PDFファイル⇒18年 11月天秤棒駅頭36

使い続けた垂れ幕が、破損
今朝の駅立ちは、通常通り午前6時から午前8時30分まで、越谷駅東口で実施した。
今日は気温が高く寒さがそれ程でもなかったのだが、自宅を出る頃は小雨が降り続いており、しかも風が猛烈に吹いていた。
そのため通常より幟の竿を短くしていたにも拘わらず、2度も倒れてしまった。
また、市政報告会の垂れ幕が、破れてしまった。すでに15年も使い続けており、あちこちガムテープで補修をして何とか維持していたが、もはや限界かもしれない。(それでも、後日何とか補修したが、ガムテープがやけに目立つ様になったが)
午前6時30分頃馴染みの30代サラリーマンからワンコインのカンパを頂いた。
直ぐに高齢の旧知の男性からも同額を、何時も犬の散歩中にカンパを頂く馴染みの30代男性からは、1000円のカンパが。
午前7時過ぎこれも馴染みの中年サラリーマンから、一年間ご苦労様でした、と声が。
ありがとうございます、でも皆さん仕事で同じ様に一年間働いておられますよ、と私。
すると毎日の朝の駅頭は、特別と強調された。
そして何時もの様に、温かいペットボトルの差し入れを。
また何人もの市民から、一年間お疲れ様でした、良いお年を迎えて下さい、と声が掛かった。
先週の駅立ちでも、一年間ご苦労様でした、と声を掛けて行く市民に出会った。15年間の駅立ちは、政治家と市民の距離をフラットにしている。         (12月25日)

差し入れの、ペットボトルが7本も
昨日は、朝の越谷駅に続き、夜はせんげん台駅東口で、午後7時から午前0時まで実施した。
午後7時30分頃、旧知の中年サラリーマンの方が、通り過ぎてまた戻って来られて、これこの前の32号?と尋ねられた。(この日に配布した駅頭シリーズは、NO34号)。恐らく先週せんげん台駅で朝配布したのが、32号だったので同じものだと、思われたのだろう。(原則配布する市政レポートは、朝、と夜で同じものは配らない様にしている)
いいえ、34号です、と返答したら受け取って行かれた。
この「駅頭は小さなドラマの連続だ」のシリーズは好評でよく読まれている様だ。
午後8時過ぎ、30代のサラリーマンの方から、朝も夜も活動を続けている議員はあなたしかいない、選挙の前だけ駅頭をやっている政治家とは違い、信念を感じる、との話だった。
(信念と言う言葉は、よく政治家は使いたがるが、市民からの声だけに嬉しくもあり、少し緊張もした)
そして、暖かいペットボトルを差し入れて頂いた。
午後9時頃、30代の女性から話しかけられた。せんげん台駅近くに自宅があり、先ほど主人から、私が駅に立っていると聞き、出かけて来た、との事。ペットボトルの差し入れも。
15年前の高校生の時から、通学時に見る私の事は知っていたが、最近市政レポートを見て、話し掛けていいのだと思い話している。
1歳の子どもがいて、保育所の空きがなく、母親に面倒を見てもらっているが、それも負担が大きいので困っている。来年の入所を待っている、との事。          
これまで身のつけたスキルを活用して自宅での仕事が出来ないだろうか。
また、他の行政で実施している「婚活」をサポートする団体の資格を取得しているので、越谷市の取組みの実態を教えて欲しい、との陳情を受けた。
年が明けたら、調べて返事をしますので、それを見て今後の対応をしましょう、と応じた。
午後11時30分前、旧知の中年サラリーマンの方から、ほろ酔い気分で声が。またこんな遅くまで大変ですね、カンパします、箱は何処にある、と聞かれた。すみません、夜は置いていないんですよ、朝だけですと返答。
えー朝は忙しくて出来ないだよー、と少し困った様な表情をされたが、財布から1000円札を取り出して直接頂いた。
ありがとうございます。クリスマスのこの日、駅前のコジーコーナーには、特設のケーキのショウケースが外に設置され、次々と市民が列をつくりホールケーキを買って行った。
そう今日はクリスマス、私の3人の子ども達にも誕生日とクリスマスには必す、ホールケーキでお祝いをして来た事を思い出させてくれた。
それでも、午後9時30分過ぎには、閉店して、午後11時過ぎには4、5人の女性店員がケーキ箱を一人3個も4個も抱えて帰宅されて行った。
あんなに、沢山食べるのだろうか、と余計な心配をしてしまった。  (12月25日)

熱すぎるコーヒーに、温まる
昨朝の駅立ちは、午前7時から北越谷駅西口で実施。凄く寒い。午前6時45分頃到着して街宣用具の準備をしていると、「がんばろう、越谷」主催のグラウンドゴルフ大会で、何時も大会役員を担って頂いている高齢女性と挨拶。 
近くの公園で毎日ハッポちゃん体操(越谷市が創作した音楽と踊り)を集団で行っているメンバーだ。
体操が終り、帰宅の途中に良くお会いする。
また後ほど来るからと言い残して去って行かれたが、直ぐに戻って来て、熱いコーヒーの差し入れ。冷めない内に飲んでねー、と。
最近様々なグラウンドゴルフ大会に参加して、全部入賞し賞品を貰っているとの事。張り合いがあっていいですね、と私。
言葉の通り、直ぐに飲もうとしたが、本当に熱くて直ぐには喉を通らなかったが、美味しく体が温まった。
午前7時30分頃中年男性が笑顔で、500円玉をカンパ箱へ。市政レポートを渡そうとしたら、昨日貰ったからと。
昨日とはせんげん台駅での夜の駅立ちですか、と尋ねたら、そうだ、との返事。そうなのか。            (12月27日)

一年間ご苦労様と5000円のカンパ
昨朝の駅立ちは、午前6時から午前8時30分まで蒲生駅東口で実施した。
この駅は自宅から一番遠い駅なので、午前5時20分には自宅を出るのが通常だ。
辺りはまだ暗く、しかも厳寒の状況だ。
午前8時前に以前も封筒でカンパを頂いた中年のサラリーマンの方から、一年間ご苦労様とカンパが。
後から確認したら、カンパ箱にはなんと5000円札が。確か前回も同額を頂いた。
午前8時30分前、馴染みの中年女性から、今年は今日で終わりですね(駅頭の活動が)、と話し掛けられたので、いいえ明日までやります、と返答。
いや、蒲生駅では最後ですね、と話だったので、そうです、と応答。
毎月平均1つの駅で、2回程度のローテーションで実施している、駅立ちも馴染みの市民にすっかり定着している。
28日の朝は新越谷駅東口で、午後7時からは、せんげん台駅西口での駅立ちの予定で、今年の締めくくりとなる。
依然厳寒が続きそうなので、何時もより少し早めの午前0時過ぎに就寝した(12月28日)


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「がんばろう、日本!」国民協議会

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本年もよろしくお願いいたします。

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Index 

□「囲む会」のご案内 

□ 映画「おだやかな革命」

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2018年 東京・戸田代表を囲む会

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□第181回

「市民政治の育てかた 観客民主主義から参加型民主主義へ」

1月19日(金) 1845から

ゲストスピーカー 佐々木寛・市民連合@新潟共同代表 新潟国際情報大学教授

*2016参院選、県知事選、2017衆院選を「市民と野党の共闘」で戦ってきた市民連合@新潟。その取り組みの教訓をどう活かし、共有していくか。

参照:「日本再生」457号インタビュー 

□第182回

「『すべて国民は個人として尊重される』(憲法13条)って、どういうこと?」(仮)

2月5日(月) 1845から

ゲストスピーカー 山本龍彦・慶應大学教授

*立憲主義の基本原理である「人権」「個の尊重」は、実現されているのか。憲法改正は今ある憲法を守ってから言え=立憲主義を支える意思を、9条以外からも作り出すとは。

参照:「日本再生」461号インタビュー 

いずれも

会場 「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)

会費 同人 1000円  購読会員 2000円 

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2018年 京都・戸田代表を囲む会

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□第32回戸田代表囲む会in京都

「立憲民主主義を支える言論空間をどうつくるか」

2月4日(日)1500から1730

メルパルク京都(京都駅烏丸中央口1分)4階「第五研修室」

ゲストスピーカー:福山哲郎・参議院議員、泉 健太・衆議院議員

会費:1000円(学生500円)

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映画「おだやかな革命」

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3.11後の「新しい現実」・・・自然エネルギーによる地域再生の物語の数々

―この映画には、静かに力強く、ふつふつと湧き上がってくる力があります。

その力はあまりにも美しく、切なく、愛に満ちていて、胸が締め付けられそうにもなります。でも、そこに「光」を感じます。バンドラの箱に残った「希望」のように。

――鶴田真由(ナレーション)

【ポレポレ東中野・上映情報】
2/3(土)~16(金) 10:20/12:30/19:00

2/17以降も上映は継続、時間は未定


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

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PDFファイル⇒17年 12月天秤棒駅頭35

そんなに、頑張らなくてもいいよ
昨日の朝駅立ちは、新越谷駅東口で、通常通り午前6時から午前8時30分まで実施した。
議会では一般質問の二日目で、午前10時から本会議場で、私の所属会派自治みらいの山田裕子議員が、「性暴力被害者支援について」市長に質問した。
本年6月「性犯罪を厳罰化する刑法改正」の法律がなんと110年ぶりに改正され、女性の人権が大幅に認められた。
一方最近大学生やジャーナリストによるレイプ犯罪が頻発しており、越谷市の現状や対応を指摘する質問が行われた。
しかし、市長の答弁は旧来の施策の枠からは一歩も出ることはなく、相変わらず“国や周辺自治体の動向を注視して行きます”等の主旨に終始した。
こんな対応では、セカンドレイプまでが起こってしまうのでは、と心配になった。
夜は、午後7時から午前0時まで、大袋駅西口で駅立ちを行い、市政レポートを配布した。
午後9時前後には、冷たく、強い雨が降り始め、駅の入り口のスペースには迎えを待つ市民や傘をさそうとする市民で一時一杯になるほどだった。
すると、馴染みの中年サラリーマンの方が、一旦市政レポートを受け取って後、自宅に帰り、わざわざ、駅に戻って来られた。
なんと自宅からリンゴを持参し、何時か渡そうと思っていました、と頂いた。
昨年も朝駅立ちで頂いたのだが、長野の実家にリンゴの木があり、里帰りでリンゴを捥いで来たので、差し上げますと頂いたのに続き今年も。
12月5日の大袋駅東口での夜駅立ちでも、旧知の市民からリンゴを頂いた。
そのため私の家の食堂には、数個の赤いリンゴが盛り皿に並べられている。(常時果物がテーブルの上にあると、何となく贅沢な気分になってしまう)
次々と馴染みの市民が、階段から降りて来て市政レポートを受け取って頂くのだが、何人もの市民から声が掛かる。
今日は雨が降っているので、中止、中止、そんなに頑張らなくていいから、また朝早くから毎日駅頭をやっているのだから、皆知っているし、休みなくやっているでしょう、あんまり頑張りすぎない様に、十分だからと。
午後11時30分頃、笑顔で近づいて来た中年のサラリーマンの方からも、どこの駅でも活動をやっていますね、こんなに熱心な議員は他にいませんよ、と。
ありがとうございます。零細企業の様なものですから、休みなく人一倍活動しなければいけないと思っています、と応答。
すると、地元の議員と友人で、よく酒も飲んでいるが、こんな熱意は全く感じられない、と付言された。
午前0時過ぎ、上りの電車がなくなった時点で、駅立ちは終了したが雨はすでに止んでいた。
ただ、体は冷え切っており、帰宅し直ぐに自宅の風呂の湯船に体を埋め、全身に血液が回っている様な感覚となったが、その至福の時間は午前1時をとうに過ぎていた。今日一日朝、夜合計7時間30分の駅立ちがやっと終わった。
(12月8日)

12月議会中のグラウンドゴルフ大会
今朝は、午前8時20分から「がんばろう越谷」が主催する第48回グラウンドゴルフ大会の開会式の挨拶のため、駅立ちは中止した。
会場となった越谷市しらこばと運動公園競技場では、猛烈な寒さの中約150名の選手が競技に参加。
越谷市議会は、今12議会中のため、挨拶の後直ぐに午前10時からの議案への質疑を行う本会場に向かった。
(12月13日)

男子高生が、次々に受け取って行く
昨朝の駅立ちは、通常通り午前5時30分からせんげん台駅東口で開始。
まだ辺りは薄暗く、気温は0度の寒気のため、手袋なしで街宣用具に触って更に体がしびれる。
午前6時30分頃男子校生が、市政レポートを受け取って行った。確かこの間何時も受け取って行く生徒だと思って声を掛けようと。
しかし、寒さと次々に受け取る市民への対応のため、エスカレーターを登る生徒に追いつかなかった。
また、午前8時前には別の男子校生が市政レポートをもらって行った。そう言えば最近女子高生だけでなく、男子も受け取りが増えている。 
更に馴染みの30代サラリーマンの方が、1000円をカンパ箱に。感謝。(12月19日)

議会での反対討論なし、市民にどう説明するのか?
今朝の駅立ちは、大袋駅西口で通常通り午前6時から開始した。
午前8時前に、馴染みの中年サラリーマンの方から、カンパ箱に1000円を頂いた。前回も同額のカンパをしてもらっている。
午前8時30分に終了して、直ちに越谷市議会の本会議場に向かった。
今日は、12月議会の最終日であり、私が代表である会派自治みらいの所属議員である、山田裕子議員が提案者となり「男女共同参画課」の存続、拡充と組織的位置づけの強化を国に求める意見書の提案と質疑への答弁を担当した。
所管の文科省は、現在の生涯学習政策局にある男女共同参画学習課から、再編して総合教育政策局の中の男女参画共同室に格下げの意向を示していた。
しかし、男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数は、2016年の日本の順位は、144か国中111位(2015年は145か国中101位)であり、依然低い位置にある。
今回の文科省の意向は、この状況を更に悪化させる事につながるとの心配の声が、全国の女性団体等を中心に上がっていた。
先般文科省に提出された「文科省の組織改編に対する要望者」の賛同者には、越谷市の市民も多数いる。
 このためか、今日の毎日新聞にだけ文科省は、現状を維持する方向、との記事が掲載された。
本議会開催前から、これが決定なら意見書の取り下げもあるのではと、検討したが最終的には閣議決定されておらず、またそうだとしても地方議会からの意見は重要であるとの認識を提案者、及び賛同者で確認して本会議に臨んだ。
しかし、本会議場での提案説明に対して、質疑をしたのは自民党の議員1人であり、採決には、自民党、公明党、刷新クラブ、保守無所属の会等が反対し、否決された。
しかも、この反対した会派の誰一人として反対討論に立たず、何故反対したのか全く分からない。一体市民にはどう説明するのだろうか。
             (12月20日)

4000円ものカンパに込められた市民の思いは
昨朝の駅立ちは、せんげん台駅西口で午前5時30分から開始。街宣用具を準備していた午前5時20分、旧知の高齢男性からのし袋入りの1000円のカンパを頂いた。初めてだ。
終了するまでの3時間の間に次々と市民からのカンパが続き何と、この日だけで4000円ものカンパと暖かいペットボトルを頂いた。
午前6時30分頃、馴染みの中年男性に、何時も随分早いですね、と話しかけた。するとタクシー運転手だから、との返事。夜勤明けなのだろう、私と同じですね(議員になる前の仕事)と応答した。        (12月21日)


メルマガ♯がんばろう、日本!         №233(17.12.25)

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「がんばろう、日本!」国民協議会

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Index 

□「時間かせぎ」の政治の閉じかた、

 「ともに引き受けて前へ進む」政治の立ち上げかた

●「時間かせぎ」が破綻するその先に、何を準備するか

●第三次産業革命ならびに戦後秩序の転換期というパラダイムシフト 

そこにおけるガバナンスの転換とは 

□「囲む会」のご案内 

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「時間かせぎ」の政治の閉じかた、

「ともに引き受けて前へ進む」政治の立ち上げかた

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●「時間かせぎ」が破綻するその先に、何を準備するか

 幕が降りつつある平成の時代は、「失われた○○年」と言われるだろう。失われたのは、「右肩下がり」の時代にフィットする政治経済社会へ転換するための機会であり、条件づくりだ。〇九年の政権交代は、この転換への挑戦と失敗ともいえるだろう。3.11はこの転換を先送りし続けることへの「警告」であると同時に、この転換を「新しい現実」として自らの手でつくりだそうとする人々の背中を押した。

 たしかに国レベルでの制度転換は、いまだ遅々として進んでいないとはいえ、地域にはすでに模索の数々はあり、そこでの教訓もある。「失われた○○年」の一方で、右肩下がりへの転換を自分事として考える(考えざるをえない)人々が登場しつつある今、それを活かすことができるかは、立憲民主主義の言論空間をつくりだせるかにもかかっている。

 「失われた○○年」は、予見しうる破局を先送りしようとする「時間かせぎ」の政治でもあり、「不都合な真実」を見たくない人々と、「新しい現実」をつくりだそうとする人々とのせめぎあいでもあった。だが「時間かせぎ」の政治を続ければ続けるほど、「このままでも明日は来るけれど、その先に未来はない」というところから、「このままでは、明日さえ見えない」ところへ、社会の底が抜けつつある。

 上場企業の業績が「過去最高」といわれる一方、61%の世帯が平均所得以下、年収200万以下の世帯が20%と格差は拡大する一方。ユニセフは日本では子どもの16%が深刻な貧困状態にあると、懸念を表明。働いているのに相対的貧困状態にいる人の割合は13・3%と、OECD加盟国平均の8・3%を上回る。こうした格差や貧困は、仮にアベノミクスが成功しても解決できる問題ではないことは明らかだ。

 失われたのは「成長」ではなく、社会的な連帯だ。子育て支援の充実といえば、無償化、待機児童対策、保育士処遇改善などが天秤にかけられる。「どちらが大事か」の議論は、必要としている人々同士の分断に容易に転じさせられる。あるいは高齢化×社会保障費増大の議論は、容易に世代間対立に変換される。高齢者介護の問題は現役世代の仕事や暮らしに直結するにもかかわらず。

 ボリュームゾーンの団塊世代が後期高齢者になり、その介護の負担が現役世代にかかってくるようになると、右肩上がりを前提に家庭や家族で社会保障をなんとか支えてきた構造も、いよいよ底が抜けるのではないか。(子どもの養育と親の介護というダブルケアの問題。40代の非正規労働者と親の介護問題。親の高齢化で家庭内に抱えきれなくなる福祉の問題など。)

 低所得層の消費が生活保護世帯以下だとして(その計算自体の妥当性も疑わしい)、生活保護費を引き下げる政府の下で、憲法25条(「健康で文化的な最低限度の生活」)を実現することなど、できるのか。

 「切り下げ」のツケは、回りまわって社会全体の活力を疲弊させる。日本の労働生産性はOECD35カ国中20位、G7では最下位。国際競争力も二年連続して後退して9位となった。国際競争力にはグローバル資本にとっての利便性という視点も含まれるが、自由でイノベーティブな発想や試みが多様に生まれる社会の活力は、「このままでも明日は来るけれど、その先に未来はない」どころか、「このままでは、明日さえ見えない」社会から出てこないことは明らかだ。

失われたのは「成長」ではなく、社会的な連帯だ。「なぜ税金を納めるのか」、「なぜ投票に行くのか/行かなければならないのか」、「憲法は何のためにあるのか/何を守るのか」etc。その根底には、「私たちはどういう社会を作りたいのか」「どういう社会で生きていきたいのか」という問いと、それをめぐる一定の合意が求められるはずだ。

 「若い人たちが年金を払うのが嫌だというのは、今の政府システムの中で公的に保証されているはずのものは、そのうち保証されなくなるんじゃないかということだと思います。若い世代は当面は圧倒的に支える役割ですから、将来の保証がないなら取られ損だという気分がしてくるわけです。

聞くところでは、北ヨーロッパでは負担率はもっと大きいけれど、自分で投資をしていると損することもあるが、税金で納めておいたら自分が老いた時にはちゃんと返ってくるから、そっちの方が安心であると。個別の資産については、経済情勢によって得をする時も損をする時もあるが、長い目で国民全体でならしたら安定的で持続できるだろうと。そういう信頼が根本にあるのではないでしょうか。

一方日本では、政策の消費者としての国民からすると、安上がりにしてくれることが最もよい、というグループの人がかなりの規模を占めています。~中略~小さな無駄さえ『そういう小さな無駄を一生懸命撲滅していくことによって、何とかみんながもう少し安心できるようにしましょう』ということに必死にならなきゃいけない。このこと自体、システムが危機の状態にあることを示しているのではないか、という気がしています。

これをどう逆転して、将来のための投資に税を使うことによって、結果的にみんなが長い目でより安心できるようにするという感覚を、どこからどう作っていくかということが問われていると思っています」(廣瀬克哉・法政大学教授 10/21シンポジウム 463号)

「私たちはどういう社会を作りたいのか」、そのために「どういう政府をつくるのか」―政治選択とはこういうことだろう。自治の現場では、そこにつながる当事者性が涵養されつつある。その糸口を、「より大きな意思決定」における当事者性、政治的有用性へと、どのようにして結びつけていくか。「時間かせぎ」が破綻するその先に準備すべきものは、こうした「主権者を引き受ける」人々の連帯ではないか。

●第三次産業革命ならびに戦後秩序の転換期というパラダイムシフト 

そこにおけるガバナンスの転換とは 

 「失われた○○年」のツケは、世界に冠たる技術大国でも急速に顕在化している。世界一安全とされる新幹線で台車の部品が破断寸前のまま、異音に気づきながら3時間にわたって走行するという事態。三菱マテリアル、東レでもデータ改ざんが発覚、日産、スバルでは検査不正が常態化していたなど、「ドミノ」が止まらない状況だ。

 いずれも技術的な問題とは別に「薄々は知りながら」「とりあえず」という、「時間かせぎ」の時代にしみついた体質の問題があるのではないか。これでは技術革新を生み出すような、自由でイノベーティブな組織体質が失われるのは当たり前だ。

 「失われた○○年」の間、日本の大企業は時代の変化に対応するイノベーションではなく、人材の焼畑を続け、政府の補助金に頼って「とりあえず、自分が社長の時はつじつまが合うように」とやってきた。その行き着く先は、リニアでの談合やぺジー社(スーパーコンピューター開発ベンチャー)による助成金詐欺のような「国家(税金)の私物化・たかり」だろう。国家戦略特区にも同様の構図が伺える。

 ここでも「時間かせぎ」の破局が近づいている。ドイツ・メルケル首相のブレーンで「第三次産業革命」の到来を予言してきたジェレミー・リフキン氏は日本に対して、こう警告する。

 「エネルギーやクルマなどの輸送手段をインターネットにつなぎ、効率性や生産性を極限まで高めるのが第三次産業革命です。~(それによって)シェア経済が台頭する。EUと中国が国家戦略として取り組むのに対し、日本はこのパラダイムシフトに対して計画を持っていません。この状況が続けば~日本は2050年までに二流国家になってしまいます」(日経ビジネスオンライン12/14)

 リフキン氏は、日本の対応が遅れているのは「原子力から脱却できないことにある」と指摘する。東芝の体たらくは、その典型といえるだろう。

 「(石油と原子力をエネルギー源とする)第二次産業革命の成果はいま、衰退状態にあります。しかし、この中央集権的な通信や、原油と原子力に依存したエネルギー、内燃機関を使う輸送手段という第二次産業革命のインフラに接続されている限り、生産性はもう天井を打った~さらにそれがもたらした気候変動によって、人類は危機にさらされている。~中略~経済の新しいビジョンに必要なのは炭素を排出しない計画ということになります」(同前)

こうした方向転換を促進するのは、炭素に価格をつける(炭素税、排出量取り引きなど)政策であることは、すでに明らかになっている。炭素にしっかり価格付けをしているところほど炭素生産性は高い、という関係もかなり明瞭に見られる。さらに言えばそれが、経済のソフト化―高付加価値化にもつながっていると推測される。

「ここで言いたいのは、平均実効炭素価格が高い国では、なぜか知的財産生産物の形成が進んでいる、その相関関係が見られるということです。~あえて因果関係的に解釈すると、おそらくカーボンプライシング、炭素税を入れていくと、エネルギー集約型の伝統的なものづくりは経済的に不利になっていきます。そうであるなら発想の転換をして、もっと付加価値の高い生産、ここで言う知的財産生産物形成の世界に移っていくということを、経営者として考えざるを得ないだろうということです。~日本では炭素価格も低ければ、一人あたりGDPも低いという現状にあるわけです」(諸富徹・京都大学教授 460号)

ここでのパラダイムシフトは低炭素・脱炭素化であり、中央集権型から自立分散型ネットワークへの転換であり、人への投資ということだろう。そしてそうなればなるほど、草の根イノベーションの力が重要になる。よく言われるポートランドの事例は典型的だろう(川勝健志・京都府立大学准教授 本号参照)。住民主導のまちづくりがイノベーティブな風土を産み、それに惹かれて集まる人々がさらにイノベーティブな産業を集積し、市民自治が一段と促進されるという、地域内の市民自治と経済、産業自治の循環が生まれる。

 産業革命が単なる産業構造の転換にとどまらないように、ここからは新しい社会ガバナンスの転換―民主主義の深化が伺える。

 「私は、各地の地域再生の例やサスティナブルな地域づくりを調べていますが、そこでは疲弊している地域を活性化しようというだけではなくて、構造的に麻痺してしまった現代社会の統治のあり方(福祉国家のガバナンス)に対して、地域から新しい社会経済のガバナンスの仕組みを実験的に打ち出しているのではないか、地域の取り組みでも大きな社会転換の中身を含んでいるのではないか、という思いを最近強くしています。

何がこれまでと違うかと言うと、一つは地域を単位としたガバナンスということです。そして、誰かを選んで意思決定に間接的に関わるというより、自らが地域の何らかの事業に直接関わる形で参加する形態。また、ビジネスと社会的課題の境目が非常に曖昧で、そのハイブリッドな事業形態を通じて地域の環境のストックを作りかえていこうとする、そういうガバナンスです。その担い手として社会的企業と呼ばれる存在があり、これも重層性、多様性に満ちていますが、その社会的企業が絡み合った生態系こそが新しいガバナンスなのかな、と思っています」(佐無田光・金沢大学教授 463号)。

ガバナンスの転換は、国際関係においても急務だ。世界第一位の米国と第二位の中国が、ともに国際秩序を自国に都合のよいように変えようとしているときに、必要なことは「どちらにつくのが有利か」ではなく、中級国のネットワークで(自由や民主主義、人権を普遍的価値とする)戦後秩序を維持しつつ、新しい事態に対応していくことだ。

北朝鮮問題と中国、トランプのアメリカに同時に向き合わなければならない日本にはハードルはなかなか高いが、自由貿易や温暖化対策など安全保障以外にも、一国で壁を築くのではなく国際協調で対応すべき課題は少なくない。

 「日本などの中級国にとってのベストシナリオは、こうした多国間の枠組みを維持し、進めていくことで、アメリカや中国もそういう枠組みに近づいてくるということです。~中略~中級国にとって最大のリスクは、軍事紛争です。軍事的な紛争になったときには、中級国が束になってもアメリカ一国の軍事的な能力には及ばない。~中略~その意味で、中級国にとっては軍事紛争はできるだけ回避したい」(中西寛・京都大学教授 本号)

 国際秩序が歴史的に変容する時代には、いくつもの変数に対応しなければならない。このときに「この道しかない」や「○○はけしからん」といった短絡的な思考をとれば道を誤る、という歴史の教訓を、今と将来に生かすことができる主権者へ!

 中国の台頭がおそらくピークを迎え、日本は高齢化の急坂にさしかかるであろう2020年代半ばを見すえ、「時間かせぎ」の政治をどのように閉じ、「ともに引き受けて前へ進む」政治をどう立ち上げていくか。ここからポスト安倍、オリンピック後にむけた舞台を、準備しよう。

「日本再生」464号一面より

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2018年 東京・戸田代表を囲む会

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□第181回

「市民政治の育てかた 観客民主主義から参加型民主主義へ」

1月19日(金) 1845から

ゲストスピーカー 佐々木寛・市民連合@新潟共同代表 新潟国際情報大学教授

*2016参院選、県知事選、2017衆院選を「市民と野党の共闘」で戦ってきた市民連合@新潟。その取り組みの教訓をどう活かし、共有していくか。

参照:「日本再生」457号インタビュー 

□第182回

「『すべて国民は個人として尊重される』(憲法13条)って、どういうこと?」(仮)

2月5日(月) 1845から

ゲストスピーカー 山本龍彦・慶應大学教授

*立憲主義の基本原理である「人権」「個の尊重」は、実現されているのか。憲法改正は今ある憲法を守ってから言え=立憲主義を支える意思を、9条以外からも作り出すとは。

参照:「日本再生」461号インタビュー 

いずれも

会場 「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)

会費 同人 1000円  購読会員 2000円 


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PDFファイル⇒17年 12月天秤棒駅頭34

大袋駅西口で解体されたビル後に
昨朝の駅立ちは、大袋駅西口で午前6時から開始し、午前8時30分まで市議会報告を実施した。以前駅前ビルが解体され更地の状態が続いていたが、有料の駐輪場が設置された。直ぐ近くに既に同施設があるのだが、自転車の利用が多いのだろう。        (11月25日)

当選した市長の所信表明演説は
今朝の駅立ちは、北越谷東口で午前6時から、雨模様の中、通常通り午前8時30分まで実施した。午前8時頃男子高校生が市政レポートを受け取った後、バス停でバスを待つ間熱心に目を通していた。(何時か感想を聞きたいのだが)終了後バタバタと朝食を取って、越谷市議会に向かった。
今日は、12月越谷市議会の初日のため午前10時から本会議場で議会が開催されるため、直ぐに市役所へ。
議場では先の越谷市長選挙によって3期目の当選をした高橋市長の所信表明演説からスタートした。
この演説は今後任期4年間の市政運営の基本姿勢や主要な事業の提案をするもので、市長選挙時の公約を具現化するものでもある。
しかし、想定はしていたものの私の、問題設定とは全く違うものとなった。
まず、市長選挙の1週間前には衆議院選挙が実施され、この間立憲主義や憲法問題が大きな問題となっていた。(ただ、総理の恣意的な解散権の実行は憲法違反と思われるが、争点にはならず、また憲法改正論議も焦点とはならなかった)
この様な中で、自治体での憲法は{越谷市自治基本条例}だが、一切演説では触れられることはなかった。
つまり、市長と言う権力の行使は、あくまで自治基本条例で規定されている範囲であり、言葉としても言及しないのは、非立憲的な意識なのではないか。
また、史上最低の低投票率だったにも拘わらず、この事にも一切言及はなかった。
 20万人も市民が投票を忌避した事実に対して、政治家としての責任とは何か、と思いながら初日が終了した。
(12月1日)

小学6年生から関心を持ち続けて
昨夜の駅立ちは、大袋駅東口で午後7時から午前0時までの5時間で取り組んだ。
直ぐに旧知の30代のサリーマンの方から、ペットボトルの差し入れが。
午後8時頃馴染みの高齢サラリーマンから声が掛かった。毎日午後9時位から1時間余り夜の散歩を日課にしている、との事。
先般私の事務所(越谷市大里)の前を通ったら、電気が遅くまで点灯していましたね、と。(その日はチーム白川の会議があり午後11時過ぎまで打ち合わせ会議をしていた)
午後8時過ぎ、これも馴染みの高齢男性から、今せんげん台での忘年会の帰りだと、上機嫌で話し掛けられた。
ご機嫌ですね、と応答したら手に持っておられたリンゴを入れた袋を、これもらい物だけど、上げます、と頂いた。
(後日食べたが、美味しかった。今はリンゴの季節だ)
午後9時頃、缶コーヒーを男性から頂き、暫く話し込んだ。
38歳で独身、春日部市にある段ボール工場で卒業後これまで勤務しているとの事。正社員で給料は安いが、残業手当は時給2000円になる、独身生活を謳歌していると話が続く。
実家は大袋にあり両親と同居しているが、父親が糖尿の持病がある、との事。
そうですか、ご両親が高齢のため介護が必要となった場合は心配ですね。家庭での介護は、家族の相当な負担になるので、少しずつ準備されておいた方がいいですね、と応答した。
午後11時30分頃、20歳の男子学生からペットボトルの差し入れを頂いた。
草加の独協大学で学び、将来は社会科の先生をめざしている、との事。
何故、差し入れをして頂いたのか尋ねた。
すると、実は私のことは小学校6年生の時から知っていて、その後中学校、高校と関心を持っていた。
父親も白川の事を知っていて親子で話題に上っていた。高校生までは、駅で配布している私の市政レポートを受け取るのが、なんだか恥ずかしかった。
大学に入学して市政レポートを受け取り、カンパや差し入れをする市民が多くいる事を知って今回自分もそうしようと、思った、との話だった。(駅立ちは始めて15年間が過ぎたが、実に小学生から8年間に及び一地方議員に注目して来た、との若者がいるとの事実は喜びであり、また継続力の影響の大きさに驚いた)
 午前0時過ぎ駅前の居酒屋の電燈が明々と周辺を照らし続けている中、終了した。
             (12月5日)          

太陽のありがたさに感じる早朝
今朝の駅立ちは、午前6時から越谷駅東口で開始。昨夜は夜駅立ちを実施したため、就寝したのは午前2時前だったので、起床の午前5時まで3時間の睡眠で自宅を出発した。
午前7時頃、旧知のサラリーマンから毎回の、暖かいペットボトルを頂いた。
寒いので、ポケットに入れて暖を取って下さい、と、何時もの優しい眼差しにホットしてしまう。
午前8時頃、中年サラリーマンの方が、市政レポートを受け取り、財布を出して、これあのカンパ箱に入れたらいいのか、と尋ねられた。
カンパ箱を置いてあるテーブルと、市政レポートの配布位置は少し離れているので、直接でも構いませんが、と応答した。
すると、1000円札を頂いたが初めてのカンパだったこともあり、大切に使わせて頂きます、と丁寧にお礼を述べた。
午前8時30分過ぎ、市政レポートの配布な所は日陰で、しかも気温が下がり続ける中冷え切った身体に、ビルの谷間からの太陽の光に包まれた。
温かさを感じていたら、旧知のサラリーマンの方から、日がさして温かいでしょう、と笑顔で声を掛けて頂いた。(この季節太陽の光は身も心も温めてくれる)    〈12月6日)

駅前広場はスッキリとなった
今朝の駅立ちは、新越谷駅東口で午前6時から午前8時30分まで実施した。
6が月以上前に陳情を受けていた、駅前広場にあるごみの集積場が完全に撤去されていた。
駅前の自転車整理係りの男性から、市民からごみ置き場が目立ち、景観を損ねるとの苦情があり、善処して欲しいと陳情を受けていた。
昨日から12月越谷市議会の一般質問の2日目で午前10時から開始された。
その前の午前9時30分から、職員の給与に関して人事院勧告の法改正によって、増額と減額の条例案が市長から追加提案されるため、その議案の会派説明会があるため、終了後直ぐに役所に向かった。
朝食を自宅で取る時間がないため、妻が作ったおにぎりを2個、会派控え室で食べた。(時々時間が切迫している場合は、妻の手作り弁当を車の中で取ることもある)   (12月8日)


PDFファイル⇒17年12月天秤棒駅頭33

行政調査の朝は、駅立ちは中止
昨日から、越谷市議会の建設常任委員会の行政調査で、2日間に渡り、高松市で地域公共交通の強化、推進について、岡山市で下水道事業における地方公営企業法の適用について調査。
 行きは飛行機で羽田空港に午前9時集合のため、朝駅立ちは中止した。
(11月17日)

電池切れのため夜駅頭中断の恩恵は?
昨日の駅立ちは、朝は午前6時から新越谷駅西口を、夜は午後7時からせんげん台駅西口で取り組んだ。
午前8時30分終了間際に、黄川田 仁衆議員と出会い、当選のお祝いを述べた後、越谷市長選挙の畔上候補(自民党推薦)の惨敗の原因をお聞きした。すると、やはり史上最低の投票率が大きく影響した。
また、準備に4ヶ月しか取れず浸透が出来なかった、との話だった。
選挙の結果には様々な見解があるが、市民に最も近い市長への投票権の放棄が、何故これ程だったのか、更に分析が必要だ。
夜の駅立ちは寒さが身に染む中の実施だった。すでに朝だけでなく、夜の実行も3年が過ぎ市民も慣れて来た。
それだけに、市政レポートは順調に配布が続き、中にはペットボトルの差し入れも何時もの様にあった。
ところが、マイクの電池が午後8時40分で切れてしまった。
点検を怠っていたためだが、止む無く中止した。ただそのために、午後9時からのテレビドラマ「民衆の敵」(地方議員を描く、篠原涼子さんが主演)を見られたのだが、複雑な心境だった。
 夜の時間帯には、会議や集会の日程が詰まっている中、午後7時から午前0時までの5時間を空けて夜駅立ちを計画するため、次の予定を組むのは大変だし、体調との相談もある。
更にこれから気温が下がり続けるし、夜は尚更のことだ。(11月21日)

医者に謝られる、初体験の診察
今朝の駅立ちは、午前6時から蒲生駅東口で開始した。自宅を出る午前5時過ぎは、まだ暗くしかも猛烈に寒い。自宅から最も遠い駅でもあり車に乗っている時間も寒さが襲って来る。
これから2時間30分の活動を続けるのは、長年やっていてもこの時期は苦手なものだ。
駅では終了の午前8時30分頃には、時々のぞく太陽の柔らかく、暖かな光に包まれてひと心地出来た。
この頃、馴染みの高齢女性から、毎回の1000円のカンパを頂いた後、越谷市長選挙の話になった。
畔上さんに投票したんですが、残念な結果でしたねー。それよりも増して、投票率が27%だった事が、ショックでした。
何故市民はこんな大切な選挙に行かないのでしょうか、と少し悲しい様な顔をされた。
すみません、市議として大変責任を感じています。何とかしなければならないのですが結果は深刻な事態です、と応じたのだが。
ただこの問題は根が深くそう簡単には解決が出来ない。
3か月前から左腕の側わんが、ぶつけたり、酷使したわけでもないのに、痛くて自由に使えない。
 (診察して分かったのだが、毎日の駅立ちが、ほぼ20年間に渡り、市政レポート等を左手で持ち続けて配布しているため、筋肉への疲労が加齢によって悲鳴を上げていたのだ)
意を決して、整形外科に診察に行くことにしたのだが、これまで一度も整形外科に行ったことはなく、そのためネットで越谷市内の病院を調べて口コミ星4つの“やざわ整形外科クリニック”に直行した。
レントゲン撮影の後、1時間程待ち合室で待機して診察を受けた。
先生曰く、これは所謂“テニス肘”で加齢による筋肉疲労の典型的な事例です。
時々前立腺肥大等が原因で痛みがあることがありますが、安心して下さい、との事。
えー、つまりこの筋肉痛は、年齢によるもので痛みの緩和は出来ても完治しないと、と言うことですね、と私。
そうです、私(先生)も右腕が同じ症状で治りません、と優しく言って頂いた。
そして、お役に立てなくてすみません、と謝られた。
これまで様々病院の先生から診察をうけたが、こんな言葉を初めてだった。
ネットの口コミの通り、優しく、親切な先生に会ったことで、腕の痛みを暫く忘れてしまった。           (11月21日)

また、のし袋でのカンパを頂く
今朝の駅立ちは、大袋駅東口で午前6時から大袋駅東口で開始した。
今日は、私のタウンミーィングを明日午後6時30分から、白川事務所で開催するため、その案内のチラシも市政レポートとともに配布した。午前7時30分過ぎ、馴染みの高齢男性から声が掛かった。こんな寒い中毎日ご苦労様ですね。自分は一日中暖かいビルの中で仕事をしているので寒くはないのだが、との話。
えー、どんな仕事をされているのですか、と尋ねた。
小学校や中学校、高校、大学、専門学校で使用する記章を製造している。
昔は大変会社は、忙しかったのだが、当時は100校もの学校から注文があったが、最近は70近くまで減ってしまった、とも事。
やはり、少子化の影響がこんな業界までに及んでいる。
午前8時頃、前回の駅立ちの時、お茶でも飲んで下さい、小さなのし袋に入った1000円札のカンパを頂いた市民の方から。
今回も同じようにのし袋で1000円のカンパを頂いた。
私がこの駅で市政レポートを配布する日は、想定することは出来るが、正確には市民には把握出来ない。(ひと月に2回のペースで順次市内6駅での駅立ちなので、ある程度は推測できるとしても)
にも拘らず、キチンとのし袋で手渡しして頂けるのは、日ごろ準備していなければ実行が出来ないはずだ。
こんな心使いに暫し寒さが遠のいた。
            (11月30日)

今日は世界エイズデー、HIV感染者は全国で1日4人
今朝の駅立ちは、北越谷駅東口で、午前6時前から開始した。今日は小雨模様で小さな雨粒が降る中だった。この時間帯では、傘をさしての通勤客はいなかったのだが、時間が経つにつれて雨が少しずつ強くなり、傘を広げての市民が増えていった。
 このため、街宣用具はのぼりだけとなったが、市政レポートの受け取りは、日ごろとほぼ同じ状態。すでに駅立ちは日常の風景となっているので、用具やたて看板のあるなしではなさそうだ。午前7時30分頃、越谷市の職員からポケットテッシュでのチラシを頂いた。今日は“世界エィズデー”でその宣伝をしている、との事。
              (12月1日)


PDFファイル⇒17年 11月天秤棒駅頭32

夜の駅立ちにも、慣れてきた市民が多い
昨夜の夜駅立ちは、午後7時から午前0時までの5時間、せんげん台駅東口で実施。
この間衆議院、越谷市長選挙があり駅立ちは中断していたものの、夜の駅立ちも始めて3年が過ぎたせいか、夜遅くの活動に驚く市民が当初多かったのだが。
この日は慣れてきたのか、笑顔で市政レポートを受け取る市民が目立った。
また、寒いでしょうが、頑張って下さい、とペットボトルや缶コーヒー等5本も様々な市民から差し入れが続いた。
30代の女性や中年のサラリーマン、中には20代前後の男性からも頂いた。午前0時近くの到着電車からの市民でも市政レポートを受け取って行く市民がおられる。毎日こんな時間まで仕事をしている市民が多い。
長時間労働が日常化している現実がここからも見て取れる。しかも実質賃金は、この間低下しているにも拘わらず。
            (11月10日)

自己責任論を乗り越えるために
昨朝の駅立ちは、岩手県盛岡市の岩手大学で開催された“第50回公的扶助研究全国セミナー「いのち」と「くらし」を守りたい岩手で考える「人権」”に参加のため中止した。
毎年このセミナーには参加しているが、生活保護世帯は、支援が必要な市民の2割にしか過ぎない。
 つまり、生活保護の対象である所得以下で暮らしている市民が、8割もいるにもかかわらず、保護が行政窓口への申請主義であったり、保護基準の引き下げや“世間体”を極度に気にする等の理由で、格差と貧困がますます広がり続けている。(保護を受けるなら、死を選ぶ市民がいるほどに)
この背景には自己責任論が大手を振っている現状があり、この現実を変えるために学ぶ。
(11月11日)

越谷市長選挙の結果に、憤る市民
今朝の駅立ちは、通常通り午前6時から越谷駅東口で開始。
 30分後、馴染みの40代前後のサラリーマンの方から、朝の挨拶を交わした後、500円のカンパを頂いた。
 毎回同額のカンパを定期的に頂いている。
ありがとうございます。午前8時頃、旧知の高齢サラリーマンの方と選挙の話題になった。
特に越谷市長選に関して、5人に1人しか投票せず、今後4年間を現市長に任せる等、市民は一体何を考えているのか、との怒りの声だった。
 直ぐに同じ意見を、やはり中年のサラリーマンから聞いた。あんな市長が当選するなんて考えられない、と同じ様に憤っておられた。得票率15%で当選する現実。
この史上最低の投票率となった責任は、2期8年も続いた現市長の市政運営に大きな問題があると同時に、私を含む議会にも責任がある、との話をお二人にした。
その後一旦改札に向かった男性から、戻って来てパンとコーヒーを頂いた。
初めての差し入れだったが、私が駅立ち終了後に朝食を取るのを知っておられたのだろう。
当然美味しく食べさせて頂いた。   
(11月13日)

“駅頭シリーズ”への反応は上々
今朝の駅立ちは、北越谷西口で午前7時から始めた。直ぐに自転車誘導係の馴染みの高齢男性から、街宣前に掃除をする私のほうきを指さして話し掛けられた。
先の市長選挙の期間中に、同駅で街宣活動をしていた畔上候補の運動員が持っていたバッグが、ほんの少し目を離している隙に置き引きに。
以前にも置き引きが発生しているので、注意する様に教えて頂いた。
午前7時30分過ぎ、スピーカーの声が聞こえるのか、東口から馴染みの高齢サラリーマンがわざわざ歩いて来られて、がんばっておられるので、と1000円のカンパを頂いた。
更に午前8時過ぎに30代のサラリーマンから声が。
何時ものチラシはありますか、と尋ねられた。
えー“一心太助の天秤棒”ですね、と私。そうこれ面白いですよ、との返答に。どこが面白いのか話になった。
夜の駅立ちで女子高校生から缶コーヒーの差し入れがあった話や一旦市政レポートを受け取った後、戻って来ての差し入れ等、様々な市民と接触している事、が興味深いとの事だった。
普通の市民にとって市議は敷居が高いものだが、そんな関係をフラットに変えようとしている姿を感じるし、自分もその中の市民でいる事に安心感があるとの話。
そして夜の駅立ちは5時間にも及んでおり、次の日の朝も駅頭があり、体力がないと出来ない活動ですよねー、と付言された。そう体力以上に精神力が必要だ。   (11月14日)

どうせ金を貰って、自民党に入るんだろう?
今朝の駅立ちは、新越谷東口で何時も様に駅前清掃の後午前6時から開始。
午前7時過ぎ旧知の高齢サラリーマンから、また1000円のカンパを頂いた。
さっきせんげん台駅で菊地議員が、駅立ちをやっていましたよ、と話された。そうですか、菊地議員も頑張っていますから、と私。それから直ぐに。
市民団体の代表役員をされている、馴染みの高齢男性から、先般越谷駅でも見ましたが、今朝は何時からやっているのですか、と尋ねられた。
午前6時からですよ、と私。そんなに早くからやっているのですか、との驚いた様子。
これから工藤越谷市議(共産党)の一日バス旅行に参加するとの事。
へー共産党の市議さんでもバス旅行とか開催するのですか?と私。
日頃はあまりプライベートな事まで話す機会がないので旅行を機会に親しく話すのが楽しみです、と応答された。
そうですね、市議はまず市民との人間関係の上で、政策や指針を聞いたもらえるものですねー、と話した。
午前8時30分頃高齢男性が近づいて来て。
何党か、と。無所属ですと私。するといきなり怒鳴りつけられた。
どうせ当選したら、金を貰って自民党に入るんだろう、と。
何故そう思うのですか、と聞いても興奮して同じ事を繰り返す。
あなたは、私の事を何も知らないでしょう、何か知っているのですか、と聞いたが、全く反論出来ず無言で去って行かれた。
政治家に対する、日ごろの不満をぶつける友人もいないので、私をターゲットにしたのだろうか。
通常ならハイハイと黙って聞く政治家だと思ったのだろうが、私は何時もこんな場面でも対話をしようと試みる。
しかし、例外なくこちらからの会話に応じた市民はいない。行き場のない不信が渦巻いているのだろう。
政治家や官僚、企業などへの縦の不信と同時に地域や友人、同僚など横への不信も広がっている。          (11月15日)


メルマガ♯がんばろう、日本!         №232(17.12.1)

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「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

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Index 

□ 12月3日 シンポジウムのご案内  

「立憲民主主義の観点から考える外交・安全保障 ~国際協調の再構築は可能か~」

□ 「お任せ」「ダメ出し」の消費者民主主義から、

  パートナーとしてともに担う民主主義へ

●「立憲民主主義を支える意思をつくりだす」 

 そのための言論空間を、どうつくるか

●立憲民主主義的なガバナンスを、どうつくりだすか

□「囲む会」のご案内 

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□第107回 シンポジウム

「立憲民主主義の観点から考える外交・安全保障 ~国際協調の再構築は可能か~」

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12月3日(日)1300から1700

TKP神田駅前ビジネスセンターホール5階

https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/bc-kanda-ekimae/access/

参加費 2000円

【パネリスト】

川島真・東京大学教授 李鍾元・早稲田大学教授 大庭三枝・東京理科大学教授

大野元裕・参議院議員 佐橋亮・神奈川大学准教授

【趣旨】

「核兵器をちらつかせながら罵倒しあうトランプと金正恩」「独裁体制を強める習近平」・・・

国際環境は、戦後秩序の枠組みが機能しなくなっていることから「予測不可能性」を高めています。すぐには決着がつかないであろう時代に、「正義」を振りかざすのではなく「正気」を保っていくための論点・視点の整理ができれば、と思います。

また「立憲民主主義」という価値観(戦後秩序の基礎にある価値観)が、多少なりとも実感的に語られるようになってきましたが、わが国周辺においては、それが共有されているとは言いがたい状況です。このようななかで外交・安全保障の方向性をどう考えていくか、とくにアメリカをアンカーとした国際協調が成り立たなくなりつつあるなかで、どのような国際協調が可能なのか、ということを一つの軸にしたいと思います。

ぜひ、ご参加を!

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「お任せ」「ダメ出し」の消費者民主主義から、

パートナーとしてともに担う民主主義へ

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●「立憲民主主義を支える意思をつくりだす」 

 そのための言論空間を、どうつくるか

 安保法制を契機に人口に膾炙されるようになった立憲主義を、政治の座標軸として定着させることができるかどうか。2017年総選挙を経た後のステージは、このようなものとなる。「立憲主義の側なのか、反立憲主義の側なのか」では、このステージは見えてこない。

 「非常時だから、一任を」に流される民主主義観なのか、踏みとどまる民主主義観なのか。2017年総選挙をめぐる分岐はここにある。前者の立憲的独裁に道を開くのは、「反立憲」ではなく、膨大な非立憲(消費者民主主義)の空間だ。

 今日の立憲主義は立憲君主制ではなく立憲民主主義、すなわち国民主権である以上、人々のなかに「立憲民主主義を支える意思」をつくりだし、深めるという主体活動抜きにはない。そのことの〝弱さ〟が非立憲の空間(消費者民主主義)を温存し、立憲的独裁に道を開く。こうした性質のステージが始まった。

 立憲民主主義を深める、立憲民主主義を支える意思をつくりだす、そのための言論空間をどうつくりだしていくか。ここからさまざまな議論、問題設定、切り口などを整理して、この切り口からは立憲民主主義を深めることにつながるが、この切り口ではつながらない、といったことを実践的に集積していくことが必要だ。政権に対する追及も、立憲民主主義、主権者意識の涵養につながる追及なのか、というところから判断基準を整理したい。

 政策思想の軸についても、例えば「立憲民主主義を深めるための憲法改正とは」、あるいは「立憲民主主義と財政民主主義からの『税と社会保障の一体改革』とは」とか、「立憲民主主義を支えるインフラとしての社会関係資本、およびそのための社会的投資とは」といった切り口が考えられる(459号掲載の6/18シンポジウム、ならびに今号掲載の10/21シンポジウムも参照)。

 じつはこうした問題設定は必ずしも「新しい」ものではない。例えば、憲法改正の国民投票法をとりまとめた国会(憲法調査会)のプロセスが内包していた新たな憲法論議の可能性は、その後の「お試し改憲」発想によって寸断された。「税と社会保障の一体改革」の三党合意(2014)は、きわめて不十分ながら方向転換への糸口となりうる可能性もあったが、反故にされた。民主党政権での「コンクリートから人へ」という社会的投資の転換の試みは、「バラマキ」批判の前に潰され細々とした対処策に解体された。

 幕引きされようとしている平成の時代は、「失われた○○年」と重なる。失われたのは、「右肩下がり」の時代にフィットする政治経済社会へ転換するための機会であり、条件づくりだ。〇九年の政権交代はこの転換への挑戦と失敗であり、3.11はこの転換を先送りし続けることへの「警告」であると同時に、この転換を「新しい現実」として自らの手でつくりだそうとする人々の背中を押した。

 たしかに国レベルでの制度転換は、いまだ遅々として進んでいないとはいえ、模索の数々はあり、そこでの教訓もある。「失われた○○年」の一方で、右肩下がりへの転換を自分事として考える(考えざるをえない)人々が登場しつつある今、それを活かすことができるかは、立憲民主主義の言論空間をつくりだせるかにもかかっている。

 時代の転換を「他力本願」「外圧」としてしか受けとめられなければ、「非常時だから一任を」という立憲的独裁に身を委ねることになる。時代の転換を外圧ではなく、内発性で受けとめる主体基盤によって、立憲民主主義の言論空間は可能になる。そのとば口に立ちつつある。

 「政治の話をするとき、僕は乗り物のバスに喩える。運転手は乗客たちとの契約に従って運転している。乗客たちが国民にあたり、契約が憲法にあたり、運転手が統治権力にあたる。近代国家というバスの本義は、乗客たちが運転手に、その都度目的地を告げ、徹底監視し、文句を言うことだ。~中略~(戦後日本は)目的が自明(経済的豊かさ)だから、いちいち目的地も告げないし、ルートも運転の仕方も運転手の選択に委ねてきた。それでうまくいった。

 ところがうまくいかなくなった。バスが今まで走ったことがない場所を走るようになったからだ。経済的に豊かであり続けようとしてもルートはもはや自明ではない。~中略~自明さを前提にして運転手に『お任せ』しているわけにはいかなくなってきた。

 乗客である我々は、運転手にその都度の目的地を告げねばならなくなった。(適切なルートなのか、運転はどうかなど)監視したうえであれこれ文句を言い、場合によっては運転手を取り替える必要も出てきた。

 そう。我々は運転手を取り替えた(09年政権交代)。~中略~だがそれからが大変だ。運転手も運転経験が乏しいなら、乗客たちも命令して監視する経験が乏しい。運転手のミスや乗客たちの頓珍漢でバスはあちこちにゴッツンコ。

 ~中略~下手をすると、いつまで経っても大目的を定められず、その都度の目的やルートを適切に指示できない『自分自身』に、嫌気がさした乗客たちが、全てを運転手のせいにして、頬被りしかねない。それどころか『考えないで、俺に任せろ』という馬鹿な運転手に、再び『丸投げ』しかねない」(宮台真司「民主主義が一度もなかった国・日本」まえがき 幻冬舎新書 2009.11 ()内は引用者)。

 「右肩下がり」の時代にフィットする政治経済社会への転換、その失敗の教訓とは、「お任せ」して「ダメ出し」するという消費者民主主義のフォロワーシップの失敗の教訓にほかならない。2017年総選挙はこうした主体基盤の一角が、可視化されつつあるということでもある。その感覚は、例えばこうだ。 

 「私は市民が議員を支持するのではなく、議員が市民を支持するものだと思っていました。例を挙げると、候補者が身近に関わった支援学校の教室不足、給食提供の問題等。議員が市民を応援するのが、本来の姿だと思っていました。しかしながら、思慮が足りなかったようです。市民と議員が対等なパートナーとして、切磋琢磨しながら暮らしを考えるものなのだと感じています。そのパートナー選びの1つが選挙だと気付きました。自分のマインドに近い相手をパートナーとして、切磋琢磨して暮らしを考えなくては、何年待ってみても何も降ってきません」(今号「一灯照隅」「伴走するフォロワーとして」)

 立憲民主主義を深め、立憲民主主義を支える意思をつくりだすための言論空間をつくりだすというところから、右肩下がりの時代にフィットするためのさまざまな政策課題を取り上げ、その実践的な経験を集積していこう。

●立憲民主主義的なガバナンスを、どうつくりだすか

 

 立憲民主主義の言論空間をつくりだすためには、ガバナンスもそれにふさわしいものへと転換されなければならない。例えば選挙(とくに小選挙区)や国会対策上では野党間の協力や調整は不可欠だが、そのことと野党再編=数合わせとは明確に峻別しなければならない。これは有権者との関係性にも関連する。

 「長妻 これまで私たちが数集めを重視しすぎて、期待してくれた有権者を蚊帳の外に追いやってしまった反省からすれば、今後の野党再編は、従来の発想ではない形で慎重にやらなくてはなりません。安易な合従連衡はやっぱりしないということですね。~中略~一番いいのは国民全員が国会議員になることですが、物理的にできないから代表者を選んで頼むぞということであって、好き勝手にやっていいわけではない。代理人として国会でやっているわけですから、政策を作り上げるのも、SNSなどを使って有権者に直接参加してもらうやり方を考えたいと思います」

(http://net.keizaikai.co.jp/archives/26897)

 論理的には参加型民主主義の活性化によって、代表制民主主義をより機能させる方向性、そうしたガバナンスへの挑戦であり、ローカルパーティーの可能性もこうした文脈のなかに位置づけられるだろう。

 あるいは「勝ち負け」を争う選挙においても、「有権者の投票や関与で政治的対立を治める」という方向性にむけた模索、その実践的教訓を集積することが不可欠になる。そのためには日常的に見解の違うグループ、人々と議論する場、関係性を作らなければならないし、それにふさわしいガバナンスが求められる(3―4面「総会報告」参照)。

 また、これまでの仕組みを転換すべき問題は、既存の制度や「常識」では解決できない以上、当然のことながら「制度の外」から提起される。それに対して、「言いたいことはわかるけれど、やり方が『非常識』だ」と、論点をすりかえるのか。あるいは既存の制度の外からの多少乱暴な問題提起を受けとめて、新しい常識、新しい現実をつくりだそうとするのか。

 現実の社会の多様性に立脚するなら、後者のガバナンスが求められる。これは「新しい公共のためのパートナーシップ」をどうつくりだすか、ということにもつながってくる。

 「地方自治体―憲法では『地方公共団体』という概念は、民間とは違う公共団体のみが公共性を担う、という観念が内包されている、少なくとも法理念的にはそういうことを引きずっている概念です。その感覚が、実際にはかなり薄れざるをえない場面が出てきていると。

 特に地方で、地域の新しい動きに対して行政がプロデューサー的にいい役割を果たしているようなところでは、そうした公共団体観はかなり薄れているとは思います。しかしいろいろな政策実施の場面では、公共性というのは、つまるところ政府部門である地方公共団体だから担えるのであって、効率的な実施部隊としての民間委託のようなものはあるとしても、担保になる公共団体の裏付けがいるんだという感覚は、まだ十分には払拭され切っていないだろうと思います。

 そうしたこだわりをいったん捨てた上で、それぞれの特性を持って補完的な関係、それぞれの分野やセクターのいい面が生きる関係性を作るという感覚を、どう涵養していくか」(廣瀬・法政大学教授 10/21シンポジウムより)。

 すでに地域の自治の現場では、こうした新しいガバナンスの経験と教訓はさまざまな形で集積されつつある。それを、より「大きな」意思決定にかかわるガバナンスの転換にまで、どのように結び付け、また迫り上げていくか。その挑戦の舞台として統一地方選、参院選をはじめとする選挙の場を準備しよう。

(「日本再生」463号一面より)

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 「望年会」のご案内

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□京都「望年会」特別講演

「戦後秩序の危機の時代にどう向き合うか~国際協調の再構築は可能か」

中西寛・京都大学教授

12月7日(木) 1800から

キャンパスプラザ京都 第四講義室

参加費 1000円

・講演終了後(1910~)懇親会 同1階「ケニヤ」

会費 3500円

□2017年 望年会@東京

今年の教訓を「忘」れず、来年を展「望」する、恒例の望年会

12月23日(土・祝) 1600から

「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)

会費 1500円

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2018年 東京・戸田代表を囲む会

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□第181回

「市民政治の育てかた 観客民主主義から参加型民主主義へ」

1月19日(金) 1845から

ゲストスピーカー 佐々木寛・市民連合@新潟共同代表 新潟国際情報大学教授

*2016参院選、県知事選、2017衆院選を「市民と野党の共闘」で戦ってきた市民連合@新潟。その取り組みの意見と教訓をどう活かし、共有していくか。

参照:「日本再生」457号インタビュー 

□第182回

「『すべて国民は個人として尊重される』(憲法13条)って、どういうこと?」(仮)

2月5日(月) 1845から

ゲストスピーカー 山本龍彦・慶應大学教授

*立憲主義の基本原理である「人権」「個の尊重」は、実現されているのか。憲法改正は今ある憲法を守ってから言え=立憲主義を支える意思を、9条以外からも作り出すとは。

参照:「日本再生」461号インタビュー 

いずれも

会場 「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)

会費 同人 1000円  購読会員 2000円 


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp