メルマガ♯がんばろう、日本!         №228(17.9.25)

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「がんばろう、日本!」国民協議会

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Index 

□ 立憲的独裁への白紙委任か、

  立憲民主主義を支える意思を作り出すのか

●「〝国民なめるな〟解散」 国民に信を問うほど、国会で議論しているのか?

●〝民主主義の危機〟を、民主主義のバージョンアップへ転換するために

□「囲む会」のご案内 

  

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立憲的独裁への白紙委任か、

立憲民主主義を支える意思を作り出すのか

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【「〝国民なめるな〟解散」 

 国民に信を問うほど、国会で議論しているのか?】

 安倍首相は9月28日に召集される臨時国会で、所信表明演説を行わず、冒頭で衆院を解散する。臨時国会の開会式も開かない。首相は25日に公明党の山口代表と会談し、こうした日程を確認、同日夕の記者会見で衆院解散の意向を表明する方針だという(読売9/21)。

 そもそも臨時国会の開催は、加計学園問題をめぐって野党が憲法53条に基づいて6月から要求しているもの。憲法53条には、「いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない」とある。「ならない」とあるように、これは内閣の義務だ。それを三ヶ月以上も放置した挙句、所信表明も、閉会中に任命したばかりの内閣との質疑も行わず、冒頭で解散するというのだ。ここまで国会審議を封じる姿勢は、「丁寧な説明」とはほど遠い。国会は政権の追認機関、翼賛機関なのか。これは立憲的独裁というべきではないか。

 「今なら勝てる」という判断だろう。だからこそ「争点」は後付けでいいし、何でもアリだ。確かに消費税も安保法も重要な政治課題だろう。しかしそもそも、国民に信を問うほど国会で議論が進んでいるのか? 国会での議論を逃げまくっているのは誰なのか。

 安保法を問うなら、この間の運用実態をもっと情報開示しなければならない。南スーダン日報隠しもうやむやなままで、新防衛大臣の質疑もない。北朝鮮の挑発で官邸サイドは、「安保法をやっておいてよかっただろう」と言うのだろうが、北朝鮮非難の国会決議すら、野党に政権批判の機会を与えることを恐れて見送るという(毎日9/22)。

 国連で「北朝鮮を完全破壊する」というトランプ大統領に呼応して、「必要なのは対話ではなく圧力だ」と演説する安倍総理の下、安保法をどう運用するのか。

 国会での議論を封じて、何を国民に問うのか。これではナチスの「全権委任法」と、どこが違うのか(ナチス政権にワイマール憲法に拘束されない無制限の立法権を授権した)。

 憲法改正も争点だという。だが憲法改正については96条で、国会で十分に議論したうえで発議し、国民投票で国民に判断を求めるという手続きが定められている。憲法で決められた手続きをすっ飛ばして、国会での議論もなしにいきなり選挙で信を問う、しかも他の政策も一緒くたにしてというのは、あまりにも国民をバカにしたやり方だ。決められた憲法改正手続きを無視し、国会で議論もせず、国民投票の前に改憲を争点化するのは、憲法96条違反というべきだ。

 首相は、消費税増税分の使い道を変更して教育無償化にあてるとも言い出した。同時に基礎的財政収支を2020年までに黒字化する、とした財政再建目標を先送りするという。これは「財政再建と経済再生を両立させる」としてきた経済財政運営の行き詰まりにほかならない。相も変らぬ将来世代へのツケ回しではないか。アベノミクスをいっさい検証せず、森友・加計という行政の歪みを「小さな問題」と言い放つ人たちに、税金の使い道を任せられるのか。

 今回の解散には、与党内にも批判がある。首相に近い山本一太・元沖縄北方相は、ブログで「国民の普通の感覚を侮るな」として、次のように述べている。

 「ちゃんとした説明がないまま選挙をやったら、それこそ『国民をバカにしている!』と思われてしまうだろう。この事態だけは、絶対に避けねばならない」「国民の目には『安倍総理が国会での疑惑追及を逃れるために解散する』みたいに映る。『選挙に勝つためには何でもやるのか』という批判も起こるだろう」。

 〝国民なめるな〟解散。国民の普通の感覚が試されている。

【立憲民主主義を支える情感の回復と、民主主義のインフラ整備を】

 台風一過、永田町界隈から突然吹いてきた解散風に、外濠長屋の「こんな人たち」もああだ、こうだと…

熊  いやぁ「もり、かけ、日報 ばっくれ解散」「〝丁寧な説明〟転じてトンズラ解散」には呆れるが、要はおれたち庶民の普通の感覚が試されてるんだな?

八  政策でも政治手法でもなく「首相の人格が信頼できない」がダントツってのは、「政治不信」とひとくくりにされてきた感情に、〝さざ波〟が立ってるってことか。

お松  あたしゃ安倍さん、いいとは思わなかったけど、景気がよくなりゃいいかと。でも「もり、かけ」で「ウソつき全開」だろ。とはいえ野党もだらしないから、小池さんに期待するしかないんじゃないか。

辰   おめぇはいっつも、期待しちゃあダメ出し、幻滅の繰り返しじゃないか。

お松  そういうアンタはどうなんだいっ。

辰   そもそも小池も安倍も9条改憲だ。安倍に反対なら小池に期待するのはおかしいだろ。

熊   まあまあ、そんな頭ごなしじゃ、貸せる耳も貸せなくなるぜ。お松さんよ、民主党政権のときの期待と、小池さんへの期待は同じかね?

お松  民主党政権のときはもうちっとワクワク感があったよ。それに比べりゃ小池さんは、どこまでホンモノか見極めようってとこかね。あいかわらず、どこで何がどう決まったのか、ブラックボックスのまんまだし。

八   たしかに青島知事以来、オリンピック後の人口減少社会・東京の課題を、曲がりなりにも取り上げたのは小池さんがはじめてだろう。東京のユーレイも、このままじゃ持たないって実感しはじめたんじゃないか。そうなりゃ期待の感情も変わってくらぁ。空き家問題だって、親の介護だって、子育てのことだって持続不可能なことだらけだもんな。

お松  うちに出入りするヤマトのドライバーさんに聞いても、このままじゃ持たないってことは分かるし、あたしも出来ることはやらなきゃって思うよ。

辰   だから、あれは都民ファーストじゃなくて自分ファーストなんだって。そのうえトランプと同じ「ジャパンファースト」だ。希望の党? 都政・都議会の実際を見れば、失望じゃないか。

八   ここはまずお互いに、気持ちが通じる会話をしないと。理と情というが、情のないところに理は伝わらない。安倍政治ってのは理性も劣化しているが、それ以上に情感がガタガタってことだろ?

熊   このままじゃ持たないってぇ実感があるときと、なかったときでは、感情も違ってくるってもんよ。安倍さんが信用できないってのと、民進党には任せられないってのは、同じ不信感とはいえないんじゃないか?

お梅  たしかに。民主党にはガッカリしたし、今も任せられないと思うけど、安倍さんが信用できないってのとは違うよね。そもそも、信用できない人に任せられるわけないし。

三太  俺、高校のとき一年だけ無償化で親が喜んでいて、政権が替わるってこういうことなのかって思ったんスよ。確かあの時自民党は無償化に反対してて、で今度は無償化すると、しかも憲法変えて? 何だかその場かぎりじゃね。人づくり革命ってのも、じゃ一億総活躍や女性活躍はどうなったんだって。一年ごとにキャッチコピーが使い捨てられていくのって、コンビニの新商品ならアリだけど、政治ってそういうもんじゃないっしょ?

お松  あたしが一番腹が立つのは、自分の言いたいことだけ一方的に言って、それをしゃあしゃあと「丁寧な説明」だっていうとこだよ。挙句の果てに「こんな人たち」だろ。投票率50%、得票率20%で選ばれたとしても、「全国民」のための総理じゃないか。

八   民主党政権は稚拙だったけど、例えば原発について国民的な討論をやったし、反原発のメンバーからも官邸で話を聞いた。まぁ、まとめるところがダメダメだったわけだが。

三太  そもそも民主主義ってのは、百人いれば百の意見があって、それをあーでもない、こーでもないって言い合ってまとめていくことだろ? 地域おこし協力隊に行ってる友だちのところじゃ、集落のことはみんなでそうやって決めているってさ。そいつは、めんどいけどおもしろいって言ってた。

お梅  都会だって、ほんとはそうさ。あたしゃ子ども食堂のお手伝いをやってるけどさ、これは「まちの困りごとを見つけて、協力するための場」づくりだと思ってるんだ。いろんな意見の人がいるし、PTAや社会福祉協議会やいろんな団体の立場もあるけど、「誰の責任か」じゃなくて「どうやって協力して解決できるか」でやっていけば、時間はかかっても前へ進めるよ。

辰   実はこの間、市議のAさんのタウンミーティングで言い合ったジジイと、たまたま飲み屋で会っちまったんだ。ちょうどAさんもいて、しょうがないから話したんだけど、そうしたら、そいつも地域で協力しなきゃダメだと思っていたんだな。それを道徳やらオヤジの威厳やらで進めるのか、面倒で時間がかかってもあーだこーだでやっていくのか、その違いだったんだ。で意気投合して、Aさんとも相談して、登下校の見守りをやろうってことになったんだ。

お松  Aさんは民主党がボロクソに言われていたときも、かかさず毎朝駅に立ってチラシを配ってたよね。駅前の灰皿を移動してくれなんて話にも、今こんなやりとりになってますと、必ず経過を説明してくれた。三年かかったけど、移動したよ。ああいう人は信用できる。

熊   政治家も政策も使い捨てる消費者民主主義じゃあ、俺らの生活そのものが持たなくなるってことだよな。参加型でやっていかないと。

八   だから政治家ってのは、「お任せ」して「結果を出せ」と要求するんじゃなくて、「困りごとを見つけ、解決する」場の仲間なんだと。そういう場を継続していくには、みんなの意見を聞いてまとめていく忍耐力が必要だ。自分の言いたいことを言うのが政治活動だと勘違いされたんじゃ、困るんだよな。

熊   その感覚が一番欠けているのが、都市部の国会議員じゃないか。

三太  自分ファースト!

八   地域の問題を見つけ、協力して解決していく。その積み重ねのなかでこそ、民主主義のインフラは蓄積されるってことだ。去年の参院選以来の「市民と野党の共闘」が、どこまで地域に根をはれたのか、それが試されるってことでもある。

熊   選挙だけの話じゃない。北朝鮮に対して「必要なのは対話ではなく圧力だ」と国連で首相が演説し、外務大臣が他国に北朝鮮との断交を要求し、ついには副総理が北朝鮮から難民が来たら「防衛出動か射殺か」と。いつから日本はこんな国になったんだ。こんな国のままでいいのか。

八  「勝ちさえすれば、ルールなんか無視しても問題ない」「バレそうになったら証拠を破棄しちゃえばいい」「いちいち説明しなくても問題ない」。永田町で当たり前のように言われていることを、子どもにも平気で言えますか。それともせめて、「あったものをなかったとは言えない」という大人なのか。国民の普通の感覚が問われているって、こういうことなんじゃないか。

(「日本再生」461号一面より)

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「囲む会」のご案内 

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■第180回 東京・戸田代表を囲む会 特別編【会員限定】

「立憲的独裁への白紙委任か、立憲民主主義を支える意思を作り出すのか

 ―総選挙にむけて」

10月9日(月・祝) 1300から

「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)

参加費 無料

■第106回 シンポジウム

「自治・民主主義のための社会的投資と地域経済とは」

10月21日(土) 1300から

TKP麹町駅前会議室 ホール8A

諸富徹・京都大学教授 廣瀬克哉・法政大学教授 佐無田光・金沢大学教授 ほか

参加費 2000円

*6/18シンポジウムの「続編」。民主主義のインフラとしての社会関係資本(人びとのつながり)を

豊かにするための社会的投資とは、そこでの自治・自治体の役割、可能性とは…

■第29回関西政経セミナー 
「まちづくり・地域経済と、自治・民主主義」(仮)
11月4日(土) 1400から

キャンパスプラザ京都

川勝健志・京都府立大学准教授、田中誠太・八尾市長 ほか
参加費 1000円

*上記と同様の趣旨で。

■第31回 戸田代表を囲む会in京都

「中東を考えるーアラブの春・シリア危機・IS 同じ時代に生きる人間として」

9月26日(火) 1830から

コープイン京都

末近浩太・立命館大学教授

参加費 1000円

■「がんばろう、日本!」国民協議会 第八回大会第五回総会

11月12日(日) 1000から1800

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

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