H24.11.6「チーム白川」事務局
第109回 タウンミーティング報告(10月20日)

□ 今回のテーマ 
市役所第三庁舎建設基本設計委託料に関する賛成・反対意見を聞き、質疑・討議を行った。
―中核市への移行に向けた、今年度の補正予算措置への議会の対応検証―
● 事前に共有する事柄について
・ 「平成27年4月までに第3庁舎を建設する、規模は5階建て、4,500㎡、補正予算で設計委託料2,000万円」という議案が議会に提出された。理由は、
① 庁舎の事務(生活保護等関連)の増加と22名の増員に伴う事務スペースの狭隘化、
②平成27年4月、中核市移行に伴う1,800項目余りの事務事業が移管されて来ることによる増員20名のスペース確保のため。
・ 新政クラブと保守無所属の会が「設計委託料2,000万円を公共施設等整備基金に付け替え、白紙に戻して検討」の修正案を出すが否決された。賛成は民主、自民、公明、共産の既存政党会派、反対は新政、無所属の会で市長原案が可決され、議会は第3庁舎建設にゴーサインを出した。

□ 各議員の意見 
● 福田議員:賛成意見
・執行部の説明:社会福祉分野の業務スペースの狭隘化、人員増加へのスペース確保、中核市移行に伴う時間的猶予がない の3点。
・反対派の問題点整理:①唐突な議案であり、説明責任がなされていないし、第4次総合振興計画にも記載されてない。②書類の整理や配置換えでスペースが確保できるのではないか。③本庁舎の建て替えと一緒に考えるべきではないか、安全性確保が優先されるべき。④現状の施設やプレハブ建設で代替できるのではないか。
・見解と賛成理由: ①唐突だとは思っている。進め方自身は慎重にすべきである。②現場を歩いてみて狭隘化は実感し、スペースの確保は必要。③本庁者の建て替えは有識者の検討委員会を設置するという市長答弁を尊重する。④代替案として中央市民会館、越谷東駅前B棟3F、プレハブ等考えたが、いずれも妥当でないと判断した。更に第3庁舎の建設は本庁舎建て替えに影響(財政面、スペースのダブリ)は無いと考えられ、時間的制限を考えて賛成の立場をとった。
● 菊地議員:反対意見
・ 修正案に関して:①提出議案の唐突感が否めない、市民や議会や専門家の意見を聞くべきである。②本庁舎、第2庁舎とのグランドデザインが示されていない。③本庁舎の耐震性の問題と今後の対応が示されていない。従って今後の基本設計委託料2,000万円を上述の基金に入れておいて、市民に情報を発信し意見を聞くべきだということで修正案を提出した。
・ 新政クラブとしては第3庁舎建設に反対とかムダだと言っているのではない。事業や人員の増加は必要と認識しているが、果たして5階建のスペースが必要かということである。又本庁舎の耐震性について市長は、耐震補強は無理と発言しており、本庁舎の建て替えの問題を先送りせず、安全・安心をどのように保証していくかを論議すべきである。
● 辻議員:賛成意見
・ 議案には、賛成・反対の二つしかないが、手放しで賛成したわけではない。第4次総振に何故記載されてないのか、3つの庁舎の機能的役割が示されてない、本庁舎の耐震性―建て替えが先送りにされている点などはその通りだと思うが、原案通り第3庁舎建設に賛成の立場をとっている。
・ 賛成理由:狭隘化対策は待った無しであること。行政ニーズの変更、福祉関連の事業増大は避けられず、これにプラスして中核市移行の事業と事務員の増加がある。
・ 本庁舎建て替えのための検討委員会が設置される事になったが、その中身(市民も参加するのか否か)も注視していく必要がある。
・ 第3庁舎なのか、本庁舎なのかではなく、両方必要であり、限られた財源の中でどのような工程の中で実現していくのかを明らかにしていく必要がある。
● 白川議員:反対意見
・ 庁舎の狭隘化は誰もが認識しているが、そのための解決方法として代替案や合理的判断がなされていたのか が大きな争点になっている。
・ スペース不足への緊急性は理解できるが、1人4.5㎡のスペース(補助金対象の広さ)×42人(増加人員分)×最大限5倍としても1,000㎡にしかならない。加えて本庁舎や第2庁舎の部・課の統廃合、職員の配置等全くの白紙状態である。
・ 本庁舎の耐震性について、3.11前から議論されてきたにもかかわらず先送りされてきた。市民サービスを優先に考えるのか、500人余りの職員と年間27万人訪れる市民の安全性を優先に考えるのか。計画だと第3庁舎建設に2年半、その後速やかに2年かけて本庁舎建設となったとしても、そのこと自体も一切討議されてはいない。又第3庁舎建設と本庁舎建設は公式には関係なしとされているので、検討委員会では本庁者の建設だけ検討され、全体のグランドデザインは検討されない。しかも専門家と議員は入れるが市民の参加は遠慮して欲しいとなっている。
・ 結論として「狭隘化を解決する事」と「本庁舎の耐震化」と「60億円の金の捻出」という3つの課題がある。本庁舎の耐震化を優先、それに伴う市民サービスの不便さの問題を明らかにする、新規事業の凍結を含む60億円の捻出 等が議会や市民に問われており、その選択肢として今回の第3庁舎問題を市民の皆さんに問いたい。

□ 質問・討議・まとめ 
Q:グランドデザインがあってその中での本庁舎、第3庁舎建設ではないのか?
A:全くその通りだが、その上でメリット、デメリットを考え判断した。
Q:スケジュールの点で、先に第3庁舎建設、5年後本庁舎建設完了になるが、その間の震災に対する安全・安心は考慮に入れなくてよいのか
A:第3庁舎を建設することによって、本庁舎建設が遅れるという関係性はないと判断している。検討委員会を立ち上げ、本庁舎建設は別で検討するという方針が出ている。
意見:安全・安心を確保するには、5年後ではなく第3庁舎と本庁舎を一気に建てるという事を計画の中に入れるべきではないか。
意見:どういう市役所を作るのかの問題を、市民を巻き込んで論議していくと時間がかかり、建設が遅れ、結果として27年4月中核市移行に間に合わない。
意見:中核市になるとどういう負担やデメリットがあるのか(先日の政経セミナーの中心議論)こういう問題こそ時間をかけて討議すべき問題ではないのか。徹底した議論が無くて旧来の枠組みの議会村だけで結論を決めてきた事が、議会に対する信頼をなくしている。
3.11以降安全性と利便性が問われた場合、安全性を優先にすべきだとなった。このことを率先してやるのが議会と市長の役割ではないか。
争点とまとめ:今日の議論で出た課題や問題(構造や庁舎の機能、ネットワークや財源等の問題)を検討委員会・市民の意見を含めて最終結論を出す事が良いか、27年4月に間に合わせるということがあって検討委員会に市民を入れず、第3庁舎建設を先に進めていく事が良いか、これが争点となった、
こうした激しい議論こそ、議会や委員会がすべきであり、来年3月には本予算として第3庁舎建設費計上が予想される。引き続きこの問題を賛成・反対の二項対立論ではなく、より良い選択に向けた解決の智恵を出していく場づくりと中核市移行が市民合意されたものになるための熟議と、移行に向けたマネージメント能力が一層問われている。
以上