メルマガ♯がんばろう、日本!         №218(16.11.28)

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

==================================

Index 

□国境を超える民主主義のイノベーション 

 暮らしの現場、自治の現場からこそ見えてくる普遍的課題

 ●「グローバル化・国家主権・民主主義」のトリレンマと、民主主義のイノベーション

  衰退途上国か、課題先進国か

 ●諦めるなどという贅沢はありません、いいですか?

□「囲む会」「望年会」のご案内 

==================================

国境を超える民主主義のイノベーション 

暮らしの現場、自治の現場からこそ見えてくる普遍的課題

==================================

【「グローバル化・国家主権・民主主義」のトリレンマと、民主主義のイノベーション

 衰退途上国か、課題先進国か】

 自由と民主主義の国アメリカで、差別発言を繰り返してきたトランプ氏が次期大統領に選出された。自由・民主主義は、人権の尊重や社会的連帯のためのツールである一方で、憎悪と対立を増幅するツールともなりうるのだ。ナチズムの歴史的教訓をふまえて、私たちは21世紀における民主主義のイノベーションという課題に直面している。

 いち早く面談に駆けつけたわが総理は、トランプ氏を「信頼できる」と言った。ドイツのメルケル首相は「人権と尊厳は出身地、肌の色、性別、性的嗜好、政治思想を問うことなく守られるべきだ」と警告している。

 新TPP(TRUMP PUTIN LE PEN=仏国民戦線党首)という造語に見られるような状況は、二度の世界大戦の犠牲のうえに曲がりなりにも共有されてきた普遍的な価値と、それに基づいて築かれてきた内外の秩序が大きな挑戦にさらされているといえる。来年はフランス、ドイツで大統領選挙、国会議員選挙が控えている。イギリスのEU離脱、トランプの「アメリカ・ファースト」がEUの中軸にも飛び火すれば、それこそ「魚は頭(先進国)から腐る」ことになる。

いまや先進国リスクの時代だ。「ダニ・ロドリック米ハーバード大教授は主著『グローバリゼーション・パラドクス』で、『グローバル化―国家主権―民主主義』はトリレンマ状態にあると論じた。

国家主権と民主主義の連結により、グローバル市場に背を向けることはできる。また国家主権がグローバル化と結びつき、民主主義を犠牲にすることも可能だ。あるいは国家主権を犠牲にして、グローバル化と民主主義を選び、グローバルガバナンス(統治)と世界民主主義の組み合わせを構想することもできる。けれども、3つを同時に成立させることはできないという。

これは現代の先進国リスクを暗示しており、ほぼ例外なく民主主義的である先進国の悩みを言い当てている。つまり中国のような一党独裁国やシンガポールのような権威主義国は、主権とグローバル化の組み合わせで前進できるのに対し、先進国は自国の民主主義に敏感にならざるを得ない分、グローバル化が一層深化すると、トリレンマに陥る。

規制緩和と自由化を軸とする単純なグローバル化主義者は、統治権力=国家主権と結び、この民主主義的側面、ならびにそれを行使する中間層以下の人びとを、えてして『非合理』と軽視してきた。EUもまた、複数の統治権力=国家主権を束ねるところまではよかったが、民衆と民主主義を軽んじた。今起きているのは、やせ細る中間層以下からのしっぺ返しである」(遠藤乾 日経7/28「経済教室」)

「やせ細る中間層以下からのしっぺ返し」を回収するのは、憎悪に満ちた排外主義だけではない。仏国民戦線のルペン党首は、「歯止めのないグローバル化、破壊的な超自由主義、民族国家と国境の消滅を拒む世界的な動きがみられる」という洗練された主張を展開する。国家主権(民族国家、国境)と民主主義で「○○ファースト」「○○を取り戻す」ということだ。

 だがグローバル化に背を向け、主権国家にたてこもって「○○ファースト」で生き残れるのか。それは、さらなる衰退途上国への道ではないのか。国境に壁を築いても勤労層の雇用や所得が増えなかったとき、その怨嗟はどこに向かうのか。そしてたとえグローバル化に背を向けたとしても、一日に五〇〇兆円といわれる国際資本取引をはじめとする影響からは、大国といえども逃れることはできない。

 問題はこう立てられるべきだろう。グローバル化をマネージすることと、国内の再分配政策を再構築することを組み合わせる包括的な構想を、いかにして可能にするかと。

 「トリレンマの解消に魔法の杖はない。現在必要とされることを端的に言えば、グローバル化により置き去りにされた先進国の中流以下の階層に対して実質的な価値を付与し、支援インフラを構築する国内的改良と、放縦のままであるグローバル化をマネージする国際的組織化とを組み合わせることだろう」(遠藤乾「欧州複合危機」中公新書)。

 ここにあるのは直面する課題の普遍性だ。現在トリレンマに苦しんでいるのは先進国だが、グローバル化のマネージや国内の再分配は中進国も含めた課題だ。ギリシャ債務危機、アジア通貨危機など、グローバル化の猛威により晒されるのは中小国であり、またロシア、中国といえども、そこから自由ではありえない。さらにグローバル化を放置したまま「99%対1%」といわれるような格差が野放しにされれば、国内秩序さえ脅かされることになるのは、先進国のみならず中国も本質は同じだろう。

 再分配も同様だ。グローバル化とともに少子高齢化、低成長、脱工業化といった変化に対応した再分配政策の再構築は、先進諸国のみならず中所得国にとっても「明日はわが身」であり、中国とて「他人事」ではいられない。「第一次世界大戦前のグローバル化時代にこそ現代の社会保障制度の起源があるという点は強調しておくべきだ」(「21世紀の不平等」アンソニー・B・アトキンソン 東洋経済新報社)。グローバル化は、こうした国境を超えた課題の普遍性をもたらすといえる。

 さらに温暖化対策のような人類の持続可能性と同時に、エネルギー革命のような要素も含めた普遍的課題も視野に入れるべきだろう。

 こうした普遍的課題を前にして、主権国家に立てこもって「○○ファースト」といっていれば、分断と不信の連鎖のなかで衰退途上国の道を転がり落ちることになる。課題の普遍性に向き合うなかから、課題先進国の道をいかに切り開いていくか。「特権的な5%、リスク意識を高め不安定な75%、社会的に排除された20%」(「分断された社会は乗り越えられるのか」今井貴子 世界9月号)と言われるような社会の分断状況のなかでは、自由や民主主義を人権の尊重や社会的連帯のツールとしてどこまで集積してきたのか、というフォロワーの力が決定的に試される。

 日本における私たちの民主主義(のイノベーション)も、こうした課題を共有している。 

【諦めるなどという贅沢はありません、いいですか?】

 課題先進国への道を可能にする人々の関係性―社会関係資本は、民主主義を人権の尊重や社会的連帯のためのツールとして集積することと一体で形成される。そこにつながる問いの立て方、問題設定とはどのようなものか。反対に、憎悪と対立を増幅するツールとなりうる問いの立て方、問題設定とはどのようなものか。

 立憲主義とは、民主主義が感情に駆られた「多数の暴走」に転じる可能性に対する歴史的な知恵の集積といえるだろう。

 「普通に生きる人々の心の縫い目に沿って物事を考え、そこに見え隠れする切実さから乖離することなく、種々の決め事をするのが民主政治であるとするならば、指導者の人格は、人々の気持ちを救うためのある種の触媒となって、政策的合理だけでは表現できない、その時代を生きる者たちの欲望を引き出すだろう。星の数ほどの悪評をものともせずトランプに6000万人が投票した理由がここにある。

 しかし、人々の感情を動員して最高権力者の地位に就いても、アメリカの政治制度には『大統領が権力を行使しにくいようにするための手枷足枷』が芸術的と呼ぶべき統治制度(多重的なチェック・アンド・バランス/引用者)として待ち構えている。人々の感情の烈風を受けた政治家の人格に、政治が過度に左右されないための建国者たちの工夫である」(岡田憲治 日経ビジネスオンライン11/15)

 多様なプレイヤーに権限を分散させることによって、基本的に過激なことはできない統治システム。ただそれが維持されるために、どうしても失われてはならないものがある。

 「民主政治は人々の気持ちを集約させてリーダーを決める。しかし、そのシステムを死守するためには『いくら民主政治でも絶対にやってはいけないこと』を決めておかなければならない。それは『人間を差別して良いかどうかを投票によって決めること』と『誰に全ての権力を全面的に委ねるかという投票をしてはならないこと』である(人権規定と権力分立)。~中略~そして『これだけは、いくら仲が悪い民主党の馬鹿野郎とも唯一共有するルールだ』という矜持こそ、統治エリートたるものを支えていなければならない」(岡田 同前)

 この矜持を、フォロワーのなかでどこまで共有できるか。それができればできるほど、民主主義の質を高めるために必要な「質のよい悪口」が、生活圏においても可能になる。反対にこの矜持を共有できない度合いで忖度がはびこり、民主主義は人々の尊厳を否定する同調圧力に転じ、憎悪と不信を増幅させる。

 20世紀の工業化社会は太い大きな対立軸で成り立っており、それに沿って形成された政党を媒介に民主政治のモデルが形づくられた。しかし現代の脱工業化社会では、労働者といってもいくつもの集団に分断されている。それらをまとめるような大きな対立軸は存在せず、細かく小さな対立軸しか存在していない。ここから生じる政治的対立を、どのようにして民主主義の質を高める「質のよい悪口」にするか。そうした言論空間―公共空間を、日常的な暮らしや自治の現場でどう作るのか。どうすれば、それが憎悪と不信に転じてしまうのか。この試行錯誤と生きた教訓を手にしよう。その豊富さが民主主義の質を高める。

 来年はヨーロッパではフランス大統領選挙、国民議会選挙、ドイツ連邦議会選挙が予定されている。普遍的課題への挑戦、課題先進国への挑戦としてのEUの正念場であり、自由や民主主義を人権の尊重や社会的連帯のツールとしてどこまで集積してきたのか、というフォロワーの力が試される。

 トランプ現象はアジアにも飛び火するのか。韓国(来年末に大統領選挙)、台湾(今年政権交代)ではトランプに擬せられた人物の人気が高まっているという。その韓国では大統領退陣要求の百万単位のデモが行われているが、そこに渦巻いているのは主権者意識だという。

 「大統領をこの手で選ぶことができる権利をせっかく勝ちとったはずなのに、30年近く経っても、『仕事を任せる分、なぜしっかりとコントロールし、責任を負わせられなかったのか』という慙愧(ざんき)の念。そもそもそんな人物を選んでしまい、『委任と責任の連鎖』という代議制民主主義のメカニズムを利かせられなかったのは、究極的には自分たちのせいだという主権者意識。

 だからこそ、韓国国民はここまで怒っている。つまり、問題なのは、国政介入の真相以上に、『民主化以後の韓国民主主義』『1987年憲法体制』のあり方なのである」(浅羽祐樹・新潟大学教授 読売オンライン11/15)。

 あるいは、大陸と距離をとろうとする蔡英文政権を支持するという台湾のタクシー運転手は、「今度は反対の人の意見を聞いてくれ。民主主義には意見の対立は必要だよ」とさらっと言う。

 こうしたフォロワーの集積があるなかで、擬似トランプ人気のようなものがどれだけの力となるのか、あるいはこうしたフォロワーの動きが既存政党を動かすことができるのか。来年末のタイ総選挙も、タイにおける民主主義の新しいステージが問われるものとなるだろう。

 もうひとつ大事なことは、民主主義はやり直しが効くということだ。どんな政治決定も一度決めたら終わりというものではなく、後から変更可能な「暫定的」なものである、ということが基本原則だ。例えば、EU離脱を決めた国民投票という最高の意思決定も、実行に際しては国会の承認が必要とされるという(高裁判決。最高裁での審理はこれから)。難易度は高いが、その過程での「再考」も不可能ではない。

 「やり直しが効く」という原則はフォロワーの側の内発性、持続性によってこそ担保され、また生かされる。アメリカ大統領選挙の民主党予備選で善戦したサンダース上院議員は、「トランプかクリントンかのどちらかを選ばなくてはならないということに何らかの絶望を感じている支持者と共有したいことはありますか?」と問われて、こう答えている。

 「歴史を見て、今までもこれからも、変化は決して短時間にやってこないのだということを理解してほしいと思います。公民権運動、女性運動、組合運動、ゲイ運動、環境運動などの闘争を見てみると、これらの全ての運動は何年も、何年もかかっており、そして現在でもまだその状態が続いているのだということを理解してほしい。~中略~

 そして、真剣に政治を考えるなら車輪に肩を当てて懸命に車を押し、力を尽くし続ける必要があります。ときには目の前の選択が素晴らしいものでなくても、自分の最善の努力をする。そして選挙の後もその努力を続けるのです。~中略~

 世の中はそうやって動いています。諦めるなどという贅沢はありません、いいですか?」(「世界」12月号)

 国境を超える民主主義のイノベーション、その課題の普遍性は、立憲民主主義の主体性を涵養する自治の現場からこそ見えてくる。「普通に生きる人々の心の縫い目に沿って物事を考え、そこに見え隠れする切実さから乖離することなく、種々の決め事をするのが民主政治である」(前出 岡田)なら、その一番の現場こそ暮らしの現場、自治の現場であり、そこでの人々の「政治的有用感」を繰り返し高めることで、憎悪と不信の連鎖を未然に断ち、当事者性を涵養することこそ、民主主義のイノベーションの根源にほかならないのだから。

(11/13総会での提起、議論の要点も含む。)

(「日本再生」451号 12/1 より)

==================================

囲む会のご案内  「凡庸の善で考え続けるために」

==================================

◆第167回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「パリ協定とCOP22」(仮)

 ゲストスピーカー 明日香壽川・東北大学教授

 11月30日(水)午後6時45分より 【日程が変更されました】

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円/購読会員2000円

 *温暖化防止の新たな国際条約、パリ協定が発効した。批准に出遅れた日本は今年のCOPに

締約国として参加できず。

国連の核兵器禁止条約にも反対。こちらも条約が発効すれば「唯一の被爆国」とは何なのか

が厳しく問われることになる。日本の国際的な立場はどうなっているのかを考えるために。

◆第168回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「民進党がめざすもの」(仮)

 ゲストスピーカー 大島敦・衆議院議員

 12月6日(火)午後6時30分より

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円/購読会員2000円

 *民進党代表選挙で前原氏の選対事務局長を務めた大島議員に、「民進党のこれから」について

  お話しいただく。

◆第169回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「環境・平和・自治・人権~反公害運動からの社会運動の歴史と《今》そして《これから》」

 2017年1月5日(木) 午後6時45分より

 ゲストスピーカー 寺西俊一・日本環境会議理事長 一橋大学名誉教授

 *社会運動が途絶えたといわれるなか、日本環境会議は三十五年以上にわたって

  公害、環境問題を軸に活動してきました。その歴史的な歩みと集積、そのなかで闘いとられた

  「環境・平和・自治・人権」という視点、またこれからの課題などについて、

  同理事長の寺西先生にお話しいただきます。

==================================

◆2016年望年会・東京

 12月23日(金・祝) 午後4時から

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 1500円

◆関西政経セミナー特別講演&望年会

 12月7日(水) コープイン京都

 ・特別講演会 午後6時より

 「地球環境×エネルギー×民主主義~私たちはどこまで来て、どこへ向かおうとしているか」

 諸富徹・京都大学教授

 会費 1000円

 ・望年会 午後7時より 

 会費 3500円


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp


駅頭は小さなドラマの連続だ!
PDFファイル⇒%ef%bc%91%ef%bc%96%e5%b9%b4%ef%bc%91%ef%bc%91%e6%9c%88%e5%a4%a9%e7%a7%a4%e6%a3%92%e9%a7%85%e9%a0%ad%ef%bc%91%ef%bc%92

(当選から14年間毎日続ける駅頭は、2600回を超えた。私のツィッターのつぶやきから、転載したものを含め、駅前での様々な市民との出会いのエピソード集)

朝6時から、泥酔おじさんと“会話”
今日の朝駅頭は、新越谷東口で、実施。
午前6時前に駅に到着し、街宣用具の設置の後、周辺の清掃を開始。すると60才過ぎのニッカボッカの男性が、ビールのロング缶を飲みながら絡んで来た。この手の酔っ払いは、必ず言ってくる言葉がある。
それは、こんな朝早くから、幾ら貰ってやっているんだ、金が欲しいんだろう(実際小銭をじゃらじゃらと振って見せた)、お前は共産党か、と。
1時間ほど傍で絡んで来るため仕方なく警察を呼んできますよ、と対応。すると、これも必ず返答するのだが、上等じゃねーかー、と。
そのため、最寄りの交番に出向いたが午前7時には警察官は居なかった。その後件の男性は何処かに居なくなっていた。
午前7時30分頃改札口前に警棒を持って警察官が立っていたので、事情を話したが対応する風でもなく何もしなかった。
終了した午前9時頃、駅前広場の阿波踊りの銅像の上に座って相変らずまわりの市民に怒鳴っていた。 

妻が運転出来ない事態は、初めて
今日の朝駅立ちは、せんげん台西口で実施した。何時もの様に、午前5時自宅から駅に向かう予定だったが、運転手を引き受けている妻がハンドルを握ったまま、吐きそうな動作を繰り返した。
何度も嘔吐をしそうで出来ない。そのため、下車させて運転者を私に代わった。
14年間で初めての事。一人で運転し駅に着いたのは午前5時15分頃。
街宣用具を降ろして駅前の清掃の後、市政レポートの配布を午前8時30分過ぎまで続けた。
終了後、後片付けで車に街宣用具を積み込んでいたら、自転車整理の係の高齢者から、今日は秘書さんは休みですか、と尋ねられた。えー、はいと、私。
妻が毎回時間を見計らい迎えに来て、車に積み込むことが日常的になっているためだろう。
あーあ妻は秘書に見えているのか。!?

後日開けてみたらカンパは11000円
今日の朝駅頭は、大袋駅東口で、午前6時から開始。
午前7時前に、前越谷市議が、わざわざ出向いて来て、奥様からのカンパだと断ってカンパ箱に。(この日は、終了後直ちに行政調査のため、東京駅に向かったため、確認出来ず、後日カンパ箱を見たら1000円札と小さく折りたたみ激励の文章を記した花びら型の紙片が出来てきた。
この紙片に10000万円がやっぱり小さく織り込んであった。これが奥さまからだった)
昨日、この前市議と9月議会での議場への国旗掲揚を求める請願に関し電話で長時間、話した。
それは自民党市議団が発行した市政レポートを見て、この請願に反対した9人の議員の名前の中の一人に私が掲載されており、保守派の代表として矢面に立ってもらって感動した、という趣旨だった。
(それにしても反対した議員の一覧を掲載するのは、兎も角、賛成した議員の一覧は掲載していないのは何故なのか?)
そのため、今日の駅頭の場所を聞かれてカンパをする、との事だったが、遠慮します、とやんわり断っていたため驚いてしまった。
午前7時過ぎ馴染みの元気な、中年女性が自転車でやって来て、私に、今大里の白川事務所前を通過した際、白川の看板に挨拶をして来た、と。
それはご丁寧にありがとうございます。
これから、市議会民生常任委員会の行政調で、静岡県三島市に向かう。
駅頭の終了後、そのまま東京駅に向かったので、朝ご飯は東京駅で買ったおにぎりを1個と温かいお茶のペットボトルを新幹線の中で。
今日で3日目になるが、桜井、大袋、新方、大沢の各地区居住の 超党派8人の議員で有志の会を結成し、第1回市政報告会の案内チラシを配布。
11月5日(土)午後6時30分、大袋の北部市民会館で開催する。
8人全員が参加し、発言するが、今から10年前に発足した桜井地区(当時は、6人)での超党派の市政報告会が、試行錯誤の中で、今回を迎えた。
残念だが、4年前に市議会主催の市政報告会が試行開催されて以来、現在まで議会の公式の議題の遡上にも上らない。 (10月26日)

私学に電車通学する男子生徒はルールを、厳しく守る
今日の朝駅頭は、北越谷東口で午前6時から開始したが、風が強く冷たい。
月曜日と寒さのためか普段より通勤客の顔が硬い感じだ。
午前6時30分馴染みの千葉県の私立小学校に電車通学の2年生男子に会った。
寒そうだったので、何時も駅頭で持参しているのど飴を渡したら、一旦は受けとった。が、少し困った様な顔で、学校にはお菓子は持っていけない規則、との事。
そのため戻そうとしたのでバックに入れ様としたが渡せなかった。
たった1個の小さな、しかものど飴なのだが、キチンとルールを守ろうとする姿勢に感心。
更に午前8時前に女高生が笑顔で市政レポートを受けとってくれた。
二人の対応に朝からほっこり気分。
(11月7日)

米国大統領には誰がなるのか?
今朝の駅頭は、午前6時前から越谷駅東口で開始。
冷たい強風が吹く中泥酔した30代の二人の男性の一人が近づいて来た。
10㌢まで顔を近づけ、私が持っていた市政レポートの束を取ろうとした。
読みますか?と束は渡さずに笑顔で対応した。(こんな場合は、まず笑顔で接しないと、必ずトラブル)誰に決まる?と。
何がですか?だから誰になるの?あーあ米国大統領ですか。
そうだ、と返答したが、それは分かりません、と返事すると少しがっかりした様な顔になり、タクシーに乗り込んで行った。
(ヒラリーになるのが、常識的だが、まさにどうなるのか不透明。英国のEU離脱の件もあり、世界は予測不能の時代に入った)
すると残った一人の若者が、すみませんと謝ったので、気をつけてお帰り下さい、と声を掛けた。
午前7時からは、自治みらい4人での市議会の街頭報告会を始め、午前8時まで順次マイクを握った。        (11月9日)


メルマガ♯がんばろう、日本!         号外(16.11.24)

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

==================================

Index 

□12/1 囲む会 日程変更

==================================

12月1日に予定していた「囲む会」は、ゲストスピーカーの都合で

11月30日に変更します。時間、場所は同じです。

◆第167回 東京・戸田代表を囲む会

 「パリ協定とCOP22」(仮)

 ゲストスピーカー 明日香壽川・東北大学教授

 11月30日(木)午後6時45分より

 「がんばろう、日本!」国民協議会 事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円  購読会員2000円


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp


メルマガ♯がんばろう、日本!         号外(16.11.11)

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

==================================

Index 

□「囲む会」「望年会」「総会」のご案内 

 ~「凡庸の善」で考え続けるために

==================================

◆第八回大会 第三回総会

「『時間かせぎ』の政治に対抗しうる『未来への責任』をどう語るか

 ~立憲民主主義と主権者運動の役割」(仮)

 11月13日(日)午前10時より午後6時

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

*昨年来の立憲民主主義のうねりを、内発的持続性として集積し、主権者運動の

新しいステージと役割へ、どのようにつないでいくか。

Brexitやトランプ現象などの世界的な「民主主義」、安倍政権の下での憲法論議、

All for Allなど、「次の課題」にどう向き合うか。

==================================

【会員限定】東京・戸田代表を囲む会

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円/購読会員2000円

◆第167回 東京・戸田代表を囲む会

 「パリ協定とCOP22」(仮)

 ゲストスピーカー 明日香壽川・東北大学教授

 12月1日(木)午後6時45分より

 *温暖化防止の新たな国際条約、パリ協定が発効した。批准に出遅れた日本は今年のCOPに

締約国として参加できず。すでに批准を終えた米中印の後塵を拝するというありさま。

国連の核兵器禁止条約にも反対。こちらも条約が発効すれば「唯一の被爆国」とは何なのか

が厳しく問われることになる。日本の国際的な立場はどうなっているのかを考えるために。

◆第168回 東京・戸田代表を囲む会

 「民進党がめざすもの」(仮)

 ゲストスピーカー 大島敦・衆議院議員

 12月6日(火)午後6時30分より(いつもより15分早くなっています)

 *民進党代表選挙で前原氏の選対事務局長を務めた大島議員に、「民進党のこれから」について

  お話しいただくとともに、民主主義における野党の役割、機能について考えたいと思います。

◆第169回 東京・戸田代表を囲む会

 「環境・平和・自治・人権~反公害運動からの社会運動の歴史と《今》そして《これから》」

 2017年1月5日(木) 午後6時45分より

 ゲストスピーカー 寺西俊一・日本環境会議理事長 一橋大学名誉教授

 *社会運動が途絶えたといわれるなか、日本環境会議は三十五年以上にわたって

  公害、環境問題を軸に活動してきました。その歴史的な歩みと集積、そのなかで闘いとられた

  「環境・平和・自治・人権」という視点、またこれからの課題などについて、

  同理事長の寺西先生にお話しいただきます。

==================================

◆2016年望年会・東京

 「『時間かせぎ』の政治に対抗しうる『未来への責任』を語り合おう」

 12月23日(金・祝) 午後4時から

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 1500円

◆関西政経セミナー特別講演&望年会

 12月7日(水) コープイン京都

 ・特別講演会 午後6時より

 「地球環境×エネルギー×民主主義~私たちはどこまで来て、どこへ向かおうとしているか」

 諸富徹・京都大学教授

 会費 1000円

 ・望年会 午後7時より 

 会費 3500円


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp



メルマガ♯がんばろう、日本!         №217(16.10.29)

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

==================================

Index 

□民主主義は単なる政治のやり方ではない。

 すべての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心、

 それが民主主義の根本精神である。

 ●衰退途上国か、課題先進国か

 ●「自分の人生や生活に影響を及ぼす問題について、誰にでも発言する権利が平等にある」

  を当たり前に

□「囲む会」のご案内 

==================================

民主主義は単なる政治のやり方ではない。

すべての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心、

それが民主主義の根本精神である。

==================================

【衰退途上国か、課題先進国か】

 10月26日に公表された2015年国勢調査の確定値は、われわれの社会がどうなっているかを否応なく示している。人口減少は前提として、75歳以上の人口が初めて14歳以下の子ども(1588万人)を上回り、外国人労働者は前回(2010年)より10万人増の175万人と過去最高を更新。

 85年から30年間で75歳以上の人口は3・4倍に増加、14歳以下は4割減と少子高齢化に歯止めがかかっていない。14歳以下は人口の12・6%、世界最低の水準まで低下している。

 ひとり暮らしの増加で、世帯数は5344万と過去最高を更新。単独世帯は34・6%を占め、男性では25~29歳、女性では80~84歳が最も多い。65歳以上の6人に1人がひとり暮らしだ。

 少子化や単独世帯の増加に端的に現れているのは、生活保障や福祉を「家族」と「企業」に委ねてきた社会が、もはや成り立たなくなっている現実だ。それはまた、こうした社会の変容に対応してこなかった「失われた20年」の帰結でもある。

 「失われた20年」がもたらす「衰退」の本質は、GDPの多寡よりもむしろ社会の変質(ぶ厚い中間層→格差社会)にある。その様相を、小熊英二氏はこう描く。

 「平均所得が減り、教育費が高騰するなかで、教育においても格差の再生産(≒世襲化)が目立つようになった。

 75年に比べて、国立大授業料は約15倍、私大授業料は約5倍となった。渡辺寛人によると、子供1人を大学まで通わせた場合の教育費の家計負担は、すべて公立でも総額1千万円以上、すべて私立だと2千万円以上となる(渡辺寛人「教育費負担の困難とファイナンシャルプランナー」 POSSE32号)。

 一方で子育て世帯の平均年収は、97年から12年に94万円減った。後藤道夫によれば、年収400万円で公立小中学生の子供2人がいる4人世帯では、年収から税金・保険料・教育費を除いた生活費が、生活保護基準を下回る。大都市の世帯で子供2人が大学に進学すると、年収600万円でも下回ってしまう(後藤道夫「『下流化』の諸相と社会保障制度のスキマ」 POSSE30号)。

 そのため少子化や「子供の貧困」が広がる一方、約半数の大学生が奨学金を借りている。その多くは返済が必要な貸与型で、学部卒の平均貸与金額は295万円だ。これだけの金額が、卒業時に借金としてのしかかる。在学中から就職活動やアルバイトで必死な者も多い。

 ~中略~教育の負担だけでも、年収600万円以下の世帯はぎりぎりだ。さらに家族が病気になったり、介護が生じたりすれば、家計が破綻(はたん)しかねない。00年から14年に、生活が「大変苦しい」と回答する世帯は21%から30%に増え、「やや苦しい」とあわせて64%となった(渡辺寛人 前出)。

 ではどうするか。経済成長は一つの回答ではある。だが経済が成長しても、年功賃金が復活することはない。教育や介護の負担が増える時期に、年功賃金が増えるのが過去の前提だったのだ。となれば、公的援助の充実は不可欠である。

     *

 しかし政府の方針は、それとは逆行さえしている。坂口一樹によると、この15年間の医療政策は、医療需要から介護需要へ、介護施設から在宅介護へ、負担を移転させるものだったという(坂口一樹「“自助”へと誘導されてきた医療・介護」 世界4月号)。つまり政府や事業主の医療費負担を、家族の在宅介護に転嫁してきたのだ。その代償は、年間約10万人の介護離職だ。目先の財政負担削減のために、家族と社会に重圧を強いた政策ともいえる。

 恐ろしいのは、こうした政策の原因が意図的な悪意というより、ヴィジョンの不在であることだ。「社会保障と税の一体改革」に関わった駒村康平は、「年金、医療、介護、子育ての各制度『ごと』に議論が行われ、制度横断的な議論は行われなかった」と述べている(駒村康平「政府は『一体改革』というダイエットをやめ『副作用のある健康法』に飛びつくのか」 Journalism10月号)。

 これでは、医療費を削減すれば介護費が増え、介護費を削減すれば離職が増え、年金を削減すれば生活保護が増えるといった連関は論じられない。結果として、社会の再設計という総合的ヴィジョンは欠落し、個別の制度をどう延命するかという目先の議論が多くなる。こうして無自覚のうちに、家族と社会に負担を転嫁する政策が実現してしまう。それは結果として、格差の再生産や世襲化、介護離職や税収低下を招いている」(小熊英二「論壇時評」朝日10/27)。

 少子化や、グローバル化の下での「やせ細る中間層」→格差社会といった課題は先進各国に共通したものだ。問題はそれと向き合って「課題先進国」への道を開こうとするのか、それとも目先の「時間かせぎ」に明け暮れて「衰退途上国」への道を、このまま進んでいくのか。2015年国勢調査の確定値は改めて、私たちがその岐路に立っていることを示している。

【「自分の人生や生活に影響を及ぼす問題について、誰にでも発言する権利が平等にある」を当たり前に】

 衰退途上国と課題先進国、その分岐はなにか。社会を再設計するビジョンや理念は確かに必要だろう。「家族」と「企業」によって支えられることを基本に、そこから「こぼれ落ちた」人を救済するという、旧来の制度設計と政策思想―選別主義―に代わる、普遍主義の政策思想は構築されつつある(本号「囲む会」小川衆院議員、449号藤田氏インタビューを参照)。

「これからの時代は、社会に助けられるべき人と助けるべき人がいるんじゃなくて、みんなが一定の生活保障―最低限の尊厳ある生活保障―を求めているという前提に立ちます。したがって最低限の尊厳ある暮らしを成り立たせる教育、保育、子育て、そして医療、介護、年金については、全ての人々に対して、現物を中心に普遍的な給付を行っていく。そのための負担については、全ての国民が合意形成のもとに負担を拠出していく。そういう社会像を目指すべきである。これが経済社会の変化をとらえた時の唯一の道筋である、という考え方を、これから訴え、浸透させていきたいと思います」(「囲む会」小川衆院議員)。

 「みんなで支えるみんなの社会」という普遍主義的な制度設計のキモは、負担についての国民的合意形成である。そのためには、税は「とられるもの」ではなく、自分たちで社会を作るためだ、という当事者性の回復または創出が不可欠となる。

 税の歴史は立憲主義の歴史とパラレルであり、財政民主主義の主体性は、民主主義や自治の当事者性、主権者性と密接にかかわる。言い換えれば、「税はとられるもの」という感覚は、民主主義や自治に対する消費者的態度と一体のものといえる。ここをどう越えるのか。昨年来語られてきた立憲主義という感性を、憲法や安全保障だけではなく、地べたでの暮らしや自治、身の回りのあんなこと、こんなことからも話し合い、考え続けていく持続的なうねりにする、ということでもある。

 民主主義は出来がいいとはいえない仕組みだが、それでも最悪を避けるためには、今のところ唯一の知恵である。すべてを変える〝魔法の杖〟ではないが(そんなものはない)、現実を少しでもましなものに近づける努力はできる。そんな民主主義を高めるために必要なのは「物申す」行動であり、低めるのは「忖度」だ。

 忖度がはびこれば、「国策に反対するなら国から出て行くべき」、「俺は国のやることに反対しない。だから国が俺の人権を守るのは当たり前だ。だが国に反対している奴らの人権を、なぜ国が守らなければならないんだ」ということが「当たり前」になってしまう。

 面倒を避け、忖度でやり過ごす。そうした消費者民主主義的態度は、今や習慣ともなっている。だからこそ、「自分の人生や生活に影響を及ぼす問題について、誰にでも発言する権利が平等にある」「民主主義のためには、質のよい悪口を言う人が必要だ」(「デモクラシーは仁義である」岡田憲治 角川新書)ということを、暮らしの現場、自治の現場でこそ「当たり前」のものにしていかなければならない。

 そんな民主主義のための立ち振る舞いは、例えばこういうことだろう。

 「通販生活」という買物雑誌がある。この夏号で表紙に「今回ばかりは野党に一票、考えていただけませんか」と掲載した。これに対する読者からの批判に、冬号でこう答えている。批判は大きく「買物カタログに政治を持ち込むな」「両論併記すべき」「左翼になったのか」という三点。

 一点目について、日々の暮らしは政治に直接、影響を受ける。お金儲けだけ考えて政治には口をつむぐ企業にはなりたくない。二点目について、両論併記はこれまでもやってきたが、安倍政権の決め方は両論併記以前の問題と考える。

 三点目。「戦争、まっぴら御免。原発、まっぴら御免。言論圧力、まっぴら御免。沖縄差別、まっぴら御免。通販生活の政治的主張は、ざっとこんなところですが、こんな『まっぴら御免』を左翼だとおっしゃるなら、左翼でけっこうです」。そして最後に「『良質の商品を買いたいだけなのに、政治信条の違いで買えなくなるのが残念』と今後の購読を中止された方には、心からおわびいたします。永年のお買い物、本当にありがとうございました」と。

 忖度と、意見の異なる相手を尊重することとは全く違う。忖度では「強いもの」や「巨大な流れ」を増幅し、同調圧力をさらに強めることになる。その行き着く先は、例えばこういうことだ。
 「~困窮者の生活相談ボランティアに参加した。まるで支払い能力(税金、家賃、食費、ショッピング)のない人間は尊厳を認められていないのかのように力なく折れてしまった困窮者たちを目の前にし、日本の人権とは、払えない人間には認められない特殊な概念ではないかと思った。

 日本の教育の人権課題が知りたくて、法務省の「人権教育・啓発に関する基本計画」の「第4章 人権教育・啓発の推進方策」を読んでみると、ジェンダーや人種差別、高齢者、障害者などのいわゆる「アイデンティティ」課題は組み込まれていても、「貧困」という大項目が抜け落ちていた」(ブレイディみかこ シノドス 2016.9.17)。

 「自分の人生や生活に影響を及ぼす問題について、誰にでも発言する権利が平等にある」という状態が奪われたところでは、「人権」は普遍的な尊厳ではなく、ある人には与えられ、ある人には与えられなくて当然というものになってしまう。ブラックバイトの現場では、ひどい扱いを受けても、自分に責任があると追い込まれた若者が、声を上げられずに泣き寝入りさせられる。過労死した新入社員に対して「残業100時間で過労死とは情けない」というバッシングが浴びせられる。消費者民主主義の忖度が生み出したのは、こういう社会ではないのか。私たちは、こんな社会を次世代に残すのか。

 1948年から53年に中学・高校の教科書として使われた「民主主義」(文部省)はこう述べている。「民主主義を単なる政治のやり方だと思うのは、まちがいである。~略~すべての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心、それが民主主義の根本精神である」(西田亮介・編 幻冬舎新書)。

「自分の人生や生活に影響を及ぼす問題について、誰にでも発言する権利が平等にある」ということが当たり前―そんな日常を暮らしの現場、自治の現場で作り出していこう。

(「日本再生」450号)

==================================

囲む会のご案内  「凡庸の善で考え続けるために」

==================================

◆第166回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「《2020年後》にむけて、小池都政とどう向き合うか」

 ゲストスピーカー 酒井大史・都議会議員、中村ひろし・都議会議員

 11月1日(火)午後6時45分より

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円/購読会員2000円

◆第167回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「パリ協定とCOP22」(仮)

 ゲストスピーカー 明日香壽川・東北大学教授

 12月1日(木)午後6時45分より

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円/購読会員2000円

 *温暖化防止の新たな国際条約、パリ協定が発効した。批准に出遅れた日本は今年のCOPに

締約国として参加できず。オブザーバーとして出られるかどうか…というありさま。

国連の核兵器禁止条約にも反対。こちらも条約が発効すれば「唯一の被爆国」とは何なのか

が厳しく問われることになる。日本の国際的な立場はどうなっているのかを考えるために。

◆第168回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「民進党がめざすもの」(仮)

 ゲストスピーカー 大島敦・衆議院議員

 12月6日(火)午後6時30分より

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円/購読会員2000円

 *民進党代表選挙で前原氏の選対事務局長を務めた大島議員に、「民進党のこれから」について

  お話しいただく。

◆第八回大会 第三回総会

「『時間かせぎ』の政治に対抗しうる『未来への責任』をどう語るか

 ~立憲民主主義と主権者運動の役割」(仮)

 11月13日(日)午前10時より午後6時

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

==================================

◆2016年望年会・東京

 12月23日(金・祝) 午後4時から

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 1500円(予定)

◆関西政経セミナー特別講演&望年会

 12月7日(水) コープイン京都

 ・特別講演会 午後6時より

 「地球環境×エネルギー×民主主義~私たちはどこまで来て、どこへ向かおうとしているか」

 諸富徹・京都大学教授

 会費 1000円

 ・望年会 午後7時より 

 会費 3500円


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp


駅頭は小さなドラマの連続だ!
PDFファイル⇒%ef%bc%91%ef%bc%96%e5%b9%b4%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%9c%88%e5%a4%a9%e7%a7%a4%e6%a3%92%e9%a7%85%e9%a0%ad%ef%bc%91%ef%bc%91

(当選から14年間毎日続ける駅頭は、2600回を超えた。私のツィッターのつぶやきから、転載したものを含め、駅前での様々な市民との出会いのエピソード集)

  じゃまだ じゃまだ じゃまだ !?  

 今日の朝駅頭は、北越谷東口で、午前6時から開始。
 週明けとあって次々と通勤客が駅に向かって来る。いつもの様に市政レポートの配布を続けたが、午前6時40分頃、30代のポロシャツ姿の男性が真っ直ぐ足速に歩いて来て、私に向かって「じゃまだ じゃまだ じゅまだ」と迫って来た。
 当然だが後ろに下がってスペースを空けた。
しかし、この男性は、歩道の端(店側)を歩いていて、ほんの少し(30センチほど)方向を変えれば十分歩行は可能だ。
 しかも、14年間も朝駅頭を毎日やっていると、市政レポートを受け取る市民は固定化されており、通勤客の手元に無差別に市政レポートを差し出しているわけではない。
また、出来うる限り進行を妨害しないように立つ位置や状況を判断して実施している。
 むしろ、馴染みの市民の多くは、自ら手を出して頂く市民が圧倒的であり、歩行の障害には全くなっていない。
 何故ほんの少し方向を変えて改札口に向かえないのだろうか。
 こちらがよけるまで、ぶつかる様に歩行していく姿に、僅かでも回りや相手のことを考えることすら出来ない程、気持ちに余裕がないのだろう。このような攻撃的な姿勢に、むしろこの男性の弱さを感じてしまう。
              (9月5日)
自転車置き場のルールが守れない

 昨日の夜の駅立ちは、大袋駅東口で午後7時から午前0時まで実施した。
依然として蒸し暑い中での活動だったが、午後9時頃馴染みの30代のサラリーマンが、こんな夜遅くまでやっているんですか、と笑顔であいさつを交わした。
しかし10分位して戻って来て、ペットボトルの差し入れに。キンキンに冷えたお茶の効果と共に、こんな心配りに支えられている事を実感する。(コンビニは80m以上も先にある)
この駅には、有料の自転車置き場が設置されているが、規定の自転車止めの外の通路に10台前後の自転車が駐輪されていた。中には「こどもの見守りステッカー」を貼付したママチャリもあり、持ち主は一体子どもたちに、どの様に説明するのだろうか。
もしかすると、台数には限りがあり、たまたま満車状態のため、道路に駐輪するより自転車置き場内に放置した方がいいと、判断したのかもしれないが。
ただ、そんな理由でも違法駐輪すれば、キチンと駐輪している市民はどう思うのか。
事実通路に駐輪している自転車が妨害して、自転車止めから出そうとする市民がスムーズに移動出来ない事態を何回も目撃した。
そんな中、20代の男性が、放置された自転車を一台一台移動させ、空いた規定の置き場に次々と駐輪させていた(エライ!)。なるほど、空いた規定の場所に移動させればいいのかと、感心してみていた。そこで、私も同じ様に行動したため、通路には一台の自転車もなくなった。
午後8時40分頃私が移動させて規定の位置に駐輪した自転車を、駅から降りて来た20代前後の女性が少しけげんな顔つきで探していた。
6時間100円の有料のお金が惜しかったのか、規定の場所がなかったのかは、不明だが。
市政レポートの配布には何の反応はなかったが、(この女性の自由だが)税金を使って整備した施設を使用・受益している市民の側に、ほんの少しの公共心が欠けている。
誰でも便利に使用出来ることの実現には、自分以外の人も便利に使える状態を市民自身が心がける意識がなければ維持できない。
今日も5時間の市政レポート配布が、12時過ぎの最終の上り電車の通過で終了した。
           (9月6日)(裏へ)
会話の作法を学んでからにして下さい

一昨日の夜の駅頭は、せんげん台駅東口で午後7時から午前0時まで5時間を実施。
夜になっても気温が下がらず、蒸し暑い。
午後11過ぎ団塊の男性から、階段を降りて来るなり、いきなり私を指差し、何を言っているのか分からない、と例の様に捨て台詞。
「大変遅くまでお仕事ご苦労様です。市政レポートを配布しています。気を付けてお帰り下さい」と、呼びかけ市政レポートを配布。
このどこが何を言っているのか、わからない、となるのだろう。そもそも、何の挨拶もなく、人を指さし無表情でクレームを言う姿勢そのものに対話をする意思が全く感じられない。
私は即座に、そうですか、と笑顔で応じている。しかし、それ以上の会話はなくそそくさと去っていった。
この人もまた、政治家への不信と自分には到底出来ない、コツコツとした地道な活動への怨嗟なのか。(まず、よく知らない他人に話し掛ける作法や礼儀を、学んでから話したら、との言葉を飲み込んだ)      (9月7日)

今日は救急の日(9月9日)

今朝の駅頭は、越谷駅西口で実施。
台風一過の秋晴れだが、気温は高い。午前7時前、いつもの様に大型犬と散歩中の30代前半の男性と挨拶。
その後1時間程して戻って来られて1000円をカンパ箱に。
この駅での駅頭では必ず同額を頂いている。心に沁みる。大切に使わせて頂きます、と心で手をあわせる。
市内の6駅何処でもそうだが、必ず差し入れやカンパを頂く市民がおられる。
そして、何百人もの市民から挨拶や声が掛かる。
更に、市政レポートも受け取らず、挨拶もしない市民の中にも、人知れず応援して頂いている市民がいることを、私は承知している。
常に一人一人の市民にまず向きあうことが原点であり、例えクレームの捨て台詞の市民からも学ぶべきことは多い。
今日は救急の日のため、越谷市職員がポケットティッシュを通勤客に駅前で配布していた。
午前8時過ぎに越谷市の担当部長が職員と話した後、近づいて来て、このティッシュを差し出し、救急の日を教えて頂いた。
本日午前10時から本会議で一般質問の3日目を迎える。         (9月9日)

   いきなり バーカとは、何ですか?

昨夜の夜の駅頭は、大袋駅西口で、午後7時から午前0時までの5時間を実施。
時折激しく雨が降りつけたり、すぐに止んだりの天気。
午後11時過ぎに階段から、多くに乗降客とともに降りて来た30代前半のサラリーマンが、自分の時計を見て、私に向かって、いきなり怒鳴った。
「何時だと思っているんだ。バーカ」と。
ちょっと、バカとは何ですか、バカとは、とこちらが対応すると、逃げるようにそそくさと足早に去っていった。
このため、更に追いかけたが振り向かない。
最近この手の市民に駅頭でよく出会う。
共通しているのは、私と正面から話そうとしない。
常に捨て台詞だ。文句があるなら、私はキチンと聞くつもりなのだが、一度もない。
日本社会が営々と築いてきた寛容の精神や自分とは違う他者への包摂が急速に崩壊しようとしていることに危機感がある。
それほど、先行きの不安と目先の刺激以外に気持ちを満たせることがない、市民が大量に生み出されている現実に向き合いしかない。
(9月9日)


駅頭は小さなドラマの連続だ!
PDFファイル⇒%ef%bc%91%ef%bc%96%e5%b9%b4%ef%bc%91%ef%bc%90%e6%9c%88%e5%a4%a9%e7%a7%a4%e6%a3%92%e9%a7%85%e9%a0%ad%ef%bc%91%ef%bc%90

(当選から14年間毎日続ける駅頭は、2600回を超えた。私のツィッターのつぶやきから、転載したものを含め、駅前での様々な市民との出会いのエピソード集)

早朝からサリマーマン同士のいさかいが

一昨日の朝駅頭は、せんげん台駅東口で、いつもの様に午前5時30分から開始した。
前夜からの曇り空のため、今にも雨が降ってきそうだったが、案の定午前6時過ぎには雨が降り始め街宣用の看板や机が濡れたため、直ぐに撤去。
幟だけはタクシー乗り場の屋根付き施設の中に設置した。
通勤客も傘をさして来る人、傘を持ってくる人など様々だ。
するとエスカレーターを利用していた40代前半の男性が、大きな声で「あやまれ」と傍にいた20代の男性に言い寄った。
しかし、その20代の男性は何も言わずエスカレーターの右端を急いで登っていった。
すると再度「あやまれ」との声。
朝から嫌な空気が、周辺を覆ってしまった。
何があったのかは想像の域だ。恐らく傘が原因で雨滴が飛び散ったのか、傘があたったのか。近年特にサラリーマン同士の小さないさかいをよく見かける。
双方に一寸した気持ちの余裕があれば何も起こらない位の出来事だろうに。
こんな風に精神が分断されている。
(8月30日)
朝の通勤時間帯は、あまり大きな声ではない
今日の朝駅頭は、越谷駅東口で午前6時から開始。すると元市会議員が夫婦で山登りの服装で6時30分過ぎに話し掛けられた。
「元気がないんじゃーないのー、うーん元気がないよ」と。
私の体調は良好だし、全くいつもと変わらない。そのため挨拶を交わす市民の誰一人からもそんな言葉は出ていない。
恐らく、この元議員は市役所前で朝街宣を時々実施していたが、マイクを使っての演説スタイルだったため、それに比べて”元気がない”と感じたのだろう。
しかし私のスタイルは、朝6時から大きなマイクを使うのは、逆効果で、静かにしかも自然体で通勤客と接することに、14年間徹して来た。
注意をして頂いたのだろうが、そもそもこの元議員とは在任中から全く姿勢も思考も性格も相容れない関係が最後まで続き、ことごとく意見が対立した。
それでも関心を持って頂いたのだから一つの意見として受け止め、通常通り市政レポートの配布を続けた。
すると、午前7時過ぎにタクシー乗り場に集まっていた高校生の一人から尋ねられた。
越谷市の総合グランド場のバス停は何処ですか、と。
世田谷区にある松原高校の野球部の部員達で、草加市の高校と練習試合に向かうとの事。
へー、都内の野球部が越谷市で試合をするのかー、がんばれ来年の甲子園に向けて、と励ました。
更に午前8時頃、馴染みの40台後半のサラリーマンが。
一旦挨拶をして通り過ぎて戻って来て、ペットボトルの差し入れに。この間毎回越谷駅東口の駅頭では、同じ様にして頂いている。
本当に心に沁みる。更に馴染みの同じ様に礼儀正しい40代後半のサラリーマンから、5000円のカンパを。
半年に一回必ず同額のカンパを頂いて、10年になるだろうか。いつも沁みいっている。
(8月31日)

駅付のタクシー運転手と客のやり取り

今朝の朝駅頭の越谷駅前での、タクシー乗り場での出来事。午前7時30分過ぎ最寄りの派出所の警官が走って来て、客待ちの運転手に話し掛けた。            (裏へ)
隣の大きなもう一つのロータリーにタクシーを回して欲しい、利用客がいるので、と。
10分後遠くで様子を見ていると20代の若い女性と10代の男性が、回って来てドアを開けたタクシーに、乗り込もうとしていた。
しかし、何か警官と3人話をしていたが結局乗らずに、電車の改札に歩いて来た。
気分が悪くなったのか、行き先が変更になったのかは、知る由もないが警官が付き添うからにはそれなりの事情があったはずだ。
ただ件の運転手は車を回しても客がつかないことに。
駅待ちのタクシーにはキチンとしたルールがあり順番で先頭のタクシーだけが乗り場に一台で待機が出来る。
つまり件の運転手は戻って来て最後列に並ぶ事になり時間のロスで、稼ぎに影響が出る事になる。
小さな稼ぎの積み重ねで、生計を立てるタクシー運転手。
元タクシー運転手の私は複雑な心境に。
午前8時30分前、30代前半の酩酊状態の二人の男性が、タクシー運転手に話し掛けたが、直ぐに乗車を断られた。
すると、次のタクシー運転手に、更に断られてその次と、何と4台ものタクシーにふらふらしながら交渉しているが、断り続けられる。
そこで、私から最初の運転手さんに事情を聞いてみた。すると、その男性二人は3000円を限度に、ある所を指定。
しかし、その場所はとても3000円では乗車賃には不足する、とのこと。
だから、次々とタクシー運転手をつかまえて交渉したが、全て断られていたと分かった。
結局、諦めたのか一人の男性だけがタクシーで姿を消した。白タクではない実証例。
             (8月31日)

久しぶりですね。元気ですか?

今朝の駅頭は大袋駅西口で、午前6時前から開始。1時間程の間に中年の2人の女性から、久しぶりですね。元気ですか?と声を掛けられた。
この駅での駅頭は確かに1か月ぶりだろうか。
毎日市内6駅の東西口を順次に駅頭を続けているため、通常は1駅、月最低2回のペースで実施して来た。
だが、先月は私が代表の会派自治みらいの市政報告の駅頭に続き、行政調査や、配布するチラシの内容で駅が重複したり、台風や雨のため中断もあった。
すでに14年間も駅頭を実施していると、市民にとって1か月の空白は、久しぶりという感覚なのだろう。日常の見慣れた風景になっているのかも。
また、市政レポートを受け取った高齢の女性から勉強します、と丁寧な挨拶が。
こんな早朝から仕事か用事なのかは、分からないが高齢者の方からよく声を掛けて頂く。
(9月1日)

午後11時まで活動するのは、気にいらない

昨日の夜の駅頭は、せんげん台西口で午後7時から午前0時まで実施した。
いつもの様に、電車の到着と共に、市民が階段を下りて来る中、自ら手を差し出しご苦労様と挨拶する市民が目立つ。
だが、午後11時過ぎに眉間にしわを寄せ、顔を横に振りながら、私の横を通過して行った30代前後の女性が。   
丁度午後11時きっかりの時間で、「時計は午後11時になりました。気を付けてお帰り下さい」と通勤客に呼びかけて市政レポートを配布していた。
すると、「午後11時なんだから、おかしいよ」と、件の女性から捨て台詞が。
勿論、私と顔を合わせるわけでない。
何がおかしいのか?こんなに夜遅くまで活動することなのか、選挙中でないからか。
市政の報告に時間の制限はない。ただ市民の迷惑や不快感がないように、常に配慮している。
時折団塊の男性から、同じ様な捨て台詞を吐かれるが、こんな若い女性は初めてだった。
恐らく行き場のないささくれた気持ちや政治家への不信感なのだろう。仕事や生活に追い詰められているのだろうか。
(9月3日)


メルマガ♯がんばろう、日本!         №216(16.9.29)

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

==================================

Index 

□ 暮らしのなか、自治の現場から、多様な政治的有用感を生み出し、

 「未来への責任」を分かち合う民主主義を育てていこう

  ~「時間かせぎ」の政治に向き合う主権者運動の役割とは

 ●あなたの民主主義はどんな民主主義ですか 

  反・非立憲空間を広げる「時間かせぎ」の政治に対抗するカウンターデモクラシー

 ●「未来への責任」を分かち合う生活者を主権者へ 

立憲民主主義の共有地・公共空間を暮らしのなかから

□「囲む会」のご案内 

==================================

 暮らしのなか、自治の現場から、多様な政治的有用感を生み出し、

 「未来への責任」を分かち合う民主主義を育てていこう

  ~「時間かせぎ」の政治に向き合う主権者運動の役割とは

==================================

【あなたの民主主義はどんな民主主義ですか 

 反・非立憲空間を広げる「時間かせぎ」の政治に対抗するカウンターデモクラシー】

 それは異様な光景だった。

 9月26日の衆院本会議。安倍総理は所信表明演説で、「現場では夜を徹し、今この瞬間も海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が任務に当たっている」、「今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」と呼びかけ、これに呼応して自民党議員がいっせいに立ち上がって拍手、安倍総理も壇上で拍手をした。

 民主党政権が誕生した際も、鳩山総理の演説で民主党議員が起立、拍手したとの指摘もあるが、安倍総理は、自衛隊など国家機関への「感謝」を要求して起立を促した。鳩山総理の場合は演説終了後、政治改革への賛同を訴えたことに賛同する意味で民主党議員が起立した。前者は北朝鮮型、後者はアメリカ型。この違いが分からないと、立憲主義も民主主義も分かっていないことになる。

 さらにいえば、海上保安庁、警察、自衛隊が対峙しているのは、中国の挑発行為だけではない。辺野古や高江では沖縄の民意に対峙して、「銃剣とブルドーザー」といわれた時代と変わらないような自治権圧殺の最前線に立っている(日本国政府の命令の下)。

 立憲主義とは国家の権力行使を法で制約し、規律化することである。究極の国家権力というべき自衛隊をはじめとする国家機関は、こうした規律・制約をもっとも厳しく課されるべき存在であることは、立憲民主主義においては当然のことだ。このような国家権力の規律化、制約こそ、立法府である議会が担うべき機能と役割にほかならない。

 9月26日の衆院本会議の異様な光景は、立法府・議会がこうした役割を放棄した姿といえる。そこでは国会の「外」の民意は「ないもの」とされ、投票箱に収まった民意(投票率55%)でさえ、その一部(沖縄の民意)は切り捨てられている。「この道しかない」といって選挙で勝てば何でもできる―選挙だけの民主主義、多数決主義だけの民主主義、立法府が行政権力に追従する姿。これは民主主義といえるのか。

 「時間かせぎ」の政治(448号一面参照)は、こうした反・非立憲主義の空間を拡大させる。これに対抗する立憲民主主義の空間を、どのように創出し拡大していくか。

 そこで必要なのは、「公共性とは、閉鎖性と同一性を求めない共同性、排除と同化に抗する連帯である」(448号「囲む会」参照)という視点だろう。「この道しかない」に対抗しうるのは、「この道はダメだ」という決め打ち、思考停止ではなく、〝凡庸の善〟で考え続けることであり、多様性の共存のなかで鍛えられる民主主義の胆力だ。

 「国家・国民が、個別的現象に対する情動的反応から徒に『力』や『支配』を求めて狂奔することなく、広い長期的な視野に立って地道に課題に取り組んでいく必要がある。その際求められるのは、多様な人間の共生を可能とする基礎的条件である『寛容』と『知恵の交換』である。われわれは、立憲主義を侮蔑し、『力』への信仰に走った国々(日本もそのひとつ/引用者)によってあの第二次世界大戦という未曾有の悲劇が引き起こされたことを決して忘れてはならない」(佐藤幸治「立憲主義について」放送大学叢書)。

 「中国の脅威」「抑止力」「アベノミクスの成果が出ないのは、アベノミクスが足りないから」等は、思考停止のマジックワードだ。「原発を動かさないと電気が足りない」というのも同じこと。こうした近視眼的な執着や、個別的現象に対する情動的反応から離れてみれば、まったく別の「新しい現実」や多元的な視点が見える。例えばこうだ。

 「普天間・辺野古問題には、二一世紀の日本にとって、『抑止力』の虚実や政治による外交の統制、中国を筆頭とするアジアとの向き合い方、中央と地方との関係、そして何よりも民主主義とはいかなるものであるべきかといった重要問題が凝縮されている。~中略~後世、『なぜあのような愚策を』と指弾されることが避けがたい辺野古での『現行案』に対するあまりに近視眼的な執着から離れ、『辺野古新基地なき普天間問題の解決』を実現できるか否か。それは日本が二一世紀中葉に向けて、前途を切り開くに足りるだけの『政治』を持つことができるか否か、その『試金石』なのである」(「普天間・辺野古 歪められた二〇年」宮城大蔵・渡辺豪 集英社新書)

あなたの民主主義は、どんな民主主義ですか。選挙さえすれば民主主義? 民主主義の決め方は多数決だけ? 「憲法改正は最後は国民投票で決めるんだから、国会での議論が煮詰まっていなくても三分の二で発議すればいいんだ」という民主主義?

「これまでは、民主主義というのは選挙に行くかどうかだけだったんです。四十年間、デモや社会運動、カウンターデモクラシーがほとんどありませんでしたから。そうなると『選挙に行って、俺らの気持ちを反映する政党があるのか』、こう返って来ますね。『永田町の政党なんか、私欲でやっているんだ』とか、『政権交代したってダメだったじゃないか』とか。こういうところから民主主義は投票だけではない、民主主義観にはいろいろある、そういうふうにフォロワーシップのほうが変わりつつあるわけです」(戸田代表 7-11面「囲む会in京都」)

【「未来への責任」を分かち合う生活者を主権者へ 

 立憲民主主義の共有地・公共空間を暮らしのなかから】

野党とは議会制民主主義と普通選挙権に並ぶ、民主主義の三大発明の一つ(吉田徹「『野党』論」ちくま新書)と言われる。「野党には期待しない」ということは、民主主義が機能しなくてもいい、選択肢を持たなくてもいい、ということを意味する(前出「囲む会in京都」)。野党あるいは反対党、あるいはカウンターデモクラシー、こうしたものなしに民主主義は機能しない。これは既存の野党を支持する、しないとは別の次元の話だ。このような民主主義の空間、場をつくり、共有地として手入れしていくことが主権者運動の役割だろう。

 そのために、どのようなコミュニケーションをしていけばいいのか。例えばこのように。

 「『野党に期待しない』というのは禁句だというと、『じゃ、どう聞けばいいのか』となりますね。そういう時は、『野党、反対党の機能と役割をどう理解していますか』と聞くわけです。

 反対党は与党、政権党に対して異議申し立てをすることが第一です。それが目先のチェックだけの異議申し立てか、それとも『三十年後の産業構造を考えたら、原発じゃなくて再エネでしょう』と、未来をどう変えるかというところからチェックする場合では、違ってきますね。だから『チェックしている』というなら、『目先のチェックだけじゃないですか、次の、未来の展望はどうなんですか』ということと、『争点を明確にできていますか』と。

 『補正予算でわれわれは子ども手当を二億増やす、安倍はそうでない』というだけの争点なら、子どもでもわかります。『私の争点の明確化は、必ず背景に立憲主義ということがある。その観点から、たとえば象徴天皇制はこう、緊急事態条項はこう、子ども手当はこう』と。そういう展開ができるかどうか。

三点目に、選挙の投票率が五割ということは、簡単にいえば『民意の残余』が五割程度残っているわけです。いわば投票箱の外の、既存の制度の恩恵を受けていない人たちの民意を、どのように吸い上げて政策化するのか、そこはどうですか? という会話になりますね。

『野党に期待しない』と言わない代わりに、今言ったような会話をしていくということです」(前出「囲む会in京都」)

「アベノミクスの成果が出ないのは、アベノミクスが足りないからだ」という「時間かせぎ」の政治に対して、「成果がでていない、国民の生活は苦しくなった」というだけでは、目先の異議申し立てにしかならない。政権党をチェックする野党の機能、役割は、近視眼的な執着や、個別的現象に対する情動的反応から離れた、まったく別の「新しい現実」や多元的な視点を提示すること―政策思想の軸の転換―だろう。

「次世代を意識してアベノミクスへの対立軸を打ち立てようとすれば、おのずと地道な結論にたどりつくはずだ。自民、公明、旧民主による『税と社会保障の一体改革』の3党合意は、少なくとも未来を見据えていた。民進党は原点に立ち返り、野心的なアベノミクスに対抗するのでなく、増税も視野に入れた財政再建と、家計に安心感をもたらす社会保障の充実を両立できる将来像を描いてほしい」(毎日7/28 「記者の目」)

 「特権的な5%、リスク意識を高め不安定な75%、社会的に排除された20%」(「分断された社会は乗り越えられるのか」今井貴子 世界9月号)という分断社会の到来を前に、「成長に依存しなくても人間の生活が保障され、そのための財源論からも逃げない」(井手英策 世界9月号)という合意形成の可能性は、暮らしの現場のなかに拡がりつつある。救済すべき弱者を選別するのではなく、みんなを底上げするためにみんなで負担する、そういう民主主義へ。

 自分(たち)の意見や行動が社会や政治に反映されているという実感を、政治的有用感という。暮らしのなかの困りごとや生きづらさ、不安について語り合い、政治に対して要求していくなかからうまれる政治的有用感を、「時間かせぎ」の政治に対抗しうる「未来への責任」を分かち合う民主主義へと育てていくことは、主権者運動の役割にほかならない。

(「日本再生」449号より)

==================================

囲む会のご案内  「凡庸の善で考え続けるために」

==================================

◆第165回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「民進党がめざすもの―民主主義における野党の機能と役割を考える」(仮)

 ゲストスピーカー 小川淳也・衆議院議員

 10月13日(木)午後6時45分より

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 参加費 同人会員1000円/購読会員2000円

◆第八回大会 第三回総会

「『時間かせぎ』の政治に対抗しうる『未来への責任』をどう語るか

 ~立憲民主主義と主権者運動の役割」(仮)

 11月13日(日)午前10時より午後6時

 「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp


メルマガ♯がんばろう、日本!         号外(16.9.6)

━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp

==================================

Index

 

◇ご案内

日本環境会議沖縄大会

環境・平和・自治・人権―沖縄から未来を拓く

==================================

(大会案内より)

第33回日本環境会議沖縄大会は、環境・平和・自治・人権の問題が最も先鋭的に現れている沖縄から日本本土、米国、そして世界の人々へ問題提起を行い、そこでの世代間交流を含む人々の交流、意見交換を通じて未来を切り拓いていきたいとの趣旨で開催されます。ぜひ、多数の皆さまのご参加を期待いたします。

10月20日から23日

沖縄国際大学

詳細は下記より

http://www.einap.org/jec/article/jec/33/50

「囲む会」で話をしてくれた元山君(SEALDs RYUKYU)も登壇します。


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp