PDFファイル⇒天秤棒駅頭 17年5月NO22

朝日がまぶしい駅前で、体温も上昇
昨朝の駅立ちは、午前6時前に越谷駅東口に到着して、清掃の後、市政レポートの配布を始めた。連日の暑さのためコートを使用せず、夏服で対応した。
 午前7時馴染みのサラリーマンが、一旦レポートを受け取り戻って来て冷たいペットボトルを頂いた。更に馴染みの女性からも同じ様に頂いた。
午前8時過ぎには、太陽の光が眩しく体が暑くなっているのが、分かるのかその女性から、暑くなるので、体を大切に、と言って頂いた。 
また、午前8時過ぎにスピーカーの電池が切れてしまい、終了までの30分間は、肉声での呼びかけのため、喉が痛くなる程だった。(4月20日)

泥酔状態の若者のため口に
今朝の駅立ちは、午前6時から新越谷駅西口で開始したが、事前の清掃では相変わらずゴミや吸い殻、食べ物の容器等散乱しているため時間がかかった。
清掃をしている間に、若い男性4人と女性の一団が怒鳴りながら歩いて近づいて来た。こんな状態の時はトラブルが起きやすい。案の定トラブルが発生。
泥酔状態の男性の一人が、市政レポートを入れていたギャップの袋を見つけて持ち去ろうとした。このため、それは私の物です、と話すと、おまえの物か、と返事。(大人に向かって、タメ口はやめなさい)、と言おうとしたら、別の男性が、すみません、と謝った。その後タクシー乗り場で更にコンビニから買って来たのか、包装容器を道に散らかして去って行った。
直ぐにまた清掃したのだが、朝までアルコール漬けになる程、気持ちが晴れない事があったのか?
午前6時30分頃作業着姿の中年男性から、成田空港行きのバスに乗り遅れたが、どうすれば成田に行けるか、教えて下さい、と。
直ぐにスマホで、東武鉄道を利用して成田空港までの検索をして教えようとした。
ところが、タクシー乗り場付近にいた妻とおぼしき人に声をかけ、大きなトランク2個を抱えてタクシーに乗り込んで行った。
飛行機の出発に間に合う様に利用したのだが、恐らくタクシー料金は、3万円を超えるだろう。所要時間は、1時間30分くらいだろうが、私なら時間に間に合うなら電車を利用するのだろうが、どんな事情かは分からない。
更に午前7時前に自民党の街宣用の幟が車から運ばれて来た。市議も顔を見せた。駅立ちの日程を時々見間違ってしまう。
今朝も同様のミスを犯してしまった。また、昨日と同じ夏服のため体が冷え切った朝に。
その後、18年前5票差で落選した最初の越谷市議選の折、熱心に支援を頂いた地元の中小企業の社長さんに、10年ぶりに会った。
最近赤山町に自宅を移転、大宮で午前8時からの会議に向かう、との事。普段は電車を利用しないが、あれからずーっと駅頭をしているのか、尋ねられ、今72才でオリンピックを二度体験出来る等の話に時間を忘れた(4月21日)

偶然が次々に重なった、ファミレスで
昨朝の駅立ちは、北越谷駅西口で午前7時から開始したが、演壇の場所は喫煙者用の灰皿の横にあり、次々と出勤前の市民がタバコを吸っている。
時には10名前後にもなり、当然煙が周辺を覆い漂ってくる。午前8時30分過ぎに終了して、街宣用具を積み終えた車の中で、妻が何度も私に言った。
服に匂いが染みついている、と。すでに自分では気づかない程ニコチン臭になっていた。
これから政務活動費の作成と報告のため市役所に直ぐに向かうため、役所の近所の東越谷のデニーズで朝食を食べた。席に座ったら知り合いの女性が前の席におられたのでご挨拶をした。なんと6年ぶりの再会。
私が事務所を借りているビルの1階で営業をされていた居酒屋の女性店主で、当時二軒の店を切り盛りされていたが、1軒に集中するため移転された。
それ以来お会いしていなかったので話が盛り上がった。そしてバタバタして挨拶もせず引っ越したので気持ちです、とデニーズで販売していたマンゴーを頂いた。
気持ちは十分受け止めたし、お世話になったのはこちらの方なので、品物は遠慮したいと何回も断った。
しかし、どうしてもとの事だったので、ありがたく頂いた。その後3年前に亡くなった室内清掃の会社の社長の奥様が、入って来られた。 
こちらも葬儀以来3年も会っておらず、社長の最後の話に。
会社を引き継ぎ、従業員の協力の中順調に経営を続けている、との事。
社長はガンのため様々な治療を試みたが、死期が迫り、覚悟を決められて病室から自らの携帯電話で、私に最後に会いたいとの連絡が。
当時入院していた独協病院に駆けつけ15分程話したが、死期が近いとは感じない程元気だった。
それが7月20日だったが、奥様が携帯を取り出し通話記録の私の名前を見せて頂き、今でも消さずに持ち歩いている、と。実は縁の近い人に次々と病室に来てもらったが、私が最後の人間となり、それから1週間程で亡くなった、との事だった。
偶然とは言え、何年も会えなかった人々に触れ合う朝となった。    (4月26日)

気配りの暖かさと冷たさの差し入れ
昨朝の駅立ちは、せんげん台駅東口で午前5時30分から開始。午前7時頃に30代の馴染みのサラリーマンから、冷えた缶コーヒーを頂いた。午前8時過ぎ、駅前広場の清掃係りの高齢男性から、暖かいベットボトルを頂いた。この間毎回の差し入れだ。それぞれ私の体への気配りだけに、駅頭継続の元に。(4月27日)

カンパが入った封筒に激励の言葉が
今朝の駅立ちは、午前5時30分からせんげん台駅西口で開始。午前6時に駅前のパチンコ店のガラス張りの正面側に縦2m横4mの巨大スクリーンが設置されており、ニュースの画像とテロップが次々に映し出され始めた。パチンコ店と言へども、社会的関心とは無縁ではない。いやむしろ人びとの関心や興味が何処にあるのか、市場の動向に敏感でなければ生き残っていけない。 
午前6時過ぎに、何時もカンパを頂くサラリーマンから、恥ずかしいから、あんな事は書いちゃダメですよ、と笑顔で異議申し立て?を受けた。(一心太助の記事だが、また書いてしまった。それ程私にとっては意味がある事なので)
更に馴染みの女性2人から同じ事を言われた。市政レポートと共に配布した、来月開催されるイベントの案内パンフがカラー刷りでイラストが入っている。まあーカラー刷りですか、可愛いイラスト、と。確かに普段私が作成するチラシは、単色で、イラスト描写はないので、驚かれたのだろう。(もう少し財政に余裕があれば、カラー印刷が出来るのだが。)  それでも、年に1回カラー刷りの市政レポートを作成、配布しているが1回で30万円を超える。
 午前8時過ぎ、旧知の中年女性から、ご苦労様と声が掛かり、封筒を渡された。中身を直ぐには確認しなかったが、封筒には、自記筆で一心太助を楽しく読んでいます、と。中には2000円が同封されていた。
 今日、せんげん台駅で駅立ちをするのは、事前には把握出来ないので、何時も持ち歩いていて、たまたま渡して頂いたのだろう。最近、市政レポートやチラシをバックに入れて話し掛ける市民の方が目立っている。14年間毎日続ける駅立ちは、少しつづ目に見えない広がりになっているのだろうか。   (4月28日)   


PDFファイル⇒17年4月天秤棒駅頭21

今年も入学児童、生徒の名前の読み方に
昨朝の駅立ちは、せんげん台駅西口で午前5時30分から開始したが、寒さが大夫和らいでいる。午前7時頃旧知の佐賀銀行員の男性から、また1000円のカンパを頂いた。
長年東京支店勤めだったので、今回は、転勤かと思っていたら、現行の勤務先になったので、引き続きよろしくと言われた。
こちらこそ、お世話になります、と返事をした。午前9時には北陽中学校の入業式に出席するため、午前8時30分に終了後急いで会場に向かった。
車の中で妻が作ってくれたおにぎりをほおばり、身なりを整えて控え室に到着。式典は例年新入生が呼名の後校長先生と全員が、壇上で握手をする。式次第に名前が掲載されている。
ただ、男子も女子も読み方が、分からないのも例年どおりだ。
午後からは、桜井南小学校の入学式に参加。可愛過ぎる新入生に例年気持ちが華やかになる。
こちらの名前は、平がなのため、読めるのだが今度は、漢字は想像出来ない名前がある。ただ、どの子の親も色々考えて命名したのだろう。
おめでとう。
(4月10日)

大学生は、均質性を日常的に強制
今朝の駅立ちは、北越谷駅東口で午前6時に開始したが、睡眠時間は3時間30程。
昨晩は、がんばろう、日本!国民協議会主催の戸田代表を囲む会が、都内市ヶ谷で開催された。テーマは「孤立と分断に抗して~”目線を合わせる”ということ」で講師は湯浅誠・社会活動家・法政大学教授。
半径5mの範囲で起きている学生のくらしの問題をどう社会問題化するのか、との話が印象深かった。それは女学生が湯浅教授の講義の後、質問に来たので返答をしたが、次にまた質問に来てもいいですよ、と誘った。
なんとその返事に驚く。常にグループの一員として行動していて、次の講座も一緒に移動する。
だから、自分ひとり抜け駆け的に行動出来ない、との返事だった。これを、もう大学生なんだからそんなことは関係がない、と仮に返事したらもう二度もその学生は質問に来ないだろう。
つまり極めてデリケートな人間関係を終始意識しているのが、今の一般の学生の状態だ、との事で高いストレスに晒されている。
その後参加者で居酒屋での総括会議?が、遅くなり帰宅したのが午前1時過ぎだった。
今日は昨日の氷雨とはうって変って春本番の柔らかな空気の中、通勤客も心なしかゆっくり目を感じる。
ただ強風のため街宣用の看板が何度も倒れた。このため簡易テーブルの上のカンパ箱も飛ばされるため収納していた。
ところが、午前8時過ぎ馴染みの中年女性が一旦市政レポートを受け取った後、戻って来て何かを探しておられた。
そう強風のため収納していたカンパ箱だった。直ぐに駆け寄って行き持ち出したカンパ箱に、ほんの気持ちです、と500円を頂いた。
この方からは恐らく初めてのカンパだけに、感謝倍増。        (4月12日)
 
超党派の市政報告会を巡って 
 今朝の駅立ちは大袋駅東口で、午前6時から開始。春の日差しが心地よいものの冷たい風が時々吹き抜けて行く。       (裏へ)
午前7時30分頃階段を利用して通勤している馴染みの中年のサラリーマンから、今度の日曜日だったかなーと話しかけられた。
えーなんの事ですか、と返事。すると新方公民館のやつ。
あーそれは市政報告会ですよ。今週の土曜日です。お渡したチラシに記載しています、と応じた。
4月15日(土)午後6時30分、新方地区センターを会場に第3回4地区有志議員の会が主催する市政報告会の事だ。
私が居住する桜井地区の周辺に住む超党派の8人の議員が主催し、議会終了後定例開催して来たが今回も3月議会の報告をする。
私は毎回もあるあるクイズを担当しており、開会早々参加者の頭と雰囲気を和らげるのが役割だ。          (4月13日)

「駅頭シリーズ」の思わぬ反響に驚き
今朝の駅立ちは、新越谷駅東口で清掃の後午前6時から開始したが、相変わらず吸い殻や食べ物の袋等が散乱している。
午前7時40分頃、サラリーマンが演壇に近づいて来て、前回の一心太助 駅頭は小さなドラマの連続だ(NO18)、のチラシを渡された。
 なんと、そこには書き込みがしてあり感想です、と。
夜遅くまでの残業の日常を綴った記事に、自分も30代の頃は同じ様な仕事ぶりだったが、50代ではきつい、と記してあった。また、誤字にも訂正が。(よく間違ってしまいます)
 この駅で、いつ駅頭があるのか正確には知る由もないのだから、チラシをカバンにづーっと持ち歩いて頂いたのだろう。更に馴染みの50代?のサラリーマンが。
同じ様にカンパの記事を掲載したチラシを見て、自分もカンパをしなくては、と1000円のカンパを頂いた。
更に全く同じ様に缶コーヒーの差し入れを旧知の市民から頂いた。
思っている以上に駅頭シリーズのチラシは、読んで頂いているのだろう。
連鎖の行動がこんなに続くとは、驚かされた。
終了間際の午前8時30分頃、シルバー人材センターの自転車整理係の高齢者から、陳情を受けた。
それは駅東口のロータリーにゴミの集積場があるが、多くの市民から、景観上良くないので撤退して、とお願いされていた。
行政は、元々西口にあったものを、三カ月程前に東口に移動させて来たので、市民の要望の実現のため、先般市に陳情したとの事。
まだ前向きの回答を貰っていなので、是非実現にむけ、市をプッシュして欲しいとの事だった。即断出来ないので、調査してご返事します、と答えた。来週早々にも担当課に尋ねてみよう。
             (4月14日)

解雇問題が解決した報告を駅で
今朝の駅立ちは、大袋駅西口で午前6時から開始。この間の夏日のためベンチコートは不要で服装は夏バージョン。
午前7時過ぎ、先般突然解雇通知を言い渡され相談を受けた、中年女性と会った。
私に会えるかと思って早めに駅に来たが、実は、この駅近くの段ボール製造会社にあれからすぐに、就職が決まった。
このため失業保険を請求することはなく、切れ間なく働き始めた、とのお礼の話だった。
 勿論、私の駅立ちの日は事前に公開しておらず、たまたまだが会えてよかったし、(恐らく通常より1時間程早く駅に来られたのだろう)仕事が続けられて本当に良かったですね、と応対した。
 市政レポートを受け取り、9時まで時間が少しあるのでと、一旦別れた後、再び戻ってこられて、配布したチラシ駅頭シリーズの中の話に。
 睡眠時間が3時間程との記事に関して、睡眠だけは十分に取って下さい、とお願いされた。
              (4月17日) 


メルマガ♯がんばろう、日本!         №223(17.5.1)

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Index 

□〝忘れられた〟人びとの感情が渦巻く乱気流のなか、

「議論による統治」=民主主義のバージョンアップに向かって進んでいこう

 ●乱気流に突入するなかで、分断と対立を増幅するのか、

  民主主義のバージョンアップか

 

 ●民主主義の底力 日本ではいかに試されようとしているか

□「囲む会」のご案内 

  

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〝忘れられた〟人びとの感情が渦巻く乱気流のなか、

「議論による統治」=民主主義のバージョンアップに向かって進んでいこう

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【乱気流に突入するなかで、分断と対立を増幅するのか、民主主義のバージョンアップか】

 世界中から注目されたフランス大統領選。第1回投票の結果、無所属のマクロン氏と、極右「国民戦線」党首ルペン氏が、決選投票へ進出することになった。5月7日に行われる決選投票でルペン氏が当選する可能性は低いが、フランス社会の分断状況は、六月の国民議会選挙にも大きな影響を及ぼすだろう。

 右派の共和党と左派の社会党が、いずれも決戦投票に候補者を出すことができなかったのは、1958年に成立した第五共和政史上初めてだ。オランド政権で経済相を務めたものの、主要政党からの支援を一切受けず、一年前に立ち上げた自らの政治運動を率いて立候補したマクロン氏は「長年フランスを支配してきた二大政党制は拒絶された」と演説した。

 二大政党による政治構造は、「豊かな中間層」と「政権交代のある民主主義」という「戦後合意」を体現するものともいえるが、こうした時代が過去となる一方で新しい時代の方向性は未だ見えない、乱気流ともいえる状況に突入しつつあることが、いよいよ明らかになった。

 ルペン氏の国民戦線は、前回の大統領選では南仏の1県を制しただけだったが、今回は失業率の高い北部と南部の一帯を制した。ルペン氏の得票率が最も高かったのは、北部エーヌ県で約34%。次点のマクロン氏をダブルスコアで引き離した。同県を含む北部の工業地帯は炭鉱業などで栄えたが斜陽化した地域で、移民の割合は必ずしも高くないが、高失業率に直面する(トランプを支持したラストベルトを彷彿とさせる)。南部の地中海沿いの地域でも、高失業率上位10県のうち9県を押さえたという。

 1972年に創設された国民戦線は、共産主義や移民、EUなどの「敵」を設定して攻撃する政治手法で知られてきた。その支持層は高齢者やブルジョワ、カトリック強硬派が中心で、地域的にも工業化が進んで移民が多いフランスの東部や南部に集中していたが、近年は、かつて社会党や共産党を支持していた労働者層が国民戦線支持に回っている。少なくない労組や社会党、共産党の活動家が今や国民戦線で活動しており、かつて左派の牙城だった北東部の工業地帯や北部の旧炭鉱地帯が、国民戦線の票田へと変化した。国民戦線が市政を担うところでは、今回の大統領選でもルペン支持が高く、40%を超える市もあるという。

 

 有権者の多様な感情―不安や怒り―は、「誰かを支持する」投票としてではなく、「何かに抗議する」投票として、既成政党に懲罰を与えている。有権者をますます極端に走らせる社会的、経済的な問題に対処することができなければ、ポピュリスト政党は今後もその政策が検証されないまま、反対勢力として台頭し、成長し続けるかもしれない。

 今や既存の制度の外側に大きく広がっている切実な問題提起を、いかにして民主政治の土俵のうえにのせていくか、そのための新たな共有地、公共空間をつくりだすことができるか。既存の民主主義制度の外側にいる(と感じざるをえない)人々、「自ら行動を起こすことで政策に影響を及ぼせるという希望」を失い、あるいは「自分たちは忘れ去られた」と感じている人々を、「内側の一員」「当事者」として包摂、再統合することができる民主主義のバージョンアップこそが、国境を超えて問われている。

 「AfD(ドイツのための選択)は、数年前にできた新党で極右、反ユダヤ主義者、反ユーロのリベラル、反欧州、そして国粋主義者もいる。現時点では、投票する人の多くはこの党への支持ではなく、既存政党に移民政策などで政策的な変更を求めるシグナルとして投じています。~中略~この状況にドイツの主流政党、中道政党がどう対応するか。60年代の極右政党NPD(ドイツ国家民主党)が台頭した時のように、SPD(社会民主党)は左の、CDU(キリスト教民主同盟)は右の、疎外感を持つ有権者の支持を吸収できるかにかかっています。それによって過激な政党の支持は干上がる。中道が議会の7~8割を占め、安定化できます。この点が20~30年代のドイツ(ナチス台頭の時代/引用者)との非常に大きな違いです」(マグヌス・ブレヒトケン 朝日4/6)

 ドイツでは欧州議会で長年活動してきたシュルツ氏がSPD党首となり、社会保障による再分配の強化を打ち出して、支持を伸ばしている。二大政党が社会政策をめぐって競い合う構造を作り出すにしたがって、AfDの支持率は低下。9月の連邦議会選挙を占うとされる地方選挙でも、有権者はこれまでになく、CDUとSPDの二大政党間の政策論議に期待する結果となっている。

 民主主義を憎悪と対立を増幅するツールにしないための、立憲民主主義の土台や枠組みを担保する責務は、政党だけに帰せられるものではない。

 「こういう時代だからこそ、議会や法治主義といった安定的なシステムによって揺れを吸収していくことが重要です」「(ドイツの反イスラム運動)ペギーダは、『我々こそが人民の声だ』と叫びますが、そうではありません。彼らの票は抗議の票であって、有権者は極右、極左が志向する社会を望んでいるわけではない。AfDの政治家も時に人種差別的なコメントを投げかけ、社会の反応を試そうとします。そういう試みを成功させないようにするのが我々の責務です」(同前)

 民主主義は単なる多数決ではない。議会(議論による統治)や法治主義、人権など、立憲民主主義を支える規範や制度の全体によってこそ、民主主義は連帯とリスペクトのためのツールとして機能する。そうした規範や制度を最終的に担保するのは、「われわれ」なのだ。

【民主主義の底力 日本ではいかに試されようとしているか】

 グローバル化、EU、移民などをめぐって社会の対立が深まるヨーロッパや、社会が二極化して分裂するアメリカに比べ、日本での対立や分断はその様相を異にしている。また既存政党への忌避感も、ポピュリズムというよりは無党派層の増大や低投票率(大量の棄権)という形で現れている。ここにどう向き合うか。

「分断社会というのは、いろんな立場の人が両極に引っ張られていく状態ですから、例えば野球で言うと、レフトのファールグラウンドとライトのファールグラウンドに引っ張られて、センターがどんどん空いていく、そういうイメージです。

極端な意見でないと注目されない、真ん中の意見は『面白くない』、まずそもそも『面白いかどうか』で評価されるみたいな。ただ私は、日本という国というか国民性では、それでも今でもまだ真ん中に大勢の人がいるんじゃないかと思っています、意見としては。~ただ何よりもその人たちが、『それでは面白くない』と言われ、『お前、どっちなんだ』と言われ、どんどん自信を失っている。それが今の状況ではないかと思っています」(湯浅誠氏 10―14面「囲む会」)。

「そういうふうに両極化してくると、『どっちかに振れた方がみんな喜んでくれる』という誘惑に駆られます。それが分断社会の持つベクトルなんだと思うんです。そういう中で何ができるか。それが、タイトルにもつけていただいた『目線を合わせる』ということだと思っています。~中略~ちょっと迂遠かもしれませんが、今の分断状況を何とかしようと思うと、やはり右中間から左中間にいる人々に自信を持ってもらわないといけないし、自信をつけるために何ができるかを考えないといけない。

『面白くない』と言われてスルーされるような意見を、いかに面白く関心を持ってもらえるように言えるか。いかにそこを強化できるか。両極に振れたくなる誘惑に抗するためにも、目線を合わせる作業をどれだけ積み重ねられるか。それが大事だし、中長期的に政治的にも効いてくるはずだと思っています。

それがおそらく、『民主主義のバージョンアップ』ということにもつながるのではないか。私としてはそういう問題として理解しています。

 そう考えると、先ほど言ったような格差の固定化や貧困の連鎖の中で目線が合わなくなってしまっている人たち、その両方の人たちのいわば通訳が必要だろうと。『あなたからはこう見えるでしょう、だけどこの人たちからはこう見えるんです』とか、『それはあなたが見えていることと、実はそんなに変わらないんですよ』というようなことを伝えられるということです。~中略~『説得できるか』という以前に『耳を傾けてもらえるか』。そこが勝負だろうと」(同前)

 民主主義は単なる多数決ではない。意見の違いや利害の対立があるからこそ、そこに政治―議論と合意形成のプロセス―が必要になる。その基礎には、こうした「目線を合わせる」こと、「説得」以前に「耳を傾けてもらう」ための豊かな実践をどれだけ集積できているか、ということがある。その決定的な舞台は自治の現場だ。

 自治の現場では、「地域や社会をこうしたい」という思いが起点だ。それがなければ、議論をしようという意欲も湧いてこない。思いや感情のないところに、意思は生まれない。そしてその思いは、誰かの「強いリーダーシップ」によってではなく、ふつうの人々のフォロワーシップの転換・集積によってこそ実現される―市長や議員が代わっても変わらない地域の方向性は、市民によってこそ正当化される―からこそ、始まりは私的な思いからであっても、議論の過程で社会的に共有される質のもの、「みんなの意思」へと深化してゆく。「議論による統治」とは、こういうプロセスだろう。

 「絶対的なリーダーの即断による迅速な行動ではなく、結論を導き出すための長時間にわたる議論を許容する多数で多様な人々の『受動性』をより重要なもの」(三谷太一郎「日本の近代とは何であったか」岩波新書)とする「議論による統治」は、「熟議デモクラシー」にも通じる。

 同書によれば、「議論による統治」に対置されるのは「立憲的独裁」である。この概念を提唱した蝋山政道は、デモクラシーなき立憲主義である「立憲的独裁」を、ドイツにおける緊急令(ワイマール憲法48条)による統治、イギリスの挙国一致内閣、ニューディール政策を進めるアメリカなど、欧米先進国共通の現象として見る。5・15事件後、蝋山が唯一の道として提言したのは、天皇によって正当性を付与された行政権に直結する専門家組織による「立憲的独裁」であった。そこには明治憲法下の「立憲主義」に対する危機感はあったが、もはやそれは議会から離れた、「議論による統治」を否定した「立憲主義」にほかならない。

 三谷太一郎氏は、こう問う。「今後の日本の権力形態はかつて一九三〇年代に蝋山政道が提唱した『立憲的独裁』の傾向~を強めていくのではないかと考えています。これに対して『立憲デモクラシー』がいかに対抗するのかが問われているのです」(同前)。

 ドイツは、「議会や法治主義といった安定的なシステムによって揺れを吸収していく」ことで、ナチスの台頭を許した20~30年代とは違う地平を開こうとしている。われわれは、どうだろうか。

 自治の現場でようやく見えてきつつある「議論による統治」の実感を、どのようにしてガバメントに接続させていくかも、大きな課題になる。

 「合併で大きくなったガバメントのなかで、地域がいかに政治的有用感をもちうるか、ということです。自分の意見がいかに政治や行政に反映されているか、という感覚のことを政治的有用感と一般的に言い、たしかにその通りなんですが、農山村の場合にはむしろ自分たちの力や、コミュニティの共同力がいかにまちに役に立っているか、あるいは信頼されて活用されているか、そこが一番大事だと思うんです。

 冠婚葬祭で鍛えられたような自治力、いざ困ったときには自分たちで生き抜いていく力、そういったものが行政や政治のなかにきちんと認められる、尊敬をもって位置づけられる。そういうことが大事で、これは『お金をあげるから自分たちで好きなように地域づくりをしてください』というのとは、似て非なるものです。

 なぜコミュニティとガバメントの接続が大事かというと、いくら小さな自治と言っても、やはり市全体の方向性に関わるような、例えば災害復興とか、人口減少に対応していくまちづくりなど、大きな方向は自治体レベルの議論であり、そこに有用感がなければ人は社会に信頼や生きがいを見出せません。合併はそこをすごく薄めてしまいました。地域のなかで顔が見える、そのなかで小さな単位の合意形成ができる、それを自治体レベルの政策決定やまちづくりの大きな方向性などに、どう結び付けていくか。それがいかに大切か、私たちは震災復興の過程で改めて知ったはずです」(役重眞喜子氏 四四九号)

 社会の分断状況、民主主義の試練は、日本にとっても対岸の火事ではない。谷口将紀「二重の政治的疎外をいかに乗り越えるか」(中央公論5月号)は、「人びとと政治家の二重の政治的疎外、即ち第四次産業革命やグローバル化を受けて中間層に広がる動揺と、これに対して主体的・効果的に取り組みを欠く政治は、諸外国に限られた現象ではない。彼我の差は、難民問題や国民投票あるいはトランプという発火点の有無にすぎない」として、この「二重の政治的疎外」への処方箋として、「中核層」の育成を提起する。

 ここで言う「中核層」とは、戦後合意の下での社会的成熟を体現する社会層であり、従来のような所得階層としての「中間層」に代わって、「自らの生き方を主体的に選択した上で、社会の在り方を考えようとする人びと、さらには積極的に社会を支えようとする自負と責任を持つ人びと」を指す。「思い」を起点に、議論を通じて「みんなの意思」をつくりだしている人びと、目線を合わせようとしている人びとには、中核層として想定される人びとの顔が容易に思い浮かぶはずだ。

「議論による統治」の実感や民主主義のための社会関係資本の集積、目線を合わせるための豊富な実践的教訓、それらが民主主義の底力として試されるときは、遠からずやってくるだろう。

「オリンピック後にみんなの目がちょっと向き始めた時は、チャンスかもしれないが、より大きなピンチかもしれない。~その時に『極端には極端で対抗』みたいなことではない形で、向き合えることが大事なんじゃないか」(湯浅氏 同前)。

「議論による統治」を否定する「立憲的独裁」に対抗しうる民主主義の底力を、自治の現場に根をはって鍛えていこう。

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「凡庸の善」で考え続けるために

「囲む会」のご案内 

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■第176回 戸田代表を囲む会

都議選をどう戦うか~2020年後を見すえて

5月8日(月)1845より

ゲストスピーカー 中村ひろし、中山ひろゆき、今村るか、浅野克彦(現職都議)

         増子博樹、もり愛(予定候補) ほか

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

同人1000円  購読会員2000円

■第177回 戸田代表を囲む会

「『国家戦略特区』を検証する~〝暮らし〟と〝なりわい〟を地域の手で」

6月3日(土) 1330より

ゲストスピーカー 岡田知弘・京都大学教授

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

同人1000円  購読会員2000円

「第二の森友」といわれる加計学園(愛媛)問題は、国家戦略特区の産物でもある。

アベノミクスの下で進められている国家戦略特区が何を生み出しているのか。

その検証とともに、いわばその対極にめざすべき地域再生―地域経済の活性化

について、またそこでの自治体の役割について、お話しいただく。

*「囲む会」終了後、少人数での懇親を予定(会費2000円程度)

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第105回 シンポジウム

制度の外からの問題提起を、新しい〝共有地〟の糸口として受けとめる

民主主義の底力を鍛えよう

~民主主義のバージョンアップとフォロワーシップの転換~

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6月18日 1230から

TKP市ヶ谷カンファレンスセンター7階ホールA

参加費 2000円

講演とディスカッション

吉田徹・北海道大学教授

小川淳也・衆議院議員 ほか


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

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メルマガ♯がんばろう、日本!         号外(17.4.28)

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Index 

□囲む会のご案内 

「都議選をどう戦うか~2020年後を見すえて」 

「『国家戦略特区』を検証する~〝暮らし〟と〝なりわい〟を地域の手で」

□シンポジウム 6月18日

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第176回 戸田代表を囲む会

都議選をどう戦うか~2020年後を見すえて

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5月8日(月)1845より

ゲストスピーカー 中村ひろし、中山ひろゆき、今村るか、浅野克彦(現職都議)

         増子博樹、もり愛(予定候補) ほか

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

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7月の都議選をどう戦うか。

2020年オリンピック・パラリンピック後から、東京でもいよいよ人口減少が始まる。

2025年以降、団塊世代が後期高齢者になるにともなって、これまで先送りしてきた

「不都合な真実」が、否応なく可視化される。

この「危機」を分断と対立の増幅にかっさらわれることなく、向き合うことができるか。

都議選をめぐる現状はそのはるか手前で、こうした課題が少しでも見えているとは言いがたいが、

消費者民主主義を満喫してきたユーレイが「自分事」として向き合うためには、

まずは「感情」「気持ち」が動くことからしか始まらない。

気持ちのないところに意思は生まれないのだから。

その意味で、小池劇場によって呼び起こされた「感情」「気持ち」をどうとらえ、受けとめ、

つないでいくかという点で、都議選の意味は大きい。

それはまた、「安倍一強」体制に対して、永田町の外から「変数」を作れるか(さざ波であったとしても)ということでもある。

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第177回 戸田代表を囲む会

「『国家戦略特区』を検証する~〝暮らし〟と〝なりわい〟を地域の手で」

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6月3日(土) 1330より

ゲストスピーカー 岡田知弘・京都大学教授

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

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「第二の森友」といわれる加計学園(愛媛)問題は、国家戦略特区の産物でもある。

アベノミクスの下で進められている国家戦略特区が何を生み出しているのか。

その検証とともに、いわばその対極にめざすべき地域再生―地域経済の活性化

について、またそこでの自治体の役割について、お話しいただく。

*「囲む会」終了後、少人数での懇親を予定(会費2000円程度)

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第105回 シンポジウム

制度の外からの問題提起を、新しい〝共有地〟の糸口として受けとめる

民主主義の底力を鍛えよう

~民主主義のバージョンアップとフォロワーシップの転換~

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6月18日 1230から

TKP市ヶ谷カンファレンスセンター7階ホールA

参加費 2000円

講演とディスカッション

吉田徹・北海道大学教授

小川淳也・衆議院議員 ほか


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp