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Index 

□囲む会のご案内 

「都議選をどう戦うか~2020年後を見すえて」 

「『国家戦略特区』を検証する~〝暮らし〟と〝なりわい〟を地域の手で」

□シンポジウム 6月18日

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第176回 戸田代表を囲む会

都議選をどう戦うか~2020年後を見すえて

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5月8日(月)1845より

ゲストスピーカー 中村ひろし、中山ひろゆき、今村るか、浅野克彦(現職都議)

         増子博樹、もり愛(予定候補) ほか

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

同人1000円  購読会員2000円

7月の都議選をどう戦うか。

2020年オリンピック・パラリンピック後から、東京でもいよいよ人口減少が始まる。

2025年以降、団塊世代が後期高齢者になるにともなって、これまで先送りしてきた

「不都合な真実」が、否応なく可視化される。

この「危機」を分断と対立の増幅にかっさらわれることなく、向き合うことができるか。

都議選をめぐる現状はそのはるか手前で、こうした課題が少しでも見えているとは言いがたいが、

消費者民主主義を満喫してきたユーレイが「自分事」として向き合うためには、

まずは「感情」「気持ち」が動くことからしか始まらない。

気持ちのないところに意思は生まれないのだから。

その意味で、小池劇場によって呼び起こされた「感情」「気持ち」をどうとらえ、受けとめ、

つないでいくかという点で、都議選の意味は大きい。

それはまた、「安倍一強」体制に対して、永田町の外から「変数」を作れるか(さざ波であったとしても)ということでもある。

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第177回 戸田代表を囲む会

「『国家戦略特区』を検証する~〝暮らし〟と〝なりわい〟を地域の手で」

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6月3日(土) 1330より

ゲストスピーカー 岡田知弘・京都大学教授

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

同人1000円  購読会員2000円

「第二の森友」といわれる加計学園(愛媛)問題は、国家戦略特区の産物でもある。

アベノミクスの下で進められている国家戦略特区が何を生み出しているのか。

その検証とともに、いわばその対極にめざすべき地域再生―地域経済の活性化

について、またそこでの自治体の役割について、お話しいただく。

*「囲む会」終了後、少人数での懇親を予定(会費2000円程度)

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第105回 シンポジウム

制度の外からの問題提起を、新しい〝共有地〟の糸口として受けとめる

民主主義の底力を鍛えよう

~民主主義のバージョンアップとフォロワーシップの転換~

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6月18日 1230から

TKP市ヶ谷カンファレンスセンター7階ホールA

参加費 2000円

講演とディスカッション

吉田徹・北海道大学教授

小川淳也・衆議院議員 ほか


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

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PDFファイル⇒17年4月天秤棒駅頭20

銀座の映画観、鑑賞に出かける折に
今朝の駅立ちは、蒲生駅東口で午前6時から午前8時30分まで実施。7時前に馴染みの50代のサラリーマンから、昨日の新聞折り込みの市政レポートを見ました、と話し掛けて頂いた。
日経と産経新聞に、越谷3月議会の報告と、高橋市政の検証記事を掲載した、レポートを折り込んだのだが。
直ぐに反応があったが、午前8時過ぎにも旧知のOLからやはり見ました、と。
午前7時前公明党の市議2人が、街頭宣伝の準備を始めた。何時も様にそれぞれ時間を割り振って活動した。
ただ、馴染みの市民からは、重なっていますね、とやや迷惑気味な顔つきに。何時もそうしていますから、と返事をした。
その後毎回1000円のカンパをして頂く60代の女性と三カ月ぶりに会った。
今回もカンパを頂いたが、銀座に映画を鑑賞に行くとの事。越谷市のイオンにも映画館はあるが若い人が中心のため、わざわざ有楽町まで出掛けている、そのため蒲生駅を利用している、と。初めての会話だった。
(3月31日)

不法駐車が2時間30分以上続いた
今朝の駅立ちは、新越谷駅西口で、午前6時前から開始。通常どおり駅前の清掃を終えて市政レポートを配布しようとしたら、羽田空港に向かう大型バスのクラクションが何度も鳴らされた。
駅前の駐車禁止地区の ロータリーに自家用車が駐車していてカーブから進行する大型バスの進路を妨害。
それでも動こうとしない。無人かと思ったが、バス会社の乗降担当の男性が歩み寄ってドアガラスを叩いていた。
車の中にはジャンバーを被って運転手が寝ている。その後何台も大型バスが停留所に進行しようとする。再びバス会社の男性が、ガラスを叩くが効果がない。
後ほど見にいって見たら、茶髪の若い男性が、寝ていて午前8時30分過ぎまで駐車していた。
疲れて爆睡だったかもしれないが、駐車禁止の場所だ。
一方カンパ箱が定位置から、ずれていたので中を見たら1000円札が、入っていた。
先週のせんげん台駅東口でも同額のカンパがあったが、誰からのカンパか不明。お礼をこの場でします。
(4月3日)

3年かかった北越谷駅東口の灰皿撤去
今朝の駅立ちは、北越谷駅西口で午前7時から開始。暫くして馴染みの男性の通勤者が、東口から西口に歩いてタバコを吸いに来た。
理由は、東口にあった灰皿が撤去されたためとの事。実は、北越谷駅東口、西口の灰皿は、陳情が相次いてあり3年も前から市役所に撤去をお願いしていたのが実現。
市役所では、東口も西口も当時から移動する意向はあったのだが、移動先の確保と、地域の合意が必要との事だった。
そのため時間を要したのだろう。次は、西口の移動を速やかに取り組んで欲しい。
政府でも、受動喫煙の問題で規制の法案が準備されている程、深刻な事態だ。写真は、撤去後の東口。
(4月4日)

うるさいんだよ、と怒鳴る女性がここにも
今朝の駅立ちは、越谷駅西口で午前7時前に到着し通常どおり駅前の清掃を始めた。最寄りの手作りパン販売店から、閉鎖しているドアを抜けて焼き上がりのパンの香ばしい匂いが漂ってくる。
(開店は午前7時からだが)
何時も朝食は、駅立ちが終了した後午前9時過ぎになるので、空腹には毒だ。集めて来たゴミを整理していたら馴染みの駅前自転車整理係りの高齢男性も清掃をしていて話しになった。
越谷駅の耐震化工事が、完了しており、駅全体がスッキリし過ぎてスカスカの感じがする。
着工して半年余りもたっている。以前この男性から早く工期を終える様に陳情を受けていたので話が弾む。(工事期間中は、柱の周りに更に大きな板で覆っており、視界が狭くなり、市民がよくぶつかっているので早期完成の)
更に犬の散歩が日課の若いサラリーマンと立ち話。4才になる愛犬の食費は、月に6000円程かかる事や、シャンプー後の毛の乾燥に3時間も要する等一しきり愛犬の話しが続いた。
その後、何時もと同様にカンパを頂いた。
午前8時前、これも毎回ペットボトルを差し入れて頂くサラリーマンが、東口から西口に歩いて来て、今回も差し入れを。
霊柩車を扱う会社の名刺を始めて頂いた。
元々は、歯科技工士だったのが色々あって転職したとの事。
越谷市の葬祭場は大型の霊柩車の運行は禁止されているが、私の里では霊柩車を見ると幸福になると言われていた、と会話。
するとそれは昔の話ですよと諭された。終了間際の午前8時30分頃30代の女性が私に向かって来て、怒鳴った。
うるさいんだよー、と何度も口にして過ぎ去って行く。
こちらも直ちに後を追って行き、何がうるさいんですか、と何度も問いかける。顔だけこちらに向けて同じセリフを繰り返す。
更に、誰も文句を言わないからやっているでしょう。迷惑なんだよ、と。
それはあなただけでしょう、と対応をしたが。
常に歩きながらの会話(?)だが、一度も振り向こうとはしない。戻ってきたら先程の自転車整理係の男性が、朝から大変ですね。
変なのがいますよ、と。そうなんですよ、時々他にもこんな事あるが一度も会話を真面にした事がない。今日は会話した方ですよ、と返事。
すると男性も業務で同様のトラブルになると。
自転車の駐輪場所が違うため、駐輪場の説明をしようとするが、一切聞こうとしない。
ただただ、うるさい、と言うばかり、の市民との体験談を話して頂いた。
最近こんな市民が増えてきており、気持ちがささくれ立っていますよねー、との返事にうなずいておられた。仕事だから仕方がないですよ、と自嘲気味に話されたのには、なんともやりきれない。            (4月5日)

あかちゃんファーストを実施中 
今朝の駅立ちは、せんげん台駅東口で午前5時30分から開始。駅前の清掃後市政レポート(3月議会報告と高橋市政の検証記事)を配布したが、春の気温のため随分とやり易い。
ただ、前夜は大袋駅西口で午後7時から午前0時過ぎまで夜駅立ち。自宅に帰宅して就寝は午前2時頃、起床は午前4時30分。
睡眠時間が2、3時間位なのは、慣れてはいるもの現在娘とあかちゃんが帰省しているため、妻からはくどいほどドア等の音を出さないように注意されている。静かに帰ってきて、入浴し、配布チラシの準備をして床につき、直ぐに起きだし街宣用具の車への搬入など、いつもより静かにやっているのだが? (4月5日)





PDFファイル⇒17年3月天秤棒駅頭19

予期しない高校一年の女生徒の労い
昨日の夜駅立ちは、せんげん台駅西口で、午後7時から午前0時過ぎまで実施した。
午後7時前に東口に到着したが、幸福実現党の男性がタスキをかけてチラシを配布していた。1枚頂いたが、トランプ現象を評価する内容になっており、保護主義を推進する方針には賛成しかねる。そのまま 西口に回る。
すると、10分もしない内にその男性が西口に回って来て何処かに立ち去っていった。
すでに、西口では駅ビルで営業している居酒屋のアルバイトの女性店員が呼び込みのためチラシを配布していた。
30分毎に別の女性と交代して配布。午後9時過ぎ制服姿の1年の女高校生から、笑顔で缶ココアを頂いた。何の関係もなさそうだったので、お礼と共に何故私が頂けるのか、尋ねてみた。
都内の公立高校の生徒で、住まいも都内。
チラシをづーっと配布していたから、との返事だった。
恐らく寒さの中で、居酒屋の呼び込みチラシを受け取る市民の反応はそれほどよくはない中で30分でも辛い仕事を、私が2時間近く一人で配布している事への労いなのだろう。
今時の高校生にいたく感動した。あなたもがんばれ、私も午前0時間までがんばるから。
また、それからすぐに馴染みの30代の女性からも缶コーヒーを頂いた。夜駅立ちでは毎回頂く。
一段と気温が下がり、体調もテンションも下がりかけている時、こんな気遣いは本当に元気が湧いて来る。
時間の経過と共に、気温が下がっていくため乗降客も寒いね〜、と会話している。
午後11時を過ぎた頃30代のサラリーマンに声をかけてみた。
随分遅い帰宅ですが、今日は送別会ですか、と。するといいえ、いつもこの時間になります、との返事。
更に他の男性にも同じ質問をしたが同じ返事。日常的のこの時間なのだ。つまり長時間労働が常態化している。
午前0時過ぎ帰宅の女性から、10年以上も前から私を知っている。私の市議選のパンフレットを作成し、インカム姿が以前から印象的だった、との話。
実は私が依頼していた印刷会社の元社員で、作成の担当者との話だった。今は都内の会社に通勤している、と。
この日は送別会があちこちで開催されていた様だ。3月議会終了後、本会議場で3月一杯で退職する11人もの部長級の越谷市職員の退任セレモニーを開催した。
その内の2人の部長がほろ酔い状態で通過した。また、刷新クラブの一人の議員も議会終了の反省会後に出会った。
(3月18日)

初めてのコッペパンの差し入れに
昨夜の夜駅立ちは、午後7時から午前0時過ぎまでせんげん台駅東口で実施。午後8時過ぎ旧知の40代のサラリーマンが、一旦市政レポートを受け取った後、戻って来てペットボトルの差し入れを。
直ぐに馴染みの別のサラリーマンも同じ様に、差し入れをして頂いたが、ペットボトルとコッペパンを一つ。
このパンは、本当に美味しいですよ、と笑顔で。コッペパンの差し入れは初めての体験だが、気遣いに感謝。
午後9時頃平方地区に居住する50代の男性から、声が掛かる。
すでに10年以上も私を見て来たが、朝も夜もそうだがあなたの呼びかけの声が、物凄く聴きやすい。
他の議員は朝からうるさく聞こえると。うるさくない様に、またあまりに小さな声でないように続けて来たが、こんな反応を始めて聞かせて頂いた。        (3月24日)

高橋市長の公約の検証を要請される
昨朝の駅立ちは、北越谷駅東口で、午前6時から開始したが、前日はせんげん台駅での夜駅立ちのため就寝したのは午前2時。
起床したのが午前5時なので睡眠時間は、3時間程だがままある事なので、それ程眠くはない。
午前8時過ぎ大沢地区の自治会の役員をしている馴染みのサラリーマンから話しが。
本年10月の越谷市長選挙に関して、先般高橋市長との懇談会で話をしたが、小学校の洋式トイレの整備方針には疑問がある。
一校に一個づつの計画では、防災対応が、出来ないと市長に質問したが、黙ってしまって返事がなかった。
この件を含めて高橋市長の公約の検証を是非やって欲しい、との事。
しかも、高橋市長の前回の選挙チラシをカバンから取り出して、私に渡された。
当然だがこの駅で事前に連絡をし合ってこの話しをした訳ではないが、日頃から関心を持っておられた事に嬉しくなった。
今月末には市長公約を検証した市政レポートを作成し配布する、と伝えた。次回に配布する。
(3月25日)

夜駅立ちは居酒屋の呼び込みか?
昨日の駅立ちは、朝は越谷駅東口で午前6時から8時30分まで実施。
午前6時30分頃30代の馴染みのサラリーマンから、500円のカンパを頂いた。
確か初めての事と思うが、会話をする間もなく改札に向かわれた。
更に大きな犬の散歩中に出会う男性からも同額のカンパが。毎回頂いている。
午前8時過ぎ、これも毎回ペットボトルを頂くサラリーマンに、今日は少し出勤が遅めですね、と話したら、栃木県に今から出張のため通常より少し遅いとの返事。
すみません時間がなくて差し入れが出来ませんと、申し訳なさそうに話されたので、とんでもありません。早く電車に乗って下さい、と。
送り出した。
夜の駅立ちは大袋駅東口で、午後7時から午前0時まで実施。駅近に浜焼きの居酒屋がオープンし海鮮物を焼くためいい匂いが駅入り口まで漂って来る。
あーあ生ビールが美味いだろうな、と思っていると、ほろ酔い気分のおじさんの何人からも、この居酒屋の呼び込みか、と尋ねられた。
違いますよ、と返事をするとじゃー何だと聞いて来る。市議会の報告です、と答えると何党、自民党?と尋ねて来るので、保守系の無所属です、と返答すると直ぐに立ち去っていった。
この例だけではなく、この手の市民は、何党、自民党と必ず聞くのに、何故か民進党や共産党とは聞いてこないのか。
自民党と言った方か、話し易いのか、それ以外の政党には敷居が高いのか、次に機会があれば質問して見よう。
夜駅立ちが終了して自宅に帰り就寝したのが、午前1時30分。起床は午前4時30分で、せんげん台駅東口で朝の駅立ちを午前5時30分から開始。
私は慣れているが、送迎担当の妻は高負担になっているが、だから続けられているとも思う。      
(3月29日)


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Index 

□制度の外からの問題提起を、新しい〝共有地〟の糸口として受け止める

 民主主義の底力を鍛えよう

~「乱気流に突入する機内の泥酔客」が問う民主主義のバージョンアップ

 ●緊迫する北東アジア情勢  問われるリアリズム 

 乱気流のなかでパニックに陥らないために

 

 ●制度の外側からの問題提起を受け止め、ともに新しい共有地をつくる

 ●「早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け」

  社会関係資本の集積とは―総会報告にかえて

□「囲む会」のご案内 

  

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制度の外からの問題提起を、新しい〝共有地〟の糸口として受け止める

民主主義の底力を鍛えよう

~「乱気流に突入する機内の泥酔客」が問う民主主義のバージョンアップ

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●緊迫する北東アジア情勢  問われるリアリズム 

 乱気流のなかでパニックに陥らないために

北東アジア情勢が緊迫の度を高めている。1992年の北朝鮮の核開発疑惑に端を発し、米軍の攻撃準備で「戦争前夜」にまで至った94年に匹敵するといってもいいかもしれない。94年危機はカーター元大統領の電撃訪朝と米朝合意、KEDO(北朝鮮への軽水炉提供、日韓が資金提供)という多国間枠組みへと、曲がりなりにも着地したが、今や時代は様変わりしている。

「かつてであればアメリカの意図はある程度わかるんです。もちろん批判されるところもあるでしょう、われわれとは対立するところもあるかもしれない。ただいずれにしても、一定の軸があってそこはぶれない。その一方で『北朝鮮は何をするかわからない』と。こういう方程式が描けたんです。

ところが今は連立方程式になっていて、アメリカもどっちに行くのか分からない、北朝鮮もどっちに行くのかわからない、そういう見方をしなければならないと思っています」(大野参議院議員 「囲む会」15―19面)

 向きや方向の違う大小さまざまな空気の渦が生み出す乱気流のなかを飛行する、そんなイメージだろうか。

 3月6日北朝鮮はミサイル4発を日本海にむけて発射、在日米軍基地を標的とした実験であると明らかにした。さらに東アジア歴訪中のティラーソン米国務長官と中国・王毅外相との会談の際には、弾道ミサイルに搭載できるとされる新型高出力エンジンの地上燃焼実験を行い、「成功」したと発表、22日には再びミサイルを発射(失敗)した。

 一連の行動は米新政権に対する挑発と見られるが、北朝鮮に対する脅威認識は新たな段階に入らざるをえない。ひとつは先代や先々代と異なり、三代目は衝動的行動が目に付くこと。また2000年代の核・ミサイル開発は瀬戸際外交の交渉カードという面が強かったが、今や武器としての精度を高めるという面が強い。核弾頭搭載の長距離弾道ミサイルが完成すれば、これまでのレベルを超えることになる。

 一方トランプ政権の東アジア政策は不透明だが、日韓中を歴訪したティラーソン国務長官は、北朝鮮政策について「オバマ政権の『戦略的忍耐』の時期は終わった」「あらゆる選択肢を検討」と、先制攻撃の可能性を排除していない。トランプ政権は未だ人事も整っておらず、政権の体をなしているとはいえない状態で、「北朝鮮」「IS」を優先順位としている(大野参院議員「囲む会」参照)。

 政権の目玉としていたオバマケア代替策が共和党の反対で議決できないなど、内政で躓くトランプ政権にとって、議会や司法の関与が相対的に少ない外交・安全保障は、「成果」を見せるチャンスと映るかもしれない。その意思決定に関わるであろう政権メンバーを想起すると、こちらも「危うい」といわざるをえない。統合参謀本部議長と国家情報長官を国家安全保障会議の常任メンバーから外し、大量の偽ニュースを流したネットメディアの元会長がアドバイザー役と、外交や安全保障に不可欠な冷徹なリアリズムの欠如を懸念せざるをえない。

 米朝間の緊張の高まりについて、中国の王毅外相は記者会見で「両国は互いに加速しながら接近する2台の列車のようだ」と述べ、「問題は双方が本当に正面衝突する用意があるかだ。われわれが今優先するのは、赤信号を出して両方の列車にブレーキをかけることだ」と危機感をあらわにするとともに、中国の役割を「転路手」と規定した。ティラーソン米国務長官との会談では、米中の連携で合意したと伝えられている。貿易摩擦という火種を抱えつつ、米中間で一定のディールはできるという関係はできつつあるのかもしれない。

 国連決議違反を繰り返す北朝鮮は、中国にとっても今や「お荷物」になりつつあるだろう。中国の関心事は北朝鮮の政権の存続ではなく、有事の際に予想される難民問題と朝鮮半島における緩衝帯の確保といってもいいだろう。

 

 朴大統領の弾劾が成立した韓国では、大統領選挙が行われる。新大統領が選出されるまで、韓国は当事者能力を十全には発揮できないことにならざるをえない。また選挙中は北朝鮮政策も含めて保守・革新の対立が激しくなるだろう。それが新政権にマイナスの影響を及ぼすことはないだろうか。

 韓国の選挙では、北朝鮮が挑発し保守派がそれに乗じる、いわゆる「北風」といわれる現象がたびたび繰り返された。今回の大統領選挙では革新系の野党候補が優勢と伝えられ、対北宥和政策やTHAAD配備見直しなどが取り沙汰されるが、現実的に考えれば取り得る選択肢は限られている。法案を通すうえでも保守派との妥協は不可欠だ。勝利が確実視されているからこそ、野党候補には、選挙戦の最中から対立と分断を乗りこえる現実的な政策対話が求められるだろう。それは、韓国民主主義の成熟のさらなる一歩でもある。

 現実的な対応が求められるのは、日本も同様だ。北朝鮮に対しては、軍事攻撃も含む選択肢も排除できない。だがそれは、外交・安全保障の選択肢を幅広く確保するという意味においてであり、そこではこれまで以上に冷徹なリアリズムが不可欠となる。

 当たり前だが、軍事的措置の発動自体については、よほど慎重でなければならない。核施設への空爆は、施設が地下に建設されている可能性が高い以上至難であり、効果は限られている。また、北朝鮮の反撃はソウルや日本に向けられ、そのコストはあまりに高い。中国との関係調整も簡単なことではない。

 94年危機の際には、韓国の金泳三大統領がクリントン大統領に対して「何百万人もの死者が出るかもしれない」と説得したといわれている。また劇的な形で米朝交渉に持ち込んだ北朝鮮のトップは金日成だった。こうした役者がもはや存在せず、舞台装置も大きく様変わりした今日、われわれが発揮すべき当事者能力とは何か、についてリアルに検討し準備すべきだろう。

 関係国である日本、韓国、中国、アメリカ、(ロシア)の北朝鮮に対する脅威認識には、一致する部分もあれば異なる部分、ずれる部分もあるのは当然で、それを調整し、すり合わせるのが外交である。

 その調整のメカニズム、枠組み、方程式といったものが、大きく様変わりしている。かつての六者協議での日米韓の連携及び中国との関係は、アメリカの枠組みのなかで調整していればよかった。しかし今や枠組みそのものが「予測不能」なのだ。

 またアメリカの枠組みが所与のものなら、それを前提に「許せない」とか「叩け」とか「崩壊する」と言っていればいいが、その前提が予測不能である今は、何が脅威なのか、何がリスクなのか、優先順位はどうなのかなどを自分の頭で考えなければならない。それがあってはじめて、自前でどこまで準備できるのか、他国と調整が必要なことは何なのかなどが検討できる。

 いずれにせよ、関係する多国間の協議―連携が不可欠であり、〝当事者〟こそがその枠組みを準備しなければならない。中国は〝仲裁者〟として名乗りを上げている。日本、韓国はどうか。当事者としてもっとも連携が求められているときに、日本は未だに駐韓日本国大使を帰任させていない。

 北東アジアは多国間の枠組みが存在しない数少ない地域だ。成功しなかったとはいえ、北朝鮮危機はKEDO(94)、六者協議(03)という多国間の枠組みの試みにつながってきた。〝当事者〟がこうした構想とリアリズムを持つことがなければ、「自分のことしか考えないアメリカ」と「台頭する中国の脅威」の狭間で右往左往することになる。

 アメリカ的秩序に寄りかかったままでは、乱気流のなかでは思考停止に陥るか、パニックになって自分を見失う。異なる多様な立場・利害・感情etcを冷徹に判断するリアリズムは、日本社会にこそ問われている。

●制度の外側からの問題提起を受け止め、ともに新しい共有地をつくる

  

 Brexit(英国民投票)、トランプ旋風はどこまで吹き荒れるのか。フランス大統領選挙、ドイツ総選挙など重要な選挙を控えるヨーロッパで、その試金石となったのが3月15日のオランダ総選挙だった。反イスラム、反EUをかかげる極右・自由党が第一党に躍進すると見られていたが、結果は現首相率いる中道右派の自由民主党が第一党となった。自由党は議席を大幅に伸ばすも第二党にとどまり、連立交渉は自由党抜きで進むことになる。ルッテ首相は「オランダが“誤ったポピュリズム”を止めた」と述べたが、問題の構造は依然として続いている。

 オランダ政治は戦後、自由民主党とキリスト教民主勢力、中道左派・労働党の三大政党が「親EU・民主主義」の枠を作ってきた。1998年の総選挙では、定数150のうち三大政党の合計は112議席にのぼった。それが徐々に減り、今回は計61と過半数にも届かない。極右の勝利を回避したとはいえ、米英両国と同様エスタブリッシュメントへの反乱が起きているのは明らかだ。

 フランス大統領選挙では、極右候補がはじめて決選投票に進むと見られているとともに、既存政党の候補が決選投票に残らないという事態が予想されている。今や既存の制度の内側にではなく、外側に大きく広がっている切実な問題提起を、いかにして民主政治の土俵のうえにのせていくか、そのための新たな共有地、公共空間をつくりだすことができるかが問われている。

 ポピュリズムは単なる大衆迎合主義ではないし、必ずしも排外主義に直結するわけでもない。既存の民主主義制度の外側にいる(と感じざるをえない)人々、「自ら行動を起こすことで政策に影響を及ぼせるという希望」を失い、あるいは「自分たちは忘れ去られた」と感じている人々を、「内側の一員」「当事者」として包摂、再統合することができる民主主義のバージョンアップこそが問われている。

 「ポピュリズムは、人々の参加と包摂を促進することでデモクラシーの実現に寄与するばかりか、すでに実現したデモクラシーをさらに発展させること、すなわち『デモクラシーを民主化する』うえでも、重要な意義を持つというのである。

 しかし他方、ポピュリズムはデモクラシーの発展を阻害する面も持つ。(「人民の意思」の名の下に/引用者)権限の集中を図ることで、制度や手続きを軽視し、少数派に抑圧的に作用する可能性がある」(水島治郎「ポピュリズムとは何か」中公新書)

 「デモクラシーという品のよいパーティーに出現した、ポピュリズムという泥酔客。パーティー客の多くは、この泥酔客を歓迎しないだろう。ましてや手を取って、ディナーへと導こうとはしないだろう。しかしポピュリズムの出現を通じて、現代のデモクラシーというパーティーは、その抱える本質的な矛盾をあらわにしたとはいえないだろうか。そして困ったような表情を浮かべつつも、内心では泥酔客の重大な指摘に密かにうなずいている客は、実は多いのではないか。

 シャンタル・ムフが指摘するように、現代デモクラシーの抱える問題に真摯に向きあおうとしないのであれば、不満は持続し、『より暴力的な表現方法をとる可能性』さえある。泥酔客を門の外へ締め出したとしても、今度はむりやり窓を割って入ってくるのであれば、パーティーはそれこそ台無しになるだろう。

 この厄介な珍客をどう遇すべきか。まさに今、デモクラシーの真価が問われているのである」(水島 同前)

 「泥酔客」を迎え入れる場は、「品のよいディナーパティー」ではない。主権者としての役割と責任を分かち合い、この社会をよりよいものとして次世代に手渡す、そのための新たな「共有地」(コモンズ)をともにつくりだす、その公共空間・言論空間へ招き入れることだ。

 「これは(社会の)分断状況がこれ以上進まないように、自分でできることをするということでもあります。分断というのは、お互いがお互いを理解できなくなるときに生まれるのだろうと思います。分断が今以上に進んで、それこそトランプさんのような人が出てこないように、そのために自分なりにできること、というイメージなんですが。

 同時にこれは主権者教育だとも思っているんです。人間、どうしたって見える範囲の人に影響されるわけですが、自分に見えている範囲以外にも世界があって、そこではそういう見え方もあるんだと、多角的に見る目を養う。一人ひとりが多角的に見る目を持つことが、民主主義の成熟には重要なんだろうと思うんです。お互い自分の側からだけ一方的に言っていると、お互いに耳を傾けなくなってしまうので、『目線を合わせる』ということをなんとかやっていきたいということで、二足のわらじを履いているわけです」(湯浅誠氏 インタビュー 3―5面)

 民主主義という共有地は「あなたも含めたみんなのもの」だからこそ、酔っ払って文句や不満をぶつけるだけではなく、ともに耕す役割と責任を分かち合おうではないかと。その持続活動のなかから、民主主義を不断にバージョンアップしていく社会関係資本を集積していくことこそ、主権者運動にほかならない。

●「早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け」

  社会関係資本の集積とは―総会報告にかえて 

 第八回大会第四回総会(3月20日)では、民主主義のバージョンアップを支える社会関係資本の集積をめぐって、報告と討議が行われた。社会関係資本とは人々のつながり、ネットワークのなかで集積される互酬性と信頼性の関係の集積を指す。そうした関係性をつくりだし、集積する公共空間、言論空間をどうつくりだし、持続的に維持、発展させ、またその障害をどう乗り越えるか。

 ここで求められるのは、開かれた社会性だろう。

 「他の市民を平等な者として尊重し、扱うことは、他の市民に対して理由を挙げて正当化しうる仕方で主張し、行為することを求める。自らにとって合理的な判断や行為も、他の市民の立場にたった場合には受け入れがたい場合がある。他の市民もまた受容し、共有しうる理由にもとづいているときに、その主張や行為は同時に理にかなっていると見ることができる」(齋藤純一「不平等を考える」ちくま新書)

 「地域や社会をこうしたい」という思いがなければ、議論をしようという意欲も湧いてこない。その思いは、誰かの「強いリーダーシップ」によってではなく、ふつうの人々のフォロワーシップの転換・集積によってこそ実現される―市長や議員が代わっても変わらない地域の方向性は、市民によってこそ正当化される―からこそ、始まりは私的な思いからであっても、それは社会的に共有される質のものへと深化してゆく。

 そして社会的に共有されるからこそ、意見の違いはもとより、「意見を言わない」、「議論しようとしない」、「批判ばっかり」などの、いかんともしがたい人々にも、それぞれの役割と参加の道すじを見出そうとすることを「あきらめない」持続性が鍛えられる。「早く行きたければ一人で行け、遠くに行きたければみんなで行け」というアフリカのことわざは、民主主義のための社会関係資本の集積には「効率のよい近道」はないことを教えている。

 「このような理由の検討は、ふだんの暮らしからかけ離れたものではなく、市民は、理由の検討に日々携わっている。情報交換・意見交換のネットワークである公共圏は、そのような理由の検討が行われる公共的な推論の場でもある」(齋藤純一 前出)

 こうした公共空間、言論空間を、まさに日々の暮らしの現場で―議会のなかで、会派のなかで、地域のなかで、市民同士のなかで、そして友人や家族のなかでも―不断につくりだしていくことになる。その多様な経験や試行錯誤の教訓が交換される場もできる。

 こうした場では、今ここにいる人々の立場や利害、感情からだけではなく、過去・現在・未来にわたる観点から「今ここにはいない」人々、あるいは制度の外にいる人々にも「席は設けてある」という言論空間をつくりだす努力が求められる。

 「それは、時間的・空間的に境界をもたない。ある制度が妥当なものであるかどうかの検討は、他国の政治文化に蓄積された理由を参照しても行われるし、ある意思決定を正当化する理由の検討は、それによって影響を被る将来の人々にとって受容可能であるかどうかという観点からも行われる。そして、憲法を変えるような重大な意思決定については、それを成果として遺した過去の人々の観点から見て十分な理由をそなえているかどうかも問われる。

 個々の法や政策をめぐる正当化理由の検討も、時間・空間的にひらかれた公共的な推論の一環として行われており、その意味で、どのような理由を受け入れ、どのような理由を退けるかは、何を公共の精査に耐えたものとして後世にのこしていくかにかかわっている」(齋藤純一 前出)

 民主主義は単なる多数決ではない。意見の違いや利害の対立があるからこそ、そこに政治―議論と合意形成のプロセス―が必要になる。それゆえに「民主主義は単なる政治のやり方ではない。…すべての人間を個人として尊厳な価値を持つものとして取り扱おうとする心(文部省・西田亮介『民主主義』幻冬舎新書)」だからこそ、「他の市民を平等な者として尊重し、扱うことは、他の市民に対して理由を挙げて正当化しうる仕方で主張し、行為することを求める」(齋藤純一 前出)のであり、議論のプロセスや合意の形成、あるいは合意ができないことの確認も、「何を公共の精査に耐えたものとして後世にのこしていくか」にかかわる。

 こうした場づくりは、ふだんの暮らしとかけ離れたものではない。

 「『安全』は科学で、『安心』は感情の問題だと単純に分けてしまうことには反対です。安全は国際規格でも定義されているように『受け入れられないようなリスクがないこと』とすると分かりやすいと思います。リスクを見積もり、どの程度なら受け入れられるかを決め、どう安全を確保するのかを示す。こうした過程を日常的に説明する地道な作業の繰り返しが信頼、つまり安心にもつながります。~中略~BSEをめぐり専門家が信頼を失った英国は、意思決定に消費者や住民が参加する制度を充実させて、社会が大きく変わりました。専門家は、数ある関係者の一部に過ぎません」(岸本充生・東京大学特任教授 朝日3/17)

 「(対話の場で)参加者が理解したのは、それぞれが考えるリスクが違うということです。~中略~自分だけでなく、多様なリスクを知り、互いの立場を考える。いろんな立場の人々が、それぞれが安心できるようなパイプをたくさんつくっていくことから、社会に安心が醸成されると思います」(吉田省子・北海道大学客員教授 同前)

 自治の現場、暮らしの現場から、こうした公共空間をつくりだし、維持し発展させ、そこで培われる互酬性と信頼性の関係性、政治的有用感を集積していこう。

 乱気流に突入しつつある機内でパニックに陥らないリアリズム、泥酔客の出現を新しい〝共有地〟への糸口に転じる民主主義の底力を、自治の現場、暮らしの現場から着実に鍛えていこう。

(「日本再生」455号 4/1 一面より) 

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囲む会のご案内  「凡庸の善で考え続けるために」

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◆第174回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「孤立と分断に抗して~『目線を合わせる』ということ」

 4月11日(火) 午後6時45分より

 ゲストスピーカー 湯浅誠・社会活動家・法政大学教授

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 同人1000円/購読会員2000円

◆第175回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「民主主義のバージョンアップとフォロワーシップの転換~自治の視点から考える」

 4月16日(日) 午後4時より

 ゲストスピーカー 廣瀬克哉・法政大学教授

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 同人1000円/購読会員2000円

◆シンポジウム 講演とディスカッション

 「立憲民主主義のバージョンアップとフォロワーシップの転換」(仮)

 6月18日(日)12時30分から

 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 7階ホールA

 吉田徹・北海道大学教授 小川淳也・衆議院議員 ほか

 参加費 2000円


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp


PDFファイル⇒17年3月天秤棒駅頭18

よそ者は追い出してしまえ、保護主義のために
今朝の駅立ちは、午前6時から新越谷駅東口で開始した。直ぐに60代後半の男性で、缶ビールを片手にいきなり話しかけて来た。
グローバリズムは、小泉政権から進められて来ていてユニクロもシマムラも自然を破壊している。これからは地場企業が中心の時代だ。全て保護主義で行くべきだ。
そのために、よそ者は追い出すべきだ。そんな事が分からない政治家は辞めてしまえ、と捨て台詞とともに立ち去っていった。
トランプ大統領の保護主義と排外主義に触発されている。権力者の言動は、こんな不見識な市民に位置を与えている。グローバリズムが、市民の意識に確実に影響している。
午前7時30分レッズ応援団の男性6人が、大きな声で、通勤客に向かって明日開催されるレッズ戦への参加を呼びかけ始めた。
当然私の議会報告のスピーカーの音とだぶってしまったので、通勤客は朝から少しうるさかったかもしれない。
更に住宅情報紙の配布を女性3人が始めた。この駅は市内では、最も乗降客が多く一日中賑やかだが、今日月曜日は朝から更に賑やかな事になった。
(2月27日)

10年かかった市政レポートの手渡し
今朝の駅立ちは、せんげん台駅西口で実施した。
午前5時15分に駅に到着し、街宣用具の設置と、駅前のゴミや吸い殻の清掃の後、市政レポートの配布を開始した。
直ぐにこの時間に通勤する白人男性から、手を上げて挨拶をしてもらった。
この男性とは3年位前から駅で出くわしていたが、当初はこちらが挨拶をしても無反応だった。(在住の外国人は、あいさつを殆どしないのが通例)
しかし、半年前から小さな声で会釈の状態から、今回の手を上げてのリアクションとなった。
なんだか嬉しい気分でいたら、今度はいつもこの時間に出会う、大きな買い物籠の30代の男性から、市政レポートへ手を出して頂いた。挨拶は毎回していた。(恐らく店の仕込みのため生鮮の材料を築地等の朝市場で買い出しに毎日出来かけているのではないか)
実は、毎回笑顔で挨拶をするだけで会話をしておらず、10年以上が経過している。
だからこそ初めて、市政レポートを求められて、嬉しさが込み上げてきた。
たかが、たった1枚の市政レポートのことで、配布した約250枚の内の一枚にしか過ぎないが、私にとっては大きな意味を持っている。
更に午前6時過ぎ旧知の佐賀銀行員の方から、1000円のカンパを頂いた。
先の夜駅立ちの時カンパ箱を設置していなかったため、カンパが出来なかったが意思を持って頂いていた。
次々に起こる市民の反応に日々の仔細なことでも時代や社会を感じることが出来る。
一方こんな反応も。午前8時過ぎ、60代後半の男性が、市政レポートを指さしてこれは、なんだ、と聞いて来た。
市議会の報告です、と返答。するとけげんそうな表情で、選挙じゃーねーのか?と聞くので、違います、と返答したら勿論受け取りもせず直ぐにいなくなった。
選挙以外の日常活動は想像がつかないのだろう。選挙の時しか意識されない議員の存在とは何なのだろうか。
(3月13日)

継続された駅立ちは、様々な新たな出会いを生んでいる
昨日は、越谷市内15の中学生が一斉に卒業式を開催し、私は地元の北陽中に、議長代理で出席した。
体育館での式典では、議長の祝辞を代読する役割だ。
極寒の冬に戻った様な、寒さの中で挙行された。午前8時30分玄関での受け付けの時、在校生のPTAの母親の一人は、駅立ちで良く合う方だった。
挨拶をしたら、駅でお会いする時挨拶をしよう、と思うんですがと、母親。えー挨拶をして頂けば、朝から元気が出ますから、とお願いした。式典は、午前9時50分から開始されたが予定された、午前10時50分を大幅に延長して終了した。
北陽中学校は、全校生徒の合唱で有名だが、在校生と110名の卒業生の送り送られる合唱。
毎年北陽中学校の卒業式では、合唱しながら涙する生徒が続出する。
今回も同様だが指揮棒をふった女生徒は、指揮棒をし、自ら歌っている途中から感極まって目頭を時々押さえていた。
冷え切った身体のまま式典が終わり暖かい控え室に戻って来たら、70歳の元タクシー運転手で、地元自治会役員の男性から話し掛けられた。現役の時は、越谷駅で朝から客待ちをしていた話から始まった。
当時良く駅立ちを見ていたが、今でも続けているのですか、と。はい、もう14年になりますが、継続しています、と返事をした。
受け付けの母親や、この男性のように駅ではない場所での出会いに、卒業生への祝福と共に、繋がりの深さに、厳寒を忘れた一日だった。
(3月16日)

労基法違反が公然で行われている
昨朝の駅立ちは、大袋駅西口で午前6時から開始した。午前7時過ぎ馴染みの60代の女性から、何時も頂く暖かな缶コーヒーとチョコレートをまた頂いた。
忙しい中、相談があるのですが時間いいでしょうか、とおずおずと話しかけられた。
いいですよ、何でしょうか、と応じた。
(話している最中でも旧知の市民は、手を出して頂き市政レポートを次々に受け取っていく)
吉川市の工業団地にある会社に3年前から、勤務していたが、先週経営者から、3月20日までにロッカーの私物を整理して退職するように言い渡された、と。
解雇の理由は、他の従業員と比べ仕事の覚えが悪く、これ以上は上達が見込めないから、と。
そこで職安に相談したら、労基法違反だと助言されたが、揉めてしまうと弁護士など知らないので不安だとのこと、だった。
解雇をする場合は、経営者は最低1か月前に解雇理由とともに通知をしなければならない。
もし、一か月後でなく直ちに解雇したい場合は、一か月分の給与を支払う必要があるはずです、と返事をした。(正当な理由が前提だが)
すると、これから職安に出かけるので、良く相談してみます、と改札に向かわれた。
非正規雇用やブラック企業や残業時間100時間以内の容認など、ますます労働環境は悪化の一途の状態になっている。
一方ワークライフバランスを始め、女性や高齢者の働き方革命など喧伝されているが、全ての労働者に対して、まず労働基準法の厳格な適用を政府が責任を持って進めることが最優先されるべきだ。
この日の夜、私が会員である中小企業家同友会東部地区の3月例会で「越谷イチゴ農園ブランド化に学ぶ」をテーマに越谷市環境経済部長を講師に、越谷市中央市民会館で開催された。
講演の後、参加者は5,6人でテーブル毎にグループ討論を行うのだが、その座長と初めて会ったので名刺交換をした。するとその座長さんが、私の名刺のインカム姿の顔写真を見ながら、一年前まで大袋駅から南越谷駅を利用して通勤していたが、その時の駅頭の議員さんですね、思い出しました、と話された。
講演終了後、越谷駅近くの中華料理店での懇親会を終えて、午後10時30分頃歩いて駅に向かっていたら、朝駅立ちで午前7時過ぎに毎回差し入れを頂く帰宅途中の50代のサラリーマンとばったり出会った。毎日この時間の帰宅になるとの話だったが、長時間労働に少し驚いてしまった。        (3月16日)


PDFファイル⇒17年2月天秤棒駅頭17

自治みらい全員の思いは、通じる
今朝の駅立ちは、私が代表の越谷市議会の会派 自治みらいの街頭市政報告会を、せんげん台駅西口で、午前7時からメンバー4人全員で開始。昨日も同様に朝は大袋駅で、夕方は北越谷駅で取り組んだ。
今週は猛烈な寒波と北風のため震え上がりマフラーも手袋もコートもホッカイロも余り役に立たない程。
それでも、自治みらいの会報の12月議会の特集号を市民に届けたい一心で、全員マイクを握りレポートを配り続けた。
その思いが通じたのか、東口駅前を毎日清掃しているシルバー人材センターの男性から、温かいペットボトルを4本も頂いた。
以前にも同様にして頂いている。直ぐに喉と身体に流し込んだ。感謝、感謝。市民の中には、今日は大勢での街宣ですね(何時も一人のため)と、声を掛けて頂くことも多くなった。
     (2月6日)  

ギリチョコでも、駅頭で頂くのは嬉しいものだ
今朝の駅立ちは、せんげん台駅西口で午前5時30分から開始。
昨夜来の雨が心配されたが天気予報が曇り後晴れだったので街宣用具を設置したものの、直ぐに強風のため倒れてしまった。
おまけに、午前6時過ぎには雨まで降ってきたため街宣用具を全て駅構内に移動させた。
だが、これが裏目に。
30分後に馴染みの佐賀銀行員の方がカンパをしようとしたが、カンパ箱がないため次回にします、とエレベーターを登って行かれた。
同時に民進党のスタッフの方が街宣のため看板設置を始めた。
駅立ちの日程は予め承知していたが、民進党は東口だけと勘違いしていた。
更に2名での予備校のチラシ配布も始まった。
この時間帯の駅前は、大勢の獨協中高の生徒も含めて賑やかな場所になってしまう。
そして、民進党のスタッフの一人の方が、私の市政レポートを配布しましょう、と声を掛けて頂いたが丁寧にお断りした。
また、暫くして温かなペットボトルの差し入れに来られた。度々ご配慮ありがとうございます。
終了間際の8時40分過ぎにハッピーな出来事が。馴染みの中年女性から、チョコレートを頂いた。いつも頑張っているから、ギリチョコですと笑顔で渡されたが。
体が冷え切っているため近くの星野珈琲で新メニューのスープモーニングを注文。落ち着いた頃に、同じ会派の辻浩司議員が朝食に偶然入って来たので、妻と3人で暫く歓談した。
(2月10日)

別れ話がこじれた末に、起こること?
今朝の駅立ちは、午前5時からせんげん台駅東口で街宣用具の設置を始めた。
直ぐに駅付のタクシー運転手さんから声が掛かった。この道40年のベテランで前は都内のタクシー会社で働いていて、今は松伏タクシー。今日は午前5時から午前0時までの、長時間勤務で私の事は良く知っていると。
大袋駅でも駅立ちをしているし、こんなに早くから活動している議員はいないと、話した後、良く思い切ったね(私がタクシー運転手から選挙に出た事)と付け加えられた。
午前6時頃20代の男性1人女性2人連れの内の一人の女性がいきなり男性に殴りかかった。男性は応戦して女性を突き飛ばした。
このため女性は、地面に倒れたが、更に殴り掛かろうとする。泥酔状態だ。少しもみ合いの後男性は離れて行った。
もし男性がこれ以上腕力を振るったら止めに入ろうとした矢先だったが、女性は警察に訴えてやる、と叫びながら路上に寝転んでいる。それまで静観していたもう一人の女性が介抱をする。
心配となり、女性の所に向かっていたら、その男性とすれ違い、ほほから少し血を流していたので、大丈夫ですかと声をかけたら笑顔で大丈夫です、との返事だった。(冷静に見えた)
更に、介抱している女性にも、声を掛けたが同じ様に笑顔で、大丈夫だと、返事があった。
恐らく別れ話がこじれて末の激怒だろう。
少し落ち着いたので、市政レポートの配布を続けた後、様子を見に行ったら未だ警官が来ていない最寄りの交番前に二人で座り込んでいた。
午前6時30分頃再度交番を見に行ったら、中で警官が対応していた。安心した午前7時30分頃その女性二人は笑顔で歩いていった。
酔いから覚めて、現実の世界に。
(2月15日)

国民皆保険の恩恵を受けて、透析治療
作朝の駅立ちは、越谷駅東口で実施した。午前7時30分頃20代後半の男性が、咥えていたタバコを火がついたまま歩道に捨てて行った。駅に向かっている市民も大勢いる中でのこと。
確かこの男性は、以前同じ様にタバコの吸殻を缶コーヒーに入れて、そのまま歩道に放置して行った男性ではないのか
マナーとかポイ捨て禁止レベルの話しではない。何しろ火がついており、事故が起きたらどうするのか。
午前8時、駅正面のツィンシティビルに設置されている大型スクリーンから映像と音楽が流れ始めた。越谷市の観光や伝統を紹介するビデオを始め、ビル内で営業している居酒屋や用品店のCMが何回の放映されている。
その前には、毎回必ず温かいペットボトルを差し入れて頂く旧知の市民に出会う。
更に大袋駅から乗車して越谷駅で下車している中年の馴染みの女性から声が掛かった。
駅前ビルの病院で働く看護師の方で、透析治療を担当しており、若い患者もいて国民皆保険制度だから患者は安心して透析が出来る、と。
午前8時30分過ぎ、自転車に乗った男性が笑顔で話しかけて来た。すでに引退したが、現在38才で15年前にはフライ級のプロボクサーで、対戦成績30勝無敗で、当時は1億円も稼いでいた。
そのため、彼女に一軒家を買って上げたり、車の購買等で散財し、貯金ゼロになった。
その内白内障が悪化した事や酔って喧嘩し相手をボコボコにしたため逮捕された体験もある。
今は、駅近くの職場で商品のピッキング内職中、と次々と話が続いた。
様々な市民と出会う駅立ち。当たり前の様だが、それぞれの市民にはそれぞれの人生があり、悲喜こもごもだろう。
やはり社会を形成する人は多様であり、だから面白くもあり、また辛くもある。(2月23日)


メルマガ♯がんばろう、日本!         №221(17.2.28)

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Index 

□乱気流を突き抜けて民主主義をバージョンアップするために、

小さくても無数の行動を持続し、広めよう

 ●曲がり角を迎える民主主義 

  21世紀型民主主義へのバージョンアップか、民主主義の脱定着か

 ●トランプさん、ありがとう

 「警告」に応えて行動し、民主主義のバージョンアップのための社会関係資本を積み上げよう

□「囲む会」のご案内 

  3.11を忘れない

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乱気流を突き抜けて民主主義をバージョンアップするために、

小さくても無数の行動を持続し、広めよう

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【曲がり角を迎える民主主義 

 21世紀型民主主義へのバージョンアップか、民主主義の脱定着か】

 民主主義が大きな曲がり角を迎えている。2016年は第二次大戦以降でもっとも、民主主義の限界と欠点が明白になった年といえるだろう。民主主義は人権の尊重や社会的連帯のためのツールである一方、憎悪と対立を増殖するツールともなりうることを、私たちは目の当たりにした。20世紀、二度の世界大戦を通じてファシズムと全体主義に打ち勝った自由民主主義を、21世紀のそれへとバージョンアップできるのか。その歴史的挑戦の只中に、私たちはいる。

 とくに3月15日投開票のオランダ総選挙、4月から5月のフランス大統領選挙、6月のフランス国民議会選挙、9月のドイツ連邦議会選挙は、こうした攻防の焦点となる。

 オランダでは、移民受け入れ反対や反EUを掲げる右翼・自由党(PVV)が首位の勢いを保つ。比例代表制の下、今回は31の党が出ており、PVVは150議席中30議席を得て第一党となると予測されている。しかし過半数を得る政党はないため連立が不可欠となるが、PVVと連立を組む政党はないだろうと見られている。

 フランス大統領選挙は今のところ、一回目の投票でどの候補も過半数を得られず、決戦投票が予想されている。極右・国民戦線のルペン候補は、前回(2012年)は決選投票に進めなかったが、今回は決選投票に残ると見込まれており、決選投票での当選の可能性は高くはないが、完全に排除することもできないと見られている。

 ドイツでは、前EU議会議長を首相候補に擁する社会民主党の支持率が急伸、メルケル首相率いる与党連合と支持率を競っている。移民受け入れに反対する「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率は10%程度、依然として議席獲得ラインの5%を上回っているが、今年に入ってからは低下傾向にある。

 トランプ大統領のアメリカでは、大統領令の乱発と司法による対抗や地方政府のサンクチュアリ宣言、あるいは政権スタッフの更迭、メディアとの対立、タウンミーティングでの議論など、立憲民主主義を機能させるとはどういうことか、その「生きた教科書」のような事態が展開されている。「人々の感情の烈風を受けた政治家の人格に、政治が過度に左右されないための建国者たちの工夫」(岡田憲治 日経ビジネスオンライン11/15)の数々が、はたしてどこまで機能するかが試されている。

 かつてチャーチルは、「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けば」と述べた。だが皮肉なことに、冷戦の終焉によって民主主義が「唯一のゲーム」となったにもかかわらず、むしろ民主主義の正統性は揺らぎ始めているように見える。

 「過去三〇年を通じ、北米と西ヨーロッパの民主主義では、議会や裁判所といった政治制度に対する信頼が大きく低下した。同様の傾向は投票率にも現れている。政党への帰属意識は弱まり、党員数が減少する中、市民の既存政党への支持も低下した。代わって有権者はシングル・イシューの運動を支持し、ポピュリスト的な主張をする候補者に投票し、自らを現状への反対派と位置づける『反体制』政党への支持を強めている。世界で最も経済的に発展し政治的に安定した地域においてさえ、民主主義は修復が必要な状態にあるように見受けられる」(「民主主義の脱定着へ向けた危険」ロベルト・ステファン・フォア、ヤシャ・モンク 世界2月号)

 自国において民主主義がうまく機能していない、あるいは政府がきちんと仕事をしていないと不満を感じても、選挙や抗議行動を通じてそれを変えることができると人々が考えているなら、体制としての民主主義は定着しているといえる。

 だが、1995から2014年の世界価値観調査のデータを基にしたフォアとモンクの分析は、次のように警鐘を鳴らす。

 「筆者らが分析から得た知見は憂慮すべきものである。民主主義が深く定着しているとされる北米や西ヨーロッパ諸国の多数の市民は、自国の政治的リーダーへの批判的な姿勢をただ単に強めたわけではない。より正確に言えば、彼らは政治体制としての民主主義の価値を疑い、自ら行動を起こすことで政策に影響を及ぼせるという希望を失い、民主主義に代わる政治体制としての権威主義の支持に前向きになっている。以前と比較し、民主主義の正統性の危機はより多くの指標に亘って現れているのである」(フォア&モンク 前出)

 ヨーロッパでは「既成政党に対する不信」、「グローバル化による格差拡大」、「イスラム移民に対する拒否感」が、こうした動きの要因として挙げられるため、日本からは距離があるように見えるかもしれないが、必ずしもそうとはいえない。「ポピュリズム」(中公新書)の著者、水島治郎千葉大学教授は、「ポピュリズムというテーマは学生も関心が高い」と、次のように述べている。

 「質問や講義後のコメントを通じて、学生の関心が強いのが伝わりました。~略~ポピュリズムに関心があるといっても、少なくとも日本では、学生が排外主義にシンパシーを感じているということではありません。若者たちは既成政治への違和感を強く持っていて、ポピュリズムの持つ『既存の権威への挑戦』『エリートに対する逆転劇』といった要素に共鳴している部分もある、他方で危うさも感じている、いずれにせよ関心を寄せている、ということだと思います」

(http://www.chuko.co.jp/shinsho/portal/101818.html)

 ポピュリズムは単なる大衆迎合主義ではないし、必ずしも排外主義に直結するわけではない。既存の民主主義制度の外側にいる(と感じざるをえない)人々、「自ら行動を起こすことで政策に影響を及ぼせるという希望を失い」、あるいは「自分たちは忘れ去られた」と感じている人々を、「内側の一員」「当事者」として包摂、再統合することができる民主主義のバージョンアップこそが問われている。

「水島 二〇世紀型の政治の在り方が、二十一世紀になってかなり崩れているにも関わらず、それを見る眼鏡は過去のままではないか、という気がしています。政治社会的な構造として言われてきたのは、政党は基盤となる利益団体や支持団体を持ち、支持団体の下に人々を掌握する。その仕組みの中で上がってくる声を取りまとめ、政策を統合し、結果、政党はデモクラシーの中心で力を発揮できると。政治はこれまで、そのような構造として、捉えられていたと思います。~略~

 しかし、かつてのように、誰もが労働組合、農業団体、中小企業団体、専門職団体、さらには地元の自治会といったものに所属する時代ではなくなっていますよね。二〇世紀は既存の団体の力が強かった時代です。しかもそうした既成団体は、政党と繋がることで利益を擁護してきた。団体は政党を支持し、政党は団体に利益をもたらす。保守政党、左派政党を問わず、そのようにして安定的に成り立ってきたのです。

 ところが一九九〇年代以降、グローバリゼーションの波の中で、その仕組みが崩れていく。今ではグローバリゼーションに対応することが、右派も左派も、政治エリートの至上命題になっているのです。そういう流れの中で、足元の社会と政党がかけ離れてしまう。一方で既成の団体も足腰が相当弱っていて、人々のアイデンティティを組(ママ)み取る力がない。

 ~略~切り捨てられたサイレント・マジョリティは、ツイッター等で直接ポピュリストリーダーへ繋がります」(「民主主義(デモクラシー)の曲がり角で、今」 対談・宇野重規・水島治郎 週間読書人ウェブ2/10 http://dokushojin.com/article.html?i=829)

 

 これまでの既存の政治構造では「外側」「周縁」化され、政治化されてこなかった人々の声や問題を、どのように社会として取り上げ、政治化し、新しい合意を形成していくか。これは狭義の政治には収まりきらない、いわば民主主義の社会的な基盤、社会関係資本をつくり出していく営み、運動と一体のものだ。

 「……人間生活の政治化ということだと思います。『政治化』とは、イデオロギーということではなく、地域に根差した人たちがどうやったら生きていけるか、それを調整し組み立てるということです。~そうした本来のポリティクスないしは政治的経済によって、グローバル化に対抗する。アメリカで今回それを担ったのがサンダースの支持者たちでした。~(『アメリカ第一』のトランプのポリティクスに対し、『この地域の我われ住民』という/引用者)サンダースの訴求力が弱かったとすれば、それは、結局『敵』をつくりだして自らの立ち位置を固める、そうした言説で支持者をまとめるほうが勝ちを占めたということでしょう」(西谷修「アメリカのない世界」 世界1月号)

 人々の感情を煽ることが容易い「ポスト真実」や「デマクラシー」と言われる時代の乱気流のなかで、民主主義のバージョンアップのための社会関係資本の集積、それを可視化する「新しい現実」を、暮らしや自治の現場にどれだけつくりだすことができるかが問われている。

【トランプさん、ありがとう

 「警告」に応えて行動し、民主主義のバージョンアップのための社会関係資本を積み上げよう】

 「民主主義は一晩で滅びるわけではなく、脱定着へ向けて動き始めた民主主義が必ず崩壊するわけでもない。~多くの市民が熱心に民主主義を支持し、反体制政党が周辺的な存在ないしは皆無であり、主要な政党が政治ゲームのルールを重んじる世界である時、民主主義が破綻する可能性は限りなく低い。しかしながら、我々が住んでいる世界がこうした世界であるのかはもはや定かではない」(フォア&モンク 前出)

 この数年を後から振り返ったとき、「あれは私たちへの『警告』だった」と言えるだろうか。

 「私は、怒りを感じる一方、とてもフシギな感覚に陥っている。トランプ大統領という新世界の『化け物』は、空から降ってきたものでも、戦争や暴力によって生まれたものでもない。~略~

 トランプ大統領によって、私たちは権力が暴走すること、政府が嘘をつくこと、自由主義諸国のリーダーといえども常に疑いの目でみて、時には彼らを強く批判して、私たちの手で止めないといけないことを、逆説的な意味で学んだ。

 こうした考えは、なんとなく日本では『サヨクっぽく』聞こえる。反対ばかりしている変わった人の考えにみえる。

 しかしながら、トランプ大統領という思わぬリーダーの登場によって、左翼も右翼も関係なく、こうした『批判的なスタンス』は、私たちが近代社会や民主主義の社会を生きる『市民』として、大前提として持っておくものだ、ということを改めて知った。~略~

 トランプ氏は自身のことを、これまでのワシントンの政治家と違い、『口先ではなく、行動する大統領になる』とたびたび口にしている。私たちもactionあるのみだ」(竹下隆一郎 ハフィントンポスト日本版編集長 

http://www.huffingtonpost.jp/ryan-takeshita/what-i-think-about-presidenttrump_b_14522924.html)

 時代が大きく転換し、それまでの秩序や体制が液状化するなかで、ある人々は思考停止に陥るが、ある人々は「警告」に耳を傾け行動し始める。この分岐は、「エリートと庶民」「リーダーとフォロワー」という線に沿って走ってはいない。それはわれわれ庶民、フォロワーのなかの主体分解だ。

 「ポスト真実」や「デマクラシー」と言われる時代の乱気流のなか、「風頼み」の凧やグライダーの出番はない。社会関係資本の集積とつながらない「政治」の出番はない。持続可能性と結びつかない経済活動、経営には乱気流を抜ける展望はない。

 混迷を突き抜けた先、破局の先に「新しい現実」が見えている者は、この乱気流を突き抜ける準備を整えつつある。3.11以降の「新しい現実」は、暮らしと自治の現場に着実に集積されている。

 そして危機の時代には、多数の「普通の」人々のなかからも、「警告」に応えて行動する人々が生まれてくる。

 第二次大戦後に民主主義が強く支持されたのは、その理念によってよりも、豊かな中間層を作り出したことによってだというのは、その通りだろう。同時に、その豊かな中間層が支持した民主主義は、日本では消費者民主主義、お任せ民主主義というべきものだった。(トランプ氏の選挙スローガン〝MAKE AMERICA GREAT AGAIN〟で想起されるAMERICAがGREATだった時代は、人種分離が合法とされていた時代でもある。その「豊かさ」はどういう民主主義とセットなのだろう。)

 今や、その中間層はやせ細り(相対的貧困率は16%でOECD30カ国中四番目に高い)、「自ら行動を起こすことで政策に影響を及ぼせる」という希望を失うどころか、その概念すらはじめから奪われている人々、社会的な自尊感情や政治的有効性感覚を持てない人々を大量に生み出している。

 ここの社会関係資本を豊かにすることを伴わずして、民主主義を鍛えることも、バージョンアップすることもできないだろう。私たちのなかでのフォロワーシップが、勝負の鍵を握っている。その主戦場は、暮らしと自治の現場にほかならない。

 「昨年の参院選では、はじめての18歳選挙権ということもあって、主権者教育ということがさかんに言われましたが、多く場合やっているのは投票者教育ですよね。それはどうなの、と思います。投票というのは、いわば最後の行為です。それ以前に、自ら主体になる経験値を貯める必要があると思います。

 自分が毎日通う学校のことや、住んでいる地域のことを考えたこともない子どもが、マニフェストを勉強して国政のことを語ったところで、どんな意味があるのか。勉強することに意味がないとは言いませんが、自分たちの学校や地域のことについて、みんなで苦労して合意形成してきた経験があれば、市政だろうと国政だろうと、もっと言えば国際政治だろうと、自分の価値観でしっかり判断できるだろうと思います」(熊谷・千葉市長 5―7面インタビュー)

 消費者民主主義からの主体分解が、「消費者として文句を言う」ところから始まることは避けられない。暮らしや地域自治の現場では、企業や組織など、タテの価値観で仕切られた集団のなかではほとんど出会わない、数々の小さな摩擦や衝突に出くわす。その摩擦や衝突を繰り返すなかで、我を通す=「消費者として文句を言う」だけなら、持続性は生まれない。

 はじめは「耐える」だけだとしても、関係性を持続するなかから他者を意識する感性が生まれるかもしれない。その小さな違いは、タテの価値観では見えなかった(存在しているにもかかわらず、「ない」ことにされていた)社会の関係性のなかでの、ちょっとした「ありがとう」かもしれない。

 世間の大半の問題は、賛成・反対や単純な多数決では決着がつかない。多様で複雑な利害や意見の違いをぶつけ合い、「まぁそれなら仕方ないか」といえるところまで議論を重ね、折り合いをつけることによって民主主義の正統性は育まれる。「消費者として文句を言う」ことから始まったとしても、「まぁそれなら仕方ないか」というところまでのプロセスに参加し続けることで、政治的有効性感覚が集積される。

 その意味で、政治は百円ショップで気に入ったものを買うことよりも、日々妥協と取引を重ね、相手に働きかけをしながら、折り合いを付けていく結婚生活に近い。(「日本再生」四五一号 吉田徹・北海道大学教授インタビュー参照)

 その結婚生活にも、新しい可能性が見えているのかもしれない。『逃げるは恥だが役に立つ』というドラマ(ラブコメ)が評判になった。「契約」で同居をはじめた男女が、結婚して「共同経営責任者」という関係を築くというストーリー。

 「一つ確かなことは、この二人には、出発点に素敵な仕掛けがあったということだ。『契約』関係という仕掛けだ。対等な契約当事者として、二人は互いに尊重し合い、『合意』を目指して丁寧に話し合うことを重ねてきた。対等であることが、、参加を強要せずして真摯な話し合いを可能にし、紛争の解決を導くのだ。~略~二人の小さな政治共同体が、希望のありかを教える。家事に象徴される共同性の責務は、たえざる分担の見直しを迫る。だからこそ、決定に参加する地位が対等に当事者に保障されていなければならないのだ」(「ラブコメで語る男女共同参画」糠塚康江 世界3月号)。

 民主主義のバージョンアップを可能にする社会関係資本を、暮らしと自治のあらゆる現場から集積しよう。そのための小さくとも無数の行動を波を起こそう。何度でも、あきらめず。

(「日本再生」454号 3/1 より)

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囲む会のご案内  「凡庸の善で考え続けるために」

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◆第173回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「〝トランプのアメリカ〟と、どう向き合うか~先が見通せない時代の指針を考える」

 3月6日(月) 午後6時45分より

 ゲストスピーカー 大野元裕・参議院議員

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 同人1000円/購読会員2000円

◆第174回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「孤立と分断に抗して~『目線を合わせる』ということ」

 4月11日(火) 午後6時45分より

 ゲストスピーカー 湯浅誠・社会活動家・法政大学教授

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 同人1000円/購読会員2000円

◆第175回 東京・戸田代表を囲む会【会員限定】

 「民主主義のバージョンアップとフォロワーシップの転換~自治の視点から考える」

 4月16日(日) 午後4時より

 ゲストスピーカー 廣瀬克哉・法政大学教授

「がんばろう、日本!」国民協議会事務所(市ヶ谷)

 同人1000円/購読会員2000円

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 東京で語り継ぐ東日本大震災

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7回目の3.11を迎えます。5年目の昨年と比べて、メディアで知り上げられる機会も、

ずいぶん減っているように感じますが、まちづくりをはじめ復興は、これからが正念場。

2013年9月、東北の復興を飲食業として支えるべく東京に「かき小屋」をオープンした飛梅では、

今年も「東京で語り継ぐ東日本大震災」の集まりを開催します。

飛梅に食材を提供している漁師さん、蔵元さん、水産加工業者さんたちの話を聞き、

おいしい料理とお酒を味わいながら、「これから、わたしたちにできることはなんだろう」

と考えてみませんか。

東京で語り継ぐ東日本大震災

3月10日(金) 1830から2030

かき小屋 飛梅 神田西口店

会費 6000円(料理7品 ドリンク飲み放題)

売上の一部を「あしなが育英会」に寄付。

申し込み・問い合わせ 03-3527-1663

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 3.11を忘れない 福島から未来へ

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(主催 FoE Japan のよびかけより)

東京電力福島第一原発事故から6年。帰還促進政策の中で、現行の災害救助法に基づく住宅提供の打ち切りが迫り、原発事故被害者は精神的にも経済的にも追いつめられた状況に置かれています。2016年4月から小売り電力の全面自由化が始まり、私たちは再生可能エネルギーの電力を選べるようになりましたが、国は託送料金への上乗せという形で国民全体から廃炉費用を回収しようとしています。
しかし、希望もあります。昨年、福島の高校生達がドイツに招かれ、持続可能な未来にむけてドイツやベラルーシの若者と交流しました。彼らは新たな期待を持って、未来に向かって動き出しています。ベトナムは原発計画を中止しました。世界が持続可能な社会に向けて動き出しています。
原発事故被害の実相とエネルギー政策の未来をみつめます。
ぜひお誘いあわせの上、お越しください。

http://www.foejapan.org/

3.11を忘れない 福島から未来へ

3月10日(金) 1300から1600

文京区民センター 2A

第一部:原発事故の被害の実相
・基調講演:つながり合う被害者と福島の今…武藤類子さん/ひだんれん共同代表
・事故後6年…各地で迫られる選択

 帰還せざるをえなかった母親からの訴え
 母子避難を支える父親として
・福島の高校生から~ドイツで学んだ福島の姿
・廃炉作業員と福島原発事故の現実…なすびさん/被ばく労働を考えるネットワーク
・保養の現場から…矢野恵理子/福島ぽかぽかプロジェクト

第二部:原発なき未来に向けて
・基調講演:どうなる東電?どうなる私たちのお金?…大島堅一さん
・「原発事故と電力自由化後の日本のあるべきエネルギー政策」…吉田明子 /FoE Japan
コメント:福田健治さん/弁護士、福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク代表

資料代 500円

要申し込み http://www.foejapan.org/


石津美知子
「がんばろう、日本!」国民協議会

http://www.ganbarou-nippon.ne.jp