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民主主義の機能不全なのか、民主主義のイノベーションなのか

~カオスを突き抜けろ!

□ご案内

◆4-5月の東京・戸田代表を囲む会 ほか

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民主主義の機能不全なのか、民主主義のイノベーションなのか

~カオスを突き抜けろ!

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【民主主義の機能不全→強いリーダーシップなのか、

民主主義のイノベーション→自治分権・フォロワーシップの深化なのか】

橋下大阪市長の「快進撃」が続いている。永田町がその前に右往左往する一方、橋下氏の政治手法をポピュリズムと批判する声もやまない。しかし、「人民の敵」を名指しして人々を動員する(ポピュリズム的)スタイルの「強いリーダーシップ」も、それに対するポピュリズム批判も、日本政治が直面する迷走と閉塞を打開することはできない。橋下旋風に対する世間の目が、永田町とは違ってどこか醒めているのは、そのことを感じ取っているからではないか。

東日本大震災からの復興、税・社会保障の一体改革、TPP交渉、電力・エネルギー問題など、目の前には日本の将来を左右する喫緊の難題が横たわっている。にもかかわらず、この国では「決められない政治」が続いている。少なからぬ国民は政権交代後の迷走を、政権交代時代を迎えた「育ちの苦しみ」と思い、多少の混乱はやむをえまい、と考えた。しかしこの期に及んでも「決断できない国会」が続くとは…。

問題の所在は政策以前にある。国家の基本的な意思決定を果たせない、政党を含む統治システムの現状だ。これは「抵抗勢力」を打倒したり、古いシステムを破壊すれば解決するという問題ではない。

 「民主党政権が最初に迷走した一因は、国家の意思決定システムを躍動する生き物として捉えられなかったことにある。首相や政権与党という機関を身にまとう前から、ロクな診察もせずに手術内容を決定していた。国家戦略局や閣僚委員会の設置、事務次官会議や党政調会の廃止、政務三役の超過労働などだ。案の定、人工的な切除や移植で人体に拒否反応が続出した」(村井哲也 日経ビジネスオンライン1/30)

 「『新しい政治』を標榜して与党の座に就いたはずの野党が、いつの間にか『古い政治』の論法を繰り広げる様を私たちは嫌というほど目にすることになった。~略~随所に見出すことができる変貌の原因を『空気』という曖昧模糊とした言葉で表現するだけでは、もはや誰も納得することはできないのではないか。~略~不可視の領域を含む統治の全体像を念頭に置かないままに、これらのプロセスの一部分だけを闇雲に入れ替えたとしてもそれはやはり過去の轍を踏むだけだろう」(西田亮介 「『統治』を創造する」序章)

 しかり。問題の所在は、統治システムの現状をどうとらえ、その変革にどう参加し、引き受けるのか、というところにある。政権交代後の迷走(ある時は逆走)に、いかに向き合ってきたのか、それによって「決められない政治」への立ち位置も変わってくる。

「統治システムの問題だ」というところに「突き当たる」だけ、あとは「向こう側」の問題だ(自分たちが引き受けることではない)となるのか。ここから見える風景は、混乱・混迷、停滞・閉塞だろう。ポピュリズムに動員される側も、ポピュリズムを批判する側も、見えている風景は基本的に変わらない。

他方で政権交代あるいは自治分権や社会的起業などを通じて、「参加する政治」さらに「引き受ける政治」へと歩を進めてきた側には、「統治を創造する」入り口が見えてきた。それは混乱ではなく、古い常識の瓦解のなかから何かが生まれてくるカオスだ。

 「決められない政治」は、民主主義の機能不全に起因するのか、その処方箋は「強いリーダーシップ」なのか。それとも民主主義のイノベーションの機会であり、「参加する」から「引き受ける」へというフォロワーシップの深化なのか。

 新しい常識を準備してきた側の問題設定は、行動的に加速している。一月七日の第七回大会シンポジウム第二部でも、30代市長がそれぞれ、市民が行政に自分の利害を持ち込む「市民参加」(容れられなければ「市役所が悪い」で終わり)ではなく、市民自らが地域の異なる利害を調整・合意する「市民自治」の試みが提起された(自治分権の新しい常識の可視化)。

社会が多様化すればするほど、調整・合意プロセスには時間も手間もかかり、妥協も繰り返される。そのプロセスを「お任せ」にして、望んだことと違う結果を批判するだけの「参加」なのか。それとも、面倒くさい調整・合意プロセスと妥協の結果を「引き受け」て、さらに次へ進むのか。

新しい常識は、さまざまな領域で(認識一般ではなく)カオスを突き抜ける行動として可視化され、相乗的に深化しつつある。その、よりいっそうの加速化と拡大を!

 古い常識にとどまったままでは、見えるのは政治不信と閉塞感、政党政治の危機だ。確かに、ここから一九二〇~三〇年代の失敗を危惧することもできるし、その危険がまったくないわけでもない。しかし、「国家の意思決定システムは躍動する生き物」である。

今を生きる私たち自身が主権者としてそこに参画し、決定を引き受けることで、その躍動はさらにダイナミックなものとなる。それを「向こう側」に「お任せ」したままでいいのか。少なくとも3.11以降私たちは「自分たちのやれることをやろう」と、「引き受け」始めたのではないだろうか。

(以下「日本再生」395号 4/1発刊 へ続く)

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4月 5月のご案内

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東京・戸田代表を囲む会(会員限定)

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

同人 1000円  購読会員 2000円

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◆第111回 東京・戸田代表を囲む会 

「税と社会保障の一体改革~合意形成プロセスからみえてくるもの」

4月10日(火) 18時45分から21時

ゲストスピーカー 小川淳也・衆議院議員

*「世の中の、理屈で決着がつかない問題が政治の場に投げ込まれる」なかでの合意形成とは。すったもんだを繰り返す「消費税」の党内合意を通じて、問われていること、見えてきたものなどをお話しいただきます。

◆第112回 東京・戸田代表を囲む会 

「エネルギー政策は、気候変動政策と統合せよ」

4月25日(金)18時45分から21時

ゲストスピーカー 一方井誠治・京都大学特定教授

*エネルギー政策は経産省、気候変動政策は環境省。自治体を重要な主体としてきた気候変動政策。自治体を排除し、需要家を排除し、徹底した独占で行われてきたエネルギー政策。原発事故を契機に信頼が失墜したエネルギー政策の転換とは?

◆第113回 東京・戸田代表を囲む会 

「社会運動の立ち位置~“参加する”から“引き受ける”へ」

5月21日(月)18時45分から21時

ゲストスピーカー 湯浅誠・自律生活サポートセンター・もやい事務局長

*調整過程を「あっち側」に任せたままの「参加」から、調整・妥協のプロセスを引き受けたうえで次へ進む、という社会運動の立ち位置とは。自分の都合のよいところだけ「参加」、面倒な調整は役所にお任せという「市民参加」ではなく、市民自らが合意形成を担う「市民自治」へ(七回大会第二部)にも通じるお話。

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第22回 関西政経セミナー

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「自治分権とマニフェスト運動の深化・発展」

4月16日(月)18時30分より

ハートイン京都

パネルディスカッション

田中誠太・八尾市長、諸富徹・京都大学教授、中小路健吾・京都府議

山中光茂・松阪市長(予定)

会費 1000円 学生/500円

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総会 *七回大会での議論を、さらに具体的な行動指針として深めていくために*

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5月12日(土) 10時から18時

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

ゲストスピーカー 山中光茂・松阪市長 、福嶋浩彦氏ほか

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石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

TEL 03-5215-1330 FAX 03-5215-1333