(月) 1200から1300(1130より食事)
ルポール麹町 2階 ロイヤルクリスタル
会費 10000円
(どこぞの前夜祭とは違って、政治資金規正法による催しです!)

問い合わせ 03-3508-7621 小川淳也事務所

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●お薦め図書

「政策をみる眼をやしなう」 東洋経済新報社
佐和隆光 諸富徹 ほか
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2019年3月2日に行われた京都大学経済研究所のシンポジウムを書籍化
政策をみるためのよりどころとなる座標軸とはどのようなものか、という問題設定から
行われた学者、ジャーナリスト、官僚による講演、ディスカッション。
政策の質と民主主義の質について考える材料が、豊富に提示されている。

定価1500円(税別)のところ、著者割引にて1350円(税込み)(数に限りがあります)。


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

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PDFファイル⇒19年11月天秤棒No70

埼玉県参議院補選は誰に投票?
 今朝の駅立ちは、何時もの様に午前4時過ぎには起床して、妻の運転でせんげん台駅東口に午前5時前に到着。直ぐに街宣用具の設置の後、駅前清掃の作業を終えて市政レポートの配布を開始した。
今朝から一心太助の天秤棒“駅頭は小さなドラマの連続だ”の最新号第69号の配布をスタートした。
掃除の後マイクのスイッチを入れようとした午前5時過ぎに、馴染みの中年女性から今回の選挙(10月27日投票の参議院埼玉県選挙区の補欠選挙)は誰に投票したらいいですか、と尋ねられた。はい、勿論上田候補にお願いします、と返答。やっぱりそうですよね、N国党ではダメですね、と応答されエスカレーターに向かわれた。
同じお話を午前8時40分過ぎ駅頭を終了して街宣用具を片付けていたら、旧知の客待ちのタクシー運転手さんから、声が掛かった。
上田さんをお願いします。恐らく低投票率になりそうですから、必ず投票に行って下さいね、投票をするという行動がないと、選挙後の政治状況に対して無関心になり、当事者意識が希薄になりますから、と返事をした。
すると、分かりました、うちは5票あるから、皆投票するようにするから、との応答だった。
えー5票もあるんですか、しっかりお願いします、と付言した。
午前6時30分過ぎ、馴染みの中年女性から小さなのし袋に入った1000円のカンパを頂いた。この女性は毎回同額をキチンとのし袋の入れて頂いているので、本当に毎回感謝している。
同じ様に春日部市に在住されている30代のサラリーマンの方からも、毎回1000円のカンパをカンパ箱に投入して頂いている。
各駅には、必ず定期的にカンパを頂く市民の方がおられるが、その気持ちに十分応えきっているのだろうか、と何時も自問自答している。
午前7時過ぎには、やはり馴染みの30代のサラリーマンの方からペットボトルを差し入れて頂いた。この男性も毎回の事だ。
ペットボトルの差し入れに関しては、早朝からせんげん台駅東口周辺の掃除を毎日続けておられる高齢男性から、これも毎回しかも2本も頂いている。
時には気づかない内に近くに置いて帰宅される事もあり、恐縮している。
午前7時40分頃ピンクのビプスを着た6人の女性が駅前に集まって何やら盛んに打ち合せをしておられたので、何をしているのかその内のお一人に聞いてみた。すると北陽中学校のPTAの方で、今日は北陽中学校の合唱発表会を南越谷のサンシティのホールで開催するため、生徒達の誘導をしている、との事だった。
あーそうか、それで先ほどから集団で男女の中学生が階段を昇って行くのはそのためか、と納得した。
この中学校は私の子ども達の母校でもあり、全校生徒による合唱に力を注いでおり、毎年入学式や卒業式ではすばらしい合唱を聞かせて頂いている。
その後、先生がお二人引率のため近づいて来られたので、大変ですね、ご苦労様です、と声を掛けたら、迷惑をかけてすみません、と頭を下げられた。いえいえ、迷惑だなんで、頑張って下さい、と応答した。
            (10月21日)

3日間連続で駅立ちは中止、県外出張のため
23日から5日間連続して、愛知県への行政調査と大阪での研修会参加のため、この間の駅立ちは中止した。
越谷市議会建設常任委員会の行政調査は、23日と24日の二日間で、議員8名と建設部長と都市整備部長、議会事務局2名の合計12名が参加した。まず初日は愛知県岡崎市の「乙川リバーフロント地区公民連携まちづくり基本計画」と「下水道事業の公営企業会計移行」の2つのテーマを。二日目は、静岡県沼津市の「沼津駅周辺総合整備事業」を調査して来た。
23日は、午前9時に東京駅新幹線中央乗降口に集合のため、午前7時30分過ぎにはせんげん台駅を出発した。ところが西新井駅手前まで来て、電車が停止した。車内アナウンスによれば事故のための停車だと、何度もお知らせがあったものの一向に動く気配がない。
なんと30分近くたってやっと動き出した。
後程分かったのだが、通勤客のカバンが列車に引っ掛かり死亡されたとの事。このためやっと北千住駅から上野駅にJRで到着したら、今度はJRが都内の地震のため運行が乱れており時間通りに出発せずこれまた、幾つものホームをうろうろして、東京駅の集合時間ギリギリに間に合うことになった。
なんとも朝からひやひやする初日となった。
24日夕方帰宅したが、25日早朝から3日間大阪府堺市で開催された「大阪で考える健康で文化的な最低限度の生活」をメインテーマとする講演会と分科会に参加した。会場は大阪府立大学 中百舌鳥キャンパス。主催は全国公的扶助研究会で、毎年1度の全国の都市で開催されており、毎回参加して来た。
1日目が終わり、大阪地下鉄御堂筋線の公園前駅で下車して徒歩5分で予約していたホテルに午後6時過ぎに到着した。
夕食を採るためホテルを出で驚いてしまった。広い歩道には、アジア系の観光客がひしめき、大阪名物串揚げやお好み焼きや居酒屋が密集している歓楽街で、通天閣が目の前に見える場所だった。大阪には何度か訪れていたが、あの通天閣を見るのは初めて。興味が湧いてきて周辺を歩き回ったのだが、大きな声で大阪弁が飛び交い、泥酔したおっちゃんが安酒屋でたむろしている様にイメージしていた大阪の印象とは全く違っていた。賑やかしい居酒屋から少し離れたもつ焼きの店に入って食事をしたが、実に静かで店主と奥様で対応してくれたが、大阪弁ではなく、所謂標準語で話し掛けて頂いた。
客引きもいないし、どの店も飲み客であふれており、24時間営業のお好み焼きや焼きそば
店の100人も入るのではないか、と思えるほどの大きな店も散見された。路上にごみもない。
また、立飲みの10席もない小さな居酒屋が何軒もあり、確かに高齢男性がビールを飲んではいたが、喧噪的な雰囲気はなく、実にフレンンドリーな空気感が漂っていた。中には一人で飲んでいる若い女性も見受けられた。
次の日朝食を採るため、午前8時前から昨日と同じ様に歓楽街を散策してみたが、土曜日なのに午前6時から開店している喫茶店(モーニングを注文したがコーヒーとパンとゆで卵がついて350円)やこの時間帯に開店準備のため、掃除や商品を陳列する小さな洋品店の高齢店主を見かけた。(懐かしいレスカや冷コーの表示もあり、サンパツ屋の看板も)
その中で、うどん店が2軒営業しており、何と、かけうどんが1杯170円、きつねうどんが230円と激安。このためモーニングを食べたにも拘わらずうどんも食べてみた。安いだけでなく美味しい。最終日(日曜日)にはもう一軒のうどん店(ここは立ち食いで席は7席位しかなく、男性店主一人で切り盛りしていた)でやはりかけうどん(同じ様に170円)を注文したが、日曜日のこの時間帯なのに並んで順番を外で待ってからの注文となった。
値段は東京よりも2割以上も安く、人々の会話や雰囲気は、東京で言えば浅草を彷彿させるような町であり、この町で暮らす庶民の気風やエネルギーを十分感じるとる事が出来た事は、講演会受講以上の収穫となった。
その大学での分科会で大阪からの参加者の方から、大阪では様々な施設がボランティアで食事を必要とする市民に無料で提供することが当たり前となっている。提供する側もされる側も上下の関係がないフラットな付き合いが普通に出来る地域であり、特に通天閣の近くには西成地区(低所得者の方が暮らすドヤ街とかつて呼ばれた地域)があり、そんな雰囲気が強い土地柄です、と教えて頂いた。
生活保護や社会的な支援の制度や担い手の重要性が増々必要とされてはいるが、そんな制度や組織がなくても、そこで暮らす人々が地域の中で自然に助け合い、フラットな関係を持続出来て行く生き方こそが、原点なのだと感じさせられるものだった。    (10月27日)